のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

小学生も笑うオペラって…

2011-06-19 | 『演劇・舞台』

 


Tokyo FMホールで、東京室内歌劇場の主催するオペラ、モーツアルトの『魔笛』を観てきました。


これは、構成・演出を青島広志先生が執り行い、ブルーアイランド版としておなじみです。


設定が、モーツアルトの設定とは違い、登場人物が妖怪屋敷の生物たち、人間世界の住民たち、に分かれています。


忍者志望の若者タミーノが、夜の女王の娘パミーナを救いに、妖怪屋敷に忍び込みます。


感想を一言で言うと、うける。


こんな笑ったオペラはありません。


なにがおかしいかというと、出演者の衣装、メイク、せりふ、動き、完全にお笑いです。


ですが、そこに本物の音楽が来るので、エネルギーのギャップから来る印象は鮮烈です。


小学生の笑いを何度が聞き、まずこんなオペラ、ないよな~、と思いました。


でも、コケティッシュな動き、ずーっと観ていると、ただ笑いを取ろうとしているのではないことが、感じられてきます。


裏演出があるのです、と、勝手に理解しました。


おもしろい動きは記号でした。


記号を各役に持たせて、ストーリーの理解速度を速めていました。


また、夜の女王、若者タミーノ、娘パミーナには、おもしろい動きは極力させずに、セリアとしての純粋性を保っているように感じました。


なんて、そんなのはわたしの単なる印象です。


出演者の皆さん、歌も去ることながら、おもしろい演技が達者です。
あー、また観たい。


 出演者のなかに、二期会研究所の同期の坂野由美子さん、知り合いの阿部祐介さんがいました。


坂野由美子さんは国立音大の先輩でもありますが、すっごい気持ちの優しい方、いろいろお世話になりました。


今回は、パパゲーナ役だったのですが、青島先生の作った設定では砂かけばばあ、で…


でも、コメディアンの才能を爆発させて、子供の笑いをさらってました。


歌は、さらに精進されて、的確な歌唱でした。


阿部祐介さんは、モノスタトスでしたが、黒人小姓、という役で、これまたおもしろい役回り…


達者な演技でうまくオペラの進行役になっていました。


主役のタミーノ、青地英幸さんは、美声で、豊かで…


美しい娘、パミーナは浅野美帆子さん、丁寧で心の機微を感じる歌


童子の武澤佳絵さん、美声で音程も正確、すばらしいモーツアルト、印象的。


侍女の三津山和代さん、きれのある演技、おもしろすぎました。


僧侶の、ここではナメクジですが、神谷真士さん、笑いのつぼにはまり…個人的に気に入りました。


青島広志先生は、音楽の楽しさを伝えるために、1秒も惜しまず、といった感じです。


情熱と普通の人間には計り知れない大きな才能、人間的な魅力を感じました。






坂野由美子さん




阿部祐介さん




 二期会でお世話になった前澤悦子先生、演出の青島広志先生
 



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おはようございます(^_^)v

2011-06-19 | 『毎日のこと』
今日は音楽教育で埼玉行って来ます


今日も明るく元気にいきたいと思います


小さな子どもの感性はいつも正直で、真剣勝負です


今日も子どもとの関わりから、いろいろと学びたいと思います




★Good morning !

I have a music lesson for child today .
I try to do innovations in these days.

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