名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

将棋本 断捨離

2015-06-23 | 将棋本 断捨離
気が付けば将棋本が何十冊にもなっていて、引っ越しの時にも捨てられずたまっています。
何年も読んでいなくて、減らしていこうと思い立ちました。
(思いつきで行動するタイプですね。)

処分する前に内容について講評しておきます。欲しい方は、名南将棋大会に来ていただければお譲りします。無料でもいいのですが、対価をいただいたほうが精神的負担がないので楽だと思いますので、アマゾンの中古価格より安くお譲りします。コメントかメッセージをいただければ名南将棋大会に持っていきます。常連で来ていただいていれば大幅値引きがあるかも。送料いりませんからお買い得です。有益な本ほど書き込みが多いかもしれません。ご容赦ください。

時々図書館で読んだものを取り上げたりします。最後にはとっておきの本が残るはずで、これは何度も読む本だと思います。

将棋本は部数が多いわけでもないので、特に日本では大量に出版されて消えていきます。こういう本があったよね、という記録も貴重になるかもしれません。

更新は本の内容をチェックしてからやります。多分これで断捨離できるはず...とおもいます。
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20150623今日の一手<その63>

2015-06-23 | 今日の一手
20150623今日の一手

社団戦の初戦は不戦勝だったので、チームメイトの将棋から。
形勢判断と次の一手を考えてください。











昨日の一手の回答
問題図の前に、実戦の流れを見てもらいましょう。ヒントになりますし。

先手(上側)の角交換四間飛車です。私は普通の対応策では指し手の感覚がわからないので、玉頭位取りで飛車を下段に構えます。

ここから後手の銀を追って、大模様になったので気分良く指していたのですが。
玉は薄いけれども、駒の働きがいいし、作戦勝ちと思っていたので技をかけに行きます。

飛車の横ぎきが消えたので44歩と突き捨てて64歩を狙います。
ところが68歩の手筋です。

68同玉44歩27歩24飛、これで問題図です。


△実戦は78玉と戻しました。

68歩の手筋で1歩もらって1手損したわけです。
45歩同桂54銀64歩62金。

ここで36銀なら長いのかなと思ったら14角でやられそうです。ですから攻め合う一手。
74歩45銀28角46歩同銀54銀55銀にまた68歩。

68同飛45桂67金57銀と打ちこまれて飛車を取られます。

85桂68銀成同玉49角です。

駒損なので足りないのですかねえ、攻め合い負けです。ここで48金を考えましたが、67角成同銀27飛成で駄目です。
73歩成同銀74歩64銀73銀と攻めるしかありません。

73同桂同歩成同金同桂成74歩63玉75桂同銀63歩成53玉75銀と手順が長いですが、まあこれくらい。

67角成から詰みなのですが、実戦は詰みを逃してもらって勝ちました。
67角成同玉57飛78玉86桂88玉77銀同角で

78金なら97玉85桂がぴったり。見つからずに77飛成でホッとしました。

序盤からなかなか面白い応酬の将棋でしたので、実戦手順を紹介しました。


さて、問題図にもどって、

☆形勢判断をします。
私の1歩得です。でもお互いに2歩持っていますので損得なしとしてよいです。
玉の堅さは振り飛車のほうが上。
私の攻め駒は46角77桂76銀で、さらに69飛も働きそう。攻め駒の数としては十分です。
振り飛車の攻め駒は24飛と持駒の角。
総合すれば互角に近い局面です。

大局観としては、64歩や74歩と46角を生かして先手玉(上側)に迫りたいところです。あとは玉の薄さをカバーしたいのですが。


○実戦の手順は紹介しました。小刻みに時間を使い、悪手の少ない展開ではあったのですが、私が有利にはなりませんでした。どうも問題図での78玉が敗因ではないかと思うのです。
ここは58玉としたいです。

こっちが正しいのではないかという直感はあったのですが、88角や78角の負担を気にして、無理をしませんでした。でもこの図のほうが私の玉が堅くなっていることがわかります。
76銀や77桂を攻め駒に使おうというのですから、玉は反対側に行くほうが正しいですね。68
歩の手筋を逆用しているという意味で、流れがいいようにも思えます。

本譜のような45歩同桂54銀には36銀とできます。

14角は47金寄で耐えているのですが、44歩とされると45歩から46桂がきついのでこれはうまくいきません。
45歩には55角とかわしておきます。

54銀64歩53金には65桂。

互角の展開ですが、これはどうにかなりそうです。55銀には53桂不成。52金引には74歩。

途中、64歩に62金引には66角と手を戻します。

これはまあまあやれそうな気がします。


×ほかの手は、36銀です。実戦でも考えたのですが。

45歩に備えている意味はあるのですが、26歩同歩同飛27金22飛26歩くらいです。

27金と離れてしまってこれはまとめきれません。


×部分的には95歩が見えますが。

45歩55角95歩と飛車の横ぎきを通されては反動が怖いです。直ぐに攻めるわけにはいきません。



△ 形勢互角ですから、まだ激しい手ではだめなようです。67金と形を整えておくのは有力です。

57角と引けるようにして、もう少し駒組みです。1歩得が生きるかもしれませんし、これはあります。
こちらだけ角を手放してしまったのですが、以下は78玉から86歩、85歩と持久戦です。


玉を固める将棋より、自玉は薄いけれど位を取って抑え込んだり反撃をしたりという将棋のほうが好きです。勝つのは大変なのですが満足感があります。
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