名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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20150607今日の一手<その47>

2015-06-07 | 今日の一手
20150607今日の一手

30日の名南将棋大会からOさんとTさんの対局です。(この図は変化ですが)形勢判断と次の一手を考えてください。













昨日の一手の回答

☆形勢判断をします。先手の1歩損ですが、戦いが始まってどちらも持ち歩がありますから損得なしとみます。先手玉のほうが少し堅そうです。後手玉は一路遠いのですが、64歩と打たれる傷がありますし、横から攻められると63金が働きません。先手玉は48銀が微妙な位置ですが守りにつくことができます。先手の攻め駒は24飛と持ち駒角。後手の攻め駒は42飛と持ち駒角。36銀が攻めに働けば後手の攻撃力が上がるのですが、今は不安定な位置です。総合すれば手番を持っている分だけ少し先手がリードしています。


△ 64歩は途中の変化でも打てるのですが、打てば62金で後手玉が堅くなります。拠点ですが今は打ち込む駒がなく、これは必要に応じて考えたいところです。


×23歩は

局面が落ち着いていないと指してはいけない手です。振り飛車が23同歩同飛成22歩と打たなくてはいけないときだけ好手になります。この場合は46歩同歩35角で

28飛46角は後手の調子がいいですね。
実戦は35角28飛46歩同歩に47歩とやってしまい、57銀でさばけなくなって先手の勝ちになりました。


×31角は自然な手で好手になるときも多いのですが

この場合は13角が返し技。飛車を逃げると31角を取られることになるので42角成24角ですが

先手が手番を握っているとはいえ、68角成が残るので振り飛車が攻め合い勝ちしそうです。


△37歩は銀をとれそうですが、

46歩36歩47歩成で

これは微妙ですね。43歩から飛車が成れますが、後手のと金より早く迫れるかどうか。互角です。


○18角が好手です。ピッタリの手がありました。

46歩には36角47歩成同銀と取れるので、47銀成同銀46歩56銀47歩成ですが43歩で

こうなれば先手勝ちです。63角成が速い手になります。(64歩と打たないほうがいいというのはこういう変化のためです。)


△26飛は難しい手です。

13角を避けて31角を見る、銀当たりである、と好手のようにも見えます。
ですが、18角に比べて46歩を同歩と取るしかないのです。
46歩同歩同飛57銀引66歩同金42飛

というのが最善ではないかと思うのですが、途中も含めて難しい変化です。王手飛車の含み、飛車交換は後手がよさそう、という制約があるのです。でも43歩同飛46歩で先手がやれるような、でも25銀もありますね。


以下は局面省略。
×あとは受けておく手。ですが、57銀は47銀成となって微妙。57金上や57角は49角で馬を作られて損でしょう。
32歩は23歩より得なのですが、13角26飛46歩で少し後手が指しやすいようです。



36銀が働くかどうかが形勢を左右します。18角で取り切れればもちろん先手よし。飛車交換になれば47銀成で使える可能性があり後手よし。ゆっくりしていて46歩から飛車が働けば36銀も活用できそう。
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