20150625今日の一手

もう一局、チームメイトの将棋です。(そういえば彼もYくんですが、一昨日のYくんとは違う人です。昨日の先手も書き忘れましたが今日のほうのYくんでした。)
形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答

後手一手損角換わりのスタートです。互いに玉の囲いの途中で角金交換から飛車をさばかれた局面です。
☆形勢判断をします。
先手の角と金歩の交換です。互いに歩を3枚持っていますから歩は考慮しなくてよいでしょう。先手の駒得です。馬も作っています。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は、この局面では持ち駒角だけ。28飛や26馬あるいは66銀を参加させて持ち歩を駆使したいところです。
後手の攻め駒は46飛と持ち駒金。持ち駒を利用したいところです。
総合すれば先手がリード。とはいえ、飛車成が王手になりますからうまく対応しなくてはなりません。互いに指したい手が多く、終盤になれば先手が駒得だからというアドバンテージは減っていきます。見た目より難しい局面です。
△ 実戦は16馬でした。

72玉の早逃げ(64歩から83角が見えます)に64歩

64同銀63歩同金57銀。

47飛成に48飛

ここまで見ていて、さすがYくんと感心していたのですが、この局面は57竜に42飛成は62金打、41飛成は61歩で難局です。私の記憶違いでしょうか?彼は強豪ですからこの後順当に寄せた、と思っていたのですが。
本譜は私の記憶違いとしても、16馬には36歩が嫌味です。

先ほどの手順と同じように、64歩同銀63歩同金57銀47飛成48飛には37歩成です。

47飛同竜同と41飛62玉47飛成43歩くらいが普通ですが。

ゆっくりした流れになれば角と金桂の交換ですし、23金34銀が使いやすくなって後手が指しやすい局面です。
きっとYくんなら47飛成ではなく34馬から寄せるのでしょう。34同金71角72玉81銀61飛成が詰めろ。

やはり36歩ではなく72玉が正しいのでしょう。でも難しい変化です。
△ 36歩の対策としては、27馬です。

36歩には64歩同銀としてから57銀と引きます。

37歩成46銀28と の取り合いは、31飛51桂54馬と使えます。

なので、57銀には47飛成48銀46竜47歩となります。

これで35竜には26馬ですから、43竜36馬から少しゆっくりした戦いになって、互角です。
○ 49飛成を許す順を考えましょう。89玉です。

これで先手玉が堅くなりました。88銀の働きが増して玉が戦場から遠くなるのです。
49飛成79銀19竜には48飛

49飛成79銀46歩なら27馬19竜48飛

どちらも先手の飛車が活用しやすくなり、64歩から83角が残っています。49飛とぶつける筋もあるのです。玉の早逃げ八手の得ありといいますが、玉が安定すれば反撃の手段が広がり、考えやすくなります。
× 比較として先に69歩とした局面を挙げておきます。69歩49飛成です。

これで先手の手番だとはいえ、64歩が打てなくなりました。68歩や67歩や58金が残りますし、47歩からと金を作られたら嫌ですね。89玉という早逃げというか、囲いに入城する手が終盤でも有効になることは多いものです。

もう一局、チームメイトの将棋です。(そういえば彼もYくんですが、一昨日のYくんとは違う人です。昨日の先手も書き忘れましたが今日のほうのYくんでした。)
形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答

後手一手損角換わりのスタートです。互いに玉の囲いの途中で角金交換から飛車をさばかれた局面です。
☆形勢判断をします。
先手の角と金歩の交換です。互いに歩を3枚持っていますから歩は考慮しなくてよいでしょう。先手の駒得です。馬も作っています。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は、この局面では持ち駒角だけ。28飛や26馬あるいは66銀を参加させて持ち歩を駆使したいところです。
後手の攻め駒は46飛と持ち駒金。持ち駒を利用したいところです。
総合すれば先手がリード。とはいえ、飛車成が王手になりますからうまく対応しなくてはなりません。互いに指したい手が多く、終盤になれば先手が駒得だからというアドバンテージは減っていきます。見た目より難しい局面です。
△ 実戦は16馬でした。

72玉の早逃げ(64歩から83角が見えます)に64歩

64同銀63歩同金57銀。

47飛成に48飛

ここまで見ていて、さすがYくんと感心していたのですが、この局面は57竜に42飛成は62金打、41飛成は61歩で難局です。私の記憶違いでしょうか?彼は強豪ですからこの後順当に寄せた、と思っていたのですが。
本譜は私の記憶違いとしても、16馬には36歩が嫌味です。

先ほどの手順と同じように、64歩同銀63歩同金57銀47飛成48飛には37歩成です。

47飛同竜同と41飛62玉47飛成43歩くらいが普通ですが。

ゆっくりした流れになれば角と金桂の交換ですし、23金34銀が使いやすくなって後手が指しやすい局面です。
きっとYくんなら47飛成ではなく34馬から寄せるのでしょう。34同金71角72玉81銀61飛成が詰めろ。

やはり36歩ではなく72玉が正しいのでしょう。でも難しい変化です。
△ 36歩の対策としては、27馬です。

36歩には64歩同銀としてから57銀と引きます。

37歩成46銀28と の取り合いは、31飛51桂54馬と使えます。

なので、57銀には47飛成48銀46竜47歩となります。

これで35竜には26馬ですから、43竜36馬から少しゆっくりした戦いになって、互角です。
○ 49飛成を許す順を考えましょう。89玉です。

これで先手玉が堅くなりました。88銀の働きが増して玉が戦場から遠くなるのです。
49飛成79銀19竜には48飛

49飛成79銀46歩なら27馬19竜48飛

どちらも先手の飛車が活用しやすくなり、64歩から83角が残っています。49飛とぶつける筋もあるのです。玉の早逃げ八手の得ありといいますが、玉が安定すれば反撃の手段が広がり、考えやすくなります。
× 比較として先に69歩とした局面を挙げておきます。69歩49飛成です。

これで先手の手番だとはいえ、64歩が打てなくなりました。68歩や67歩や58金が残りますし、47歩からと金を作られたら嫌ですね。89玉という早逃げというか、囲いに入城する手が終盤でも有効になることは多いものです。