20150628今日の一手
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/e3/982a0fa8ad7fe127581052112eb437c9.png)
IさんとNさんの将棋、終盤戦です。ひっくり返してNさんのほうからみて、形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/5b/583200165520a3aac1535b287f0fc4b3.png)
☆ 形勢判断をします。
先手の1歩得です。両者に持ち歩がありますから、現状は損得なしとしてよいです。
玉の堅さは後手のほうがかなり上。先手玉は横からの攻めに弱いです。
先手の攻め駒は28飛86角45銀に持ち駒桂で4枚。
後手の攻め駒は31飛33角43銀と持ち駒桂で4枚。
総合すれば後手が有利。でも先手番ですから、後手の攻め駒を抑え込んでじっくり指したいところです。ゆっくりした展開になれば先手玉を固められます。後手の62金72金の穴熊は思ったより堅くないです。
× 実戦は35桂でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/38/66dd11c216644a28c923f285340d26ed.png)
持ち駒を投入してでも抑え込みたいという手ですが。44銀とぶつけられては交換するしかなく、44同銀同角25飛。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/67/67d77c95483afe8f72f6052b125bbca1.png)
23歩が邪魔ですね。嫌な流れです。24歩同飛35角と荒サバキです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/87/549c593908050401ec4d11385a407c23.png)
35同歩同飛54歩同歩同飛38飛成と使われました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/31/315039f82221b7641ea095555cfbe13b.png)
この図は角桂交換で駒損とはいえ、後手玉は堅く、38竜と持ち駒銀桂桂に歩もあります。後手が有利です。
○ 一番自然なのは25飛です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/c9/be88b6e6f92153e3507d45c5c3aa75ef.png)
24歩28飛44銀は取らずに56銀で大丈夫。後手は歩切れでこれ以上動けません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/a7/0df0915122b7eda9329bd46b19d03825.png)
22歩成があるので黙って41飛にも27飛と引いておけば24歩68角21飛くらいで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/4a/0af1f78ac9f837e8cabe444cd6114908.png)
持久戦になれば先手が満足です。
25飛で22歩成をみせれば(すぐに決行しない)、どこかで24歩と打たざるを得なく、先手が2歩得で十分です。持ち歩が無くなれば後手は戦いを起こせません。
× 手筋で22歩成も見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/5c/c65b464a1e01949c44cdfd3f5ff9908a.png)
22同角25飛13角が軽いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/fe/99e47b2eca1c92d7c729ff7584c816df.png)
23飛成32銀27竜21飛
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/18/738a507aa3a1478a162c865deffc3891.png)
これで46角が残ってさばかれました。失敗です。
△ じっと77角と待ってみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/cb/4d97610db0e39f097e0a7f509025ae1f.png)
44歩56銀34銀なら
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/3f/cb957dda1c0f9bf2a21728d499117d68.png)
68金直としておいて、35歩からのカウンターを狙って指せそうです。
ですが、24角が少し厄介。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/3a/f1f5915355924e89a5fe700555ae0902.png)
25飛46角22歩成41飛
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/89/4370177e6f2d6cee30ed9a31e7203be8.png)
これは互角でしょうか。
24角に57銀は44歩22歩成33飛25飛に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/f4/d5b35afa5eca899076c5a2935472ea5a.png)
45歩24飛36飛で、これも微妙。
○ 待機するなら46角の筋を消して68角の方が働いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/e6/11047032413759782d0d6b34ce852b0e.png)
54歩が怖いのですが、22歩成。(54同歩は54歩から65歩です。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/86/7d5f2e199b46c037773c17ce2ff657af.png)
22同角25飛13角23飛成
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/8d/ea73182709150490ae490aa6c5da43a8.png)
32銀27竜21飛25歩で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/21/5f798510307b4a015671bff030a4d1d5.png)
竜も作ったので少し指しやすいです。46角がありませんね。
44歩56銀34銀には75歩
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/41/f976cacd800d0ec330d5079ba44f2e3d.png)
75同歩に74桂がありますから、これも十分。
後手玉が堅いので、24角とか13角とか、軽いけれど怖い反発があります。穴熊に対するときは気を付けないとやられます。でも後手の攻め駒を抑えてしまえば指しやすくなります。
感覚的には25飛は自然で、でもなにかあったら怖いなあ、という感じがします。この時は歩の枚数が問題で、24歩を用意するために後手のサバキが制限されるのですね。
68角は後の46角を防ぎ、玉の堅さが向上するので、感触のいい手です。54歩が怖いですがどうにかなりました。
35桂はもったいない。あまり指したくない手です。穴熊を攻略するのに桂馬は残しておきたいところです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/e3/982a0fa8ad7fe127581052112eb437c9.png)
IさんとNさんの将棋、終盤戦です。ひっくり返してNさんのほうからみて、形勢判断と次の一手を考えてください。
昨日の一手の回答
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/5b/583200165520a3aac1535b287f0fc4b3.png)
☆ 形勢判断をします。
先手の1歩得です。両者に持ち歩がありますから、現状は損得なしとしてよいです。
玉の堅さは後手のほうがかなり上。先手玉は横からの攻めに弱いです。
先手の攻め駒は28飛86角45銀に持ち駒桂で4枚。
後手の攻め駒は31飛33角43銀と持ち駒桂で4枚。
総合すれば後手が有利。でも先手番ですから、後手の攻め駒を抑え込んでじっくり指したいところです。ゆっくりした展開になれば先手玉を固められます。後手の62金72金の穴熊は思ったより堅くないです。
× 実戦は35桂でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/38/66dd11c216644a28c923f285340d26ed.png)
持ち駒を投入してでも抑え込みたいという手ですが。44銀とぶつけられては交換するしかなく、44同銀同角25飛。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/67/67d77c95483afe8f72f6052b125bbca1.png)
23歩が邪魔ですね。嫌な流れです。24歩同飛35角と荒サバキです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/87/549c593908050401ec4d11385a407c23.png)
35同歩同飛54歩同歩同飛38飛成と使われました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/31/315039f82221b7641ea095555cfbe13b.png)
この図は角桂交換で駒損とはいえ、後手玉は堅く、38竜と持ち駒銀桂桂に歩もあります。後手が有利です。
○ 一番自然なのは25飛です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/c9/be88b6e6f92153e3507d45c5c3aa75ef.png)
24歩28飛44銀は取らずに56銀で大丈夫。後手は歩切れでこれ以上動けません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/a7/0df0915122b7eda9329bd46b19d03825.png)
22歩成があるので黙って41飛にも27飛と引いておけば24歩68角21飛くらいで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/4a/0af1f78ac9f837e8cabe444cd6114908.png)
持久戦になれば先手が満足です。
25飛で22歩成をみせれば(すぐに決行しない)、どこかで24歩と打たざるを得なく、先手が2歩得で十分です。持ち歩が無くなれば後手は戦いを起こせません。
× 手筋で22歩成も見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/5c/c65b464a1e01949c44cdfd3f5ff9908a.png)
22同角25飛13角が軽いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/fe/99e47b2eca1c92d7c729ff7584c816df.png)
23飛成32銀27竜21飛
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/18/738a507aa3a1478a162c865deffc3891.png)
これで46角が残ってさばかれました。失敗です。
△ じっと77角と待ってみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/cb/4d97610db0e39f097e0a7f509025ae1f.png)
44歩56銀34銀なら
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/3f/cb957dda1c0f9bf2a21728d499117d68.png)
68金直としておいて、35歩からのカウンターを狙って指せそうです。
ですが、24角が少し厄介。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/3a/f1f5915355924e89a5fe700555ae0902.png)
25飛46角22歩成41飛
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/89/4370177e6f2d6cee30ed9a31e7203be8.png)
これは互角でしょうか。
24角に57銀は44歩22歩成33飛25飛に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/f4/d5b35afa5eca899076c5a2935472ea5a.png)
45歩24飛36飛で、これも微妙。
○ 待機するなら46角の筋を消して68角の方が働いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/e6/11047032413759782d0d6b34ce852b0e.png)
54歩が怖いのですが、22歩成。(54同歩は54歩から65歩です。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/86/7d5f2e199b46c037773c17ce2ff657af.png)
22同角25飛13角23飛成
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/8d/ea73182709150490ae490aa6c5da43a8.png)
32銀27竜21飛25歩で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/21/5f798510307b4a015671bff030a4d1d5.png)
竜も作ったので少し指しやすいです。46角がありませんね。
44歩56銀34銀には75歩
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/41/f976cacd800d0ec330d5079ba44f2e3d.png)
75同歩に74桂がありますから、これも十分。
後手玉が堅いので、24角とか13角とか、軽いけれど怖い反発があります。穴熊に対するときは気を付けないとやられます。でも後手の攻め駒を抑えてしまえば指しやすくなります。
感覚的には25飛は自然で、でもなにかあったら怖いなあ、という感じがします。この時は歩の枚数が問題で、24歩を用意するために後手のサバキが制限されるのですね。
68角は後の46角を防ぎ、玉の堅さが向上するので、感触のいい手です。54歩が怖いですがどうにかなりました。
35桂はもったいない。あまり指したくない手です。穴熊を攻略するのに桂馬は残しておきたいところです。