『カラー版ナルニア国物語 ライオンと魔女』C.S.ルイス 岩波書店 2005
第2次世界大戦中、疎開で田舎のお屋敷にやってきた4兄弟。末っ子のルーシーは、とある衣装箪笥に入ったところ、別世界に足を踏み入れてしまい…。
子供の頃読んだ「ナルニア国物語」。映画版を観たあとで、懐かしくて借りました。
カラー版は持ちやすく(携帯には岩波少年文庫でしょうが、
昔のA5版変形の方は重くて、図書館で借りてくるのも大変でした!)
色がついた挿絵がぱっと目に入るのも、いい感じ。
再読して、ナルニアのあの世界観とアスランの偉大さは、
映画では表現しきれていなかったかな、と思う。
(ううん、本には人それぞれの印象があるからね…)
宗教的な要素が強く、裏切りと犠牲と復活が大きなテーマになっていると
わたしは思っていたんだけど、映画では今風ファンタジーになっていた気がする。
(戦の場面も、原作では特に盛り上げようとしていないのに、
結構力を入れて描きこんでいた感じだし)
あとね、寓意性がある物語だと分かっていても、
エドマンドはやっぱり小憎たらしかった。どんな目に遭っても同情できないのです。
(↑ひどい。まぁ、後の作品では精神的に成長してるけど)
しかし、ルーシーは可愛いなぁ。
先入観なくタムナスさんたちと友達になれるところがいいよね。
蛇足…その後シリーズを読み進めていくうちに、
子供時代にナルニア国物語の本を欲しがらなかった理由を思い出した。
(その頃読んでいたアーサー・ランサムの「ツバメ号とアマゾン号」シリーズは、
今でも大好きで全部欲しいと思うのに…)
最終作がね、個人的な好みに合わなかったんです。
という訳でわたしが好きなのは、
『ライオンと魔女』『カスピアン王子のつのぶえ』『朝びらき丸 東の海へ』
の3作品。
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☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆
シリーズ作品の一部だけ好き…とか、途中からそこまで好きでもなくなる…
ということは結構あると思う。
そういう時、自分の心の中だけで勝手に物語を完結させたりすることも。
(『これは○巻で終わったから!』ということにして、
あとはどういう展開になっても気にしない)
例えば、わたしの中では『美味しんぼ』は47巻結婚披露宴まで、とか
(近頃、海原雄山が丸くなっちゃって淋しい)。
『ガラスの仮面』は33巻(?)のアカデミー芸術祭まで、とか
(いつまで待っても完結しそうも無いので、きりがいいとこで)。
『女帝』は彩香の代まで、とか
(続編の『女帝花舞』はちょっといいや…)。
我ながら適当な読書姿勢。