20150621今日の一手

13日の名南将棋大会からTさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答

☆形勢判断をします。
先手の1歩得ですが、駒がぶつかっているので後手も歩が入手できるでしょう。損得なしとします。
玉の堅さは後手のほうが上です。先手玉は横から攻められる分には堅いのですが、75歩と突かれる嫌味もありますし、角交換ですぐに王手になる形になります。
先手の攻め駒は38飛。後手の攻め駒は33角52飛64銀ですから後手が主導権を持っています。中央で角銀を換えてしまえば先手の攻め駒が増えたともいえるのですが。
総合すれば後手が少しリードしています。ですから先手はどうにか互角に戦える順を探したいです。
×実戦は55同歩と自然に応じました。

もちろん55同銀同銀同角同角同飛と交換になり、66角と応じます。

この時に先手の飛車の位置が悪く、後手の飛車が先手陣に成りこむのを防ぎにくいのです。
45飛37桂49飛成48飛で手順に桂馬が使えるのですが、

19竜41飛成56歩11角成57香と先に攻められては先手が悪いです。41飛成が空成(からなり)なのが攻め合い負けになる原因ですが、変化しにくいです。
× であれば、38飛を生かそうと35歩と突いてみます。

56歩34歩に66角なら

66同角49銀28飛58銀成同金65銀くらい。

11角成57歩成55香で

先手玉を薄くされたので簡単ではないですが、これは先手よしです。
66角と切らないで22角と我慢されると、36飛と浮くくらいです。

ですが、75歩が嫌味です。

75同歩は同銀同銀88角成同玉57歩成で指しきれません。

75歩を取れないと54歩76歩56飛ということになるのですが、これでは互角の展開になりにくいです。
36飛では68金寄として58歩を見たいのですが、すぐに57歩成がきます。

57同金には同飛成。同銀88角成同玉に47金です。

37飛同金同桂38飛が相場で、

後手玉が堅いままで飛車を先着されては苦しそうです。
△手筋は44歩の突き出しです。

同角に48飛とまわり43歩を打たせます。

これで飛車を使いやすくなりました。
55歩同銀同銀同角に43飛成とできます。

例えば19角成53歩72飛11角成29馬66香で

後手玉は堅いものの、先手だけ竜を作ったので互角に近い形勢です。
△強気なのは48飛とまわる手です。

56歩44歩42歩55歩と抑え込みにかかります。

以下は47金から56金という感じ。その時に44歩を取られるのが癪ですが、まあ互角でしょう。
後手は42歩と謝らずに54飛と浮くこともできます。

44歩を取られてはいけないので、43歩成ですが、66角同角57銀です。

でも44飛と返して、同飛同角58銀成同金28飛69銀打。

と金を作って、角が急所なので先手が攻め合いがちだとは思うのですが。
一番自然な55同歩が悪くなるのは38飛の形が悪いからです。44歩あるいは48飛で飛車を4筋にまわって、どうにか互角になりました。48飛は45歩の突き捨てをとがめている意味があり、先手が指しやすいのかもしれませんが、よくわかりません。
穴熊に天守閣美濃も悪い選択ではないです。95歩38飛の代わりに68金寄98玉として銀冠に組み替えたいです。

13日の名南将棋大会からTさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答

☆形勢判断をします。
先手の1歩得ですが、駒がぶつかっているので後手も歩が入手できるでしょう。損得なしとします。
玉の堅さは後手のほうが上です。先手玉は横から攻められる分には堅いのですが、75歩と突かれる嫌味もありますし、角交換ですぐに王手になる形になります。
先手の攻め駒は38飛。後手の攻め駒は33角52飛64銀ですから後手が主導権を持っています。中央で角銀を換えてしまえば先手の攻め駒が増えたともいえるのですが。
総合すれば後手が少しリードしています。ですから先手はどうにか互角に戦える順を探したいです。
×実戦は55同歩と自然に応じました。

もちろん55同銀同銀同角同角同飛と交換になり、66角と応じます。

この時に先手の飛車の位置が悪く、後手の飛車が先手陣に成りこむのを防ぎにくいのです。
45飛37桂49飛成48飛で手順に桂馬が使えるのですが、

19竜41飛成56歩11角成57香と先に攻められては先手が悪いです。41飛成が空成(からなり)なのが攻め合い負けになる原因ですが、変化しにくいです。
× であれば、38飛を生かそうと35歩と突いてみます。

56歩34歩に66角なら

66同角49銀28飛58銀成同金65銀くらい。

11角成57歩成55香で

先手玉を薄くされたので簡単ではないですが、これは先手よしです。
66角と切らないで22角と我慢されると、36飛と浮くくらいです。

ですが、75歩が嫌味です。

75同歩は同銀同銀88角成同玉57歩成で指しきれません。

75歩を取れないと54歩76歩56飛ということになるのですが、これでは互角の展開になりにくいです。
36飛では68金寄として58歩を見たいのですが、すぐに57歩成がきます。

57同金には同飛成。同銀88角成同玉に47金です。

37飛同金同桂38飛が相場で、

後手玉が堅いままで飛車を先着されては苦しそうです。
△手筋は44歩の突き出しです。

同角に48飛とまわり43歩を打たせます。

これで飛車を使いやすくなりました。
55歩同銀同銀同角に43飛成とできます。

例えば19角成53歩72飛11角成29馬66香で

後手玉は堅いものの、先手だけ竜を作ったので互角に近い形勢です。
△強気なのは48飛とまわる手です。

56歩44歩42歩55歩と抑え込みにかかります。

以下は47金から56金という感じ。その時に44歩を取られるのが癪ですが、まあ互角でしょう。
後手は42歩と謝らずに54飛と浮くこともできます。

44歩を取られてはいけないので、43歩成ですが、66角同角57銀です。

でも44飛と返して、同飛同角58銀成同金28飛69銀打。

と金を作って、角が急所なので先手が攻め合いがちだとは思うのですが。
一番自然な55同歩が悪くなるのは38飛の形が悪いからです。44歩あるいは48飛で飛車を4筋にまわって、どうにか互角になりました。48飛は45歩の突き捨てをとがめている意味があり、先手が指しやすいのかもしれませんが、よくわかりません。
穴熊に天守閣美濃も悪い選択ではないです。95歩38飛の代わりに68金寄98玉として銀冠に組み替えたいです。