本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『Daddy Long Legs』

2007年02月01日 | マンガ

『Daddy Long Legs』勝田文 集英社 2006
孤児のいつきは、文才を認められて女学校へ進学することになった。
条件は月に一度、見知らぬ援助者に手紙を出すこと…。
原作はウェブスターの「あしながおじさん」。

昔から「あしながおじさん」が大好きで、子供の頃は小金が入ると
訳や装丁が異なる版を買って読み比べたりしていました。
(↑だから堅実なお年玉貯金ができなかったのだが…
大人になってからは文庫で充分…と思っていたのですが、
マンガ化となれば読まねばなるまい!と半ば義務感に駆られて(笑)。
本屋さんを数件回って、ようやく手に入れました。

原作は20世紀初頭のアメリカが舞台なんですが、
こちらの作品では昭和初期の日本に作中世界が置き換えられています。
ノスタルジックな感じがして、意外にはまっている気がしました。
それと、原作では主人公に視点が限定されているけれど
(受取人の反応は、以降の手紙に書かれた情報からしか窺えない)、
こちらは“あしながおじさん”の視点も含まれているので、何かと微笑ましいです。
多感な乙女の手紙の内容に一喜一憂する“彼”が可愛い!
(何もかもあからさまに報告してくるわけではないもので、
文脈からいろんなことが想像できるんですよね
この本に収録されている他の短編も、しみじみいい味をしていて好きになりました。
出版済みの本を揃えたい作家さんがまた増えた♪
本棚はすでに満員御礼なのだが)


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     ♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

そういえば以前夫にポップコーンを作って出したら、
何からできているのと聞かれてびっくりしたことがありました。
君は『名探偵ホームズ』で、トウモロコシを炉に入れてしまった
モリアーティー一味が、はじけたポップコーンと共に飛んでいく場面を、
どのように解釈していたのかね?と大笑い。
十数年お付き合いしていても、新しい一面を見せてくれる旦那様なのです…。
ほんと、見ていて飽きない。