名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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20150620今日の一手<その60>

2015-06-20 | 今日の一手
20150620今日の一手

30日の名南将棋大会からAさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。













昨日の一手の回答

☆形勢判断をします。
銀2枚と桂の交換で先手の駒得ですが、終盤なので関係ありません。
玉の堅さもあまり差がありません。攻め駒の数もどちらかが少ないということもなさそうです。
こういう判断は、終盤の入り口まで。最終盤は何手で詰めろになるか、という比較です。

先手玉は48桂成、38成桂で詰めろになるかどうか。77竜で銀を補充できればより詰みやすいですが、その時の駒の配置によります。
でも角が手に入れば(今ぶつかっています)39角27玉48角成の1手分で(王手が入りますからこれで1手と数えます)詰めろになるかも。
ということは、先手は角を渡したら詰めろをかけないと危ないことになります。角を渡さなければ2手すき(2手指して詰めろ)でよいです。

後手玉は41銀とかけて、32銀成とすれば次には詰めろがかけられそうです。
なので先手がすぐに勝ちになりそうですが、王手竜に気を付けなければいけません。


×実戦は33角成でした。

同桂に44銀と35角の王手竜取りを防ぎます。
これで33銀成からの詰めろですから、勝ちのようですが。

39角と打たれて26玉48角成37歩

ここから35金同銀38馬34銀から上部に逃げて先手の勝ちになりました。


途中後手は2回勝ちを逃しています。39角では77竜67歩39角26玉24銀。

この24銀が詰めろ逃れの詰めろです。33に利きを足して、24同歩でも25金ですね。35金もあるので受け無し。

35金と捨てたところでは、43金打で

44銀が移動すれば35金と打てるので後手が勝ちのようです。


△次は88銀と竜を取る手です。

44角同竜に39角。

27玉48角成37銀打28金と手が続きます。

36玉38馬で62飛が詰めろですが、43銀と攻防手です。

実戦ならどっちが勝ってもおかしくないくらいの難しい形勢ですが、以下は42金と打って詰めろ。後手の駒が少し足らないようです。35金で竜は取られるし、52歩と一回受けるのもあって、まだ長いのですが、多分88銀は先手勝ち。
角を渡すと危ないということがわかりますね。


○33竜と角をとるのが一番安全です。

同桂に88銀と竜をとってしまいます。後手は48桂成。

ここで51飛は詰めろ。31金打と受けますが、45桂です。

43金打33桂成同金寄に33同角成と切ってしまいます。

33同玉は45桂で詰み。33同金に42金で詰めろです。

後手持ち駒に金駒がありませんから、これで受け無しです。21飛と打っても清算して詰みます。先手玉は詰みませんからこれで勝ちです。


問題図の前、44角の王手に33角と合駒ですが、33金打の合駒なら

これで39角が残っているし、77竜もあるしで、後手の勝ち筋です。
後手は一昨日の問題からの苦しい将棋を終盤で逆転したのですが、勝ちを逃しました。


コメント
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