名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

20191119今日の一手(その951);きれいな寄せ方

2019-11-19 | 今日の一手

20191119今日の一手

昨日の問題の少し後です。

形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

昨日の一手の回答、でも一手ではないですね。

84角を75に引いて王手です。後手のすべての応手に対しての寄せ方を問いました。

もちろん62玉43竜は簡単ですから、①64桂②64歩③64銀④64銀打⑤64金の5通りに対しての寄せ方、次の一手×5問です。

 

一応形勢判断をしておくと

銀(歩)と角の交換で、竜VSと金2枚の作り合いです。少し先手の駒得かもしれませんが、終盤なので駒割りは互角に近いと思っておいてよいです。

玉の堅さは先手のほうが堅いです。この評価は重く見ます。

先手の攻め駒は34竜65角75角51金56桂で5枚。

後手の攻め駒は39飛と持ち駒金銀桂で4枚。

総合すれば先手もちです。

 

大局観としては、合駒を使わせて後手の攻め駒を3枚にしようと思っていました。実際はどれに対しても寄り筋があります。

 

 

①実戦は64桂です。

これは後に76桂からのとん死筋を見ている攻防手です。どう寄せますか?(実戦は23竜22歩同竜56銀同角57と と進んで、今日の問題図です。)

64同角同歩45桂

42玉は43竜同金33金で詰み。(見えなくて41金52玉32竜42歩44歩とやってしまいそうですが。)62玉か63玉は43竜で簡単です。

対局中は角を切る寄せを考えていなくて、合駒を使わせて詰めろを逃れにくくするつもりでいました。

 

②64歩は

これは面倒そうですが、74角(詰めろ)同歩65桂

42玉41金52玉32竜42歩64桂

63玉は43竜同歩53金、62玉は43竜同歩52金63玉53金、61玉も43竜同歩52金。64同銀しかなくて同角から53桂成を見て受け無しです。

 

③64銀は

64同角同歩44銀

金を取れるので簡単です。

 

④64銀打が一番面倒そうです。

とりあえず23竜としてしまいそうですが、なんと83角成34金61馬

これがきれいな寄せ方です。34馬と取られてもよい詰めろ逃れは32飛くらい。65桂42玉64角同歩43銀

32飛を取って34馬で勝ちです。

 

⑤最後は64金

64同角同歩(同銀は44金)63金

63同玉43竜53合54角とできるので簡単です。

 

竜を逃げない寄せ方がありました。先手玉が詰まないのでできたことです。終盤では玉の堅さの評価が大きいということがわかります。

 

 

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大山将棋問題集20191118

2019-11-18 | 大山将棋研究

先手番中原先生の手を考えます。

第1問

 

27歩成の時にどうするかを考えて。

A 17飛  B 28歩  C 44歩

 

第2問

 

これがここでの寄せの筋です。

A 62香  B 86香  C 55角

 

第3問

 

中原先生苦心の寄せです。

A 62金  B 63銀  C 71銀

 

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大山将棋研究(1411);石田崩し(中原誠)

2019-11-18 | 大山将棋研究

今日の棋譜20191118

昭和45年1月、中原誠先生と第9期十段戦第1局です。

大山先生の後手三間飛車です。

後手番で石田流に組むというのは、今では無理だということになっていますが。

中原先生は後手の仕掛けに備えます。

金を上がるのは石田崩しです。36歩同歩同金35歩26金~15歩同歩14歩というのがねらい。後手からの45歩が怖いので、57銀型で動く方が多いですが、ここでは32銀のままですし、72銀とされる前なのでなんとかなるだろうと。

大山先生は2筋の歩を交換し

飛は横に移動します。77銀は36歩が嫌でしょうから

77玉に54飛。

とりあえず美濃囲いに組みました。左銀を使えていないので戦力が足りません。

78玉(74飛には65銀とできるようになった)34飛に26歩、26同歩同金25歩は同金と取ろうということですね。それも難しそうですが、大山先生は36歩。36同歩46角37金36飛、あるいは36同歩46角37桂26歩、まあまあ指せそうです。

中原先生は36同金だったので同飛同歩46角。これは先手の棒金がさばけたことになりますから、後手は少し無理をしています。

26歩の取り込みが気持ち良いようでも、中原先生は44歩。42歩か42金かが無難そうです。

27歩成は48飛~43歩成が見えています。

香で飛先が止まるからということなのですが、58飛とされても43と を取り切れないので先手有利。

中原先生はあっさり46同飛を選んで同馬33と。これで銀が取れるというわけですが、寄せ合いになれば形勢は互角のはず。

大山先生は13香ですが、これは序盤の手です。長い戦いを意識していたのでしょうが、先手の攻め駒は4枚ありますから緩手でしょう。銀を取られても駒損だとは言えないですが

41飛に44歩というのは難しい手ですが、これもぬるい感じがします。44同角42飛同飛成同金というのを期待してですが

33歩同金86香。この寄せは防ぎにくいのです。51金打31飛成32歩42歩では悪そうで

54馬で粘れるならば良いのですが。中原先生は55角64歩を入れて83香成

75桂を打ち、桂香を捨てて

61金を取ったということになります。82金にどう寄せるか。

66角84歩は良いとして、62金は次に72銀92玉71銀不成83金72金ということでしょうか、63銀36馬72金ということでしょうか。ならば最初から63銀だと・・・72銀同銀不成層馬がややこしいと。どちらのねらいかわかりませんが、62金は確実な手だということなのでしょう。

でも72銀を打たれるのは同じで、71竜に65歩。大山先生は中段玉で粘っていれば何とかなるものだと思っていたのでしょう。

55銀に45馬。ここで後手玉が詰んでいます。難しいところはないので読んでみましょう。

82竜から平凡に追って捕まっていました。

 

(経験上)石田崩しはうまくいくときは良いのですが、失敗すると大敗します。中原先生だからうまくいったというよりは、大山先生が後手玉の耐久力を過信していたのだと思います。4枚の攻めを受けきることは難しいです。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1970/10/14
手合割:平手  
先手:中原誠8段
後手:大山十段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二飛(82)
7 6八玉(59)
8 3五歩(34)
9 2五歩(26)
10 3四飛(32)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 4六歩(47)
14 1四歩(13)
15 4七銀(48)
16 7二玉(62)
17 9六歩(97)
18 3三桂(21)
19 6八銀(79)
20 3二銀(31)
21 3八金(49)
22 1三角(22)
23 1六歩(17)
24 8二玉(72)
25 2七金(38)
26 2四歩(23)
27 同 歩(25)
28 同 飛(34)
29 2六金(27)
30 4五歩(44)
31 同 歩(46)
32 7四飛(24)
33 7七玉(78)
34 5四飛(74)
35 5六銀(47)
36 2五歩打
37 2七金(26)
38 7二銀(71)
39 7八玉(77)
40 3四飛(54)
41 2六歩打
42 3六歩(35)
43 同 金(27)
44 同 飛(34)
45 同 歩(37)
46 4六角(13)
47 1八飛(28)
48 2六歩(25)
49 4四歩(45)
50 2七歩成(26)
51 4八飛(18)
52 1九角成(46)
53 4三歩成(44)
54 4六香打
55 同 飛(48)
56 同 馬(19)
57 3三と(43)
58 1三香(11)
59 3二と(33)
60 同 金(41)
61 4一飛打
62 3六馬(46)
63 7九金(69)
64 4四歩打
65 3三歩打
66 同 金(32)
67 8六香打
68 5四馬(36)
69 5五角(88)
70 6四歩(63)
71 8三香成(86)
72 同 玉(82)
73 7五桂打
74 8二玉(83)
75 8三銀打
76 同 銀(72)
77 同 桂成(75)
78 同 玉(82)
79 6一飛成(41)
80 8二金打
81 6六角(55)
82 8四歩打
83 6二金打
84 7二銀打
85 7一龍(61)
86 6五歩(64)
87 5五銀(56)
88 4五馬(54)
89 8二龍(71)
90 同 玉(83)
91 7一銀打
92 8三玉(82)
93 8二金打
94 7四玉(83)
95 7五歩(76)
96 8五玉(74)
97 8六歩(87)
98 同 玉(85)
99 7七銀(68)
100 投了
まで99手で先手の勝ち

 

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20191118今日の一手(その950);一手勝ちを読み切る

2019-11-18 | 今日の一手

 20191118今日の一手

11月3日の名南将棋大会から、私とHさんの対局です。

今回は趣向を変えて、寄せ方(と読み)の訓練です。後手の応手、62玉43竜は簡単ですから、それ以外の64合駒の変化をすべて寄せてみてください。

説明は単純なので明日回答します。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

竜と成桂の作り合いだけで駒の損得はありません。

玉の堅さは後手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は31竜と45銀もしくは45桂のどちらか(両方は数えない)と持ち駒香で3枚。

後手の攻め駒は18飛は入れて、38成桂と持ち駒香で3枚。

総合すれば後手が指しやすいです。

 

何手で詰めろになるか数えると

後手玉は53桂成~52成桂~61成桂同玉53銀成で詰めろ。現状は4手すきです。

先手玉は49成桂~48飛成58香ではだめなので49成桂~48成桂~58成桂で詰めろの4手すき。

先手番なので寄せ合いは先手有利です。

 

☆ 大局観として

私が筋の悪い攻め方をして分の悪い終盤でしたが、逆転したかと思える局面です。互いに遊び駒がなくて、攻めの銀の働きが良いか悪いかくらい。先手玉は薄いですが、4筋に金銀の壁を作っているので後手の攻めの速度が鈍っています。なので形勢は互角以上のはず。

寄せ合い勝ちだと気がついたら(何手で詰めろになるか数えてみるとわかりやすい)、自然な手で後手玉を攻略していきます。

受ける手もないことはないです。普通の受けでは駒損になりそうなのでテクニックが必要ですが。

 

☆ 簡単なまとめ

53銀成なたは不成から寄せ合うのが簡単です。

53桂成から同金同銀不成49成桂62香同角同銀不成同玉35角53歩

ここまで直線で読めるとして、簡単に勝ちだと思っていた私の直感は正しかったのですが、ここからの寄せに盲点がありました。読めますか?

 

 

 ○ 実戦は自然な53桂成。小さい駒を使い、桂が成桂になるのは駒得、一番自然に思えます。

53同金同銀不成49成桂62香

62同角同銀不成同玉35角53歩

この図は簡単に勝ちだろうと思っていました。(ここからの寄せが見えるでしょうか?)考えているうちにわからなくなって42角52香

これは42角ではなく、51角の王手から同金53角成同玉51竜が詰まないから、51に何か打ってくれないかと期待していたのですが、52香ではずれです。

 

予定では52金同玉34角

これで寄りだと直感していたのですが。43歩は32竜42香43角成62玉53角成

合駒は詰みますね。

 

合駒せずに62玉42竜71玉が53角成でも詰まないねえと、Sさんと感想戦をしていても気が付かなかったのですが、何のことはない61角成で

簡単でした。体調が良くないと特に4局目は疲労しているので読むことができません。直観は正しいけれど、この1手が見えず。家に帰ってから棋譜をつけていても気が付かないとは。

 

途中の変化としては、52金に71玉

(52同金は71角の詰み)53角成82玉61金

駒を取って詰めろなので簡単です。48飛成に合駒があれば先手玉は詰みません。

 

最初に戻って52桂成に49成桂は

52成桂同金55香

48飛成には58金打を用意しています。これも先手の寄せ合い勝ち。

 

 

○ 実は53銀成または53銀不成のほうがスマートです。

寄せのセオリーとしては小さい駒から使うのですが(相手に大きな駒を渡さない、残った攻め駒の性能が良い)、この場合は桂も銀も影響はありません。そして53同金に同桂不成

1手速く攻められるのです。だから53同金の変化が消えます。

 

49成桂52成銀(あるいは52銀不成か52銀成か)同金55香

これが寄せ合い勝ちだということだけ確認しておけばよいのです。先手の52香成が詰めろ、後手の48飛成は58金打で良いですし、48成桂は詰めろではありません。

 

 

△か× 53桂不成だと

後手玉に近い61金のほうをねらっているので、セオリーからはこちらが優先です。62金上には24角

49成桂51角成48飛成58香51金同竜61香同桂成同銀53銀不成35角

最後に攻防の35角を打たれては怪しいので、44銀をそのままに53金か53角か、すると千日手で粘られるかもしれません。ということでこの変化は全くの互角です。

 

また53桂不成に49成桂だと

61桂成同銀55香

とするのですが、この時に後手の62銀は72にあるほうが良いわけで、53桂不成は53桂成よりも劣ります。後手玉に近い61金は守りが堅かったので、外側の52金をねらう方が良かった、というのが本来考える順序なのでしょう。

 

 

× 55香は

重いですが確実な攻めをねらったというわけですが、すでに53には2枚の利きがあるので重すぎです。49成桂53香成48飛成

合駒が無くて68角には57銀が詰めろ。後手の寄せが速くなっています。

 

 

△ 35角ならば

角を攻めに使えるので攻撃力は上がります(まだ攻め駒には数えませんが)。49成桂53銀成48飛成58香

合駒を用意しておけば先手玉に詰み筋はないです。(48成桂だったとしても先手玉は詰めろではないので52成銀で勝ち筋。)よって62銀と埋めて粘るわけですが、52成銀同金53金

53桂成同金同角成には61金で厄介、ということで金を打ってみましたが61金と埋められて千日手か。

 

 

× 受ける方を見てみましょう。59金右と逃げたら

48成桂68金右58銀

後手の攻めが速くなります。

 

 

△か× 59金左のほうが受けきれるかもしれませんが

49成桂同金42角

41竜には31金で粘られます。少し駒損なので面白くはないです。

 

 

△ 38同金は

38同飛成同竜同金59銀でこれから。あるいは38同銀成53桂成48成銀52成桂同金29金

こういう寝技で粘るのも互角です。

 

 

△か○ 19歩も手筋で

これは対局中にも考えていました。28飛成に(29歩同竜か)46角29竜53銀不成

後手の竜は8段目よりも9段目にしたほうが粘りやすいです。49成桂~48成桂~58銀が詰めろなのですが王手で48飛成とされる変化が消えます。48竜には59金29竜39歩で手を稼ぐこともできます。ということで細かいのですが少し得なのかも。

こういうのは読み違えがあると1手損して負けてしまうことがあるので、寄せ合い勝ちならばシンプルな方が良いものですが。

 

 

△ 28歩だと

28同飛成46角は前の変化と同じようなものです。この手は銀取りでしかないので、42角41竜49成桂53桂成

53同角同銀成同金は銀桂で角を取っただけなので損をしています。ただ局面自体はほぼ互角です。

 

 

☆ まとめ

53桂成あるいは53銀成からの寄せ合い勝ちを読めれば正解です。あなたの感覚はあっているということです。

53桂成が普通ですが、そこからの寄せを読み切れるかどうか。私のように一目勝ち、で済ましていると、1手見えないばかりに負けになることがあります。

53銀成あるいは53銀不成

大きな駒から行く方がわかりやすいとは。たしかに53同金が歓迎なので変化が少ないですね。

当たり前で済ましていないで、直線の変化を読み切るか、広く手を探してより有効な手を探すか。若ければ直線を力ずくで読むほうが速いですし、ベテランならば広く良い手を探す方が勝ちやすいです。これが最近(ブログを書くことで)悟った重要な事実。


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大山将棋問題集20191117

2019-11-17 | 大山将棋研究

先手番山口先生の手を考えます。

第1問

 

35歩の形をとがめます。

A 68角  B 46金  C 36歩

 

第2問

 

左の駒をさばきたいのです。

A 55金  B 59角  C 75歩

 

第3問

 

最善かどうかはわかりませんが、勝負手です。

A 79飛  B 54馬  C 77歩

 

後手番大山先生の手を考えます。

第4問

 

寄せ切られたようですが残していました。

A 43金  B 53金  C 32飛

 

第5問

最後は実戦詰将棋です。難しくない15手。

ここから詰ますのは少し難しくて19手。

 

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大山将棋研究(1410);中飛車に玉頭位取り(山口英夫)

2019-11-17 | 大山将棋研究

今日の棋譜20191117

昭和45年10月、山口英夫先生と新人王戦記念対局です。

山口先生は英ちゃん流中飛車、57歩のままの中飛車を得意にしています。

65歩急戦に対して受けやすいという意味があるのですが、本譜は先手番だし、大山先生がまともに急戦を仕掛けてくるのか、ということも考えていたのでしょう、早めに56歩を突きました。

左金は68へ。65歩の急戦に対する備えです。大山先生は72飛ならば普通ですが

玉頭位取りへ。これでは74歩や64歩が無駄になるので作戦分裂ですが

44銀右の形なので、引き角にすればそんなに違和感はありません。

山口先生は四間飛車にして65歩、後手の64歩の形をとがめます。

45歩53銀を決めてから歩を取り返したので

右桂を使われてしまいました。

失敗したのかと思えば36歩同歩34歩。玉頭位取りをとがめました。やはり大山先生は作戦分裂していたのです。

右翼の形は山口先生が十分です。左翼の戦いがどうなるかですが

大山先生は55歩から66歩を打ち

6筋を押さえます。

でも桂を跳ねられると銀をかわせず

角をさばきました。

銀桂交換の駒損です。と金が作れるかどうか。

山口先生は44歩同歩73角? 飛車を成らせるのはおかしな感じですが

桂取りのほうが大きいと。57桂成とされても65馬で反撃できます。

大山先生は65馬を防いで76竜。山口先生は85歩を打たせて(77歩同桂不成54馬43角はよくわかりませんが)

79飛のただ捨てです。

桂は取り返せるので飛銀交換だけです。攻め駒は3枚だけで後手玉を寄せられるでしょうか。

54桂51金引に42歩ですが、露骨に52銀もあったでしょう。

32金に43銀が良かったかどうか。ここでも52銀がありました。

金を打って寄せ切れそうなのですが

53同金同馬32玉。

後手玉は逃げていくので攻め足が遅いのです。4手すきくらいか。

大山先生は68角。山口先生は手堅くというか粘って47金打でしたが、攻撃力がさらに下がります。単に金を逃げる方が難しいはず。と金で攻められると受けきりにできません。

詰めろがかかるようになり

49飛も詰めろか?

32銀12玉21銀成で詰めろをかけました。

大山先生は一度21成銀を補充しましたが、そのまま詰んでいたようです。19竜から

清算して29銀まで。28玉に39竜17玉18銀成同玉26桂以下はここでの持ち駒銀が無くても詰んでいたようです。銀を持っているので簡単ですが。

 

玉頭位取りと74歩や64歩、左右で欲張ろうとすると作戦負けになるものです。そういう将棋が続いていたのですが、振り飛車を持っていた大山先生も認識していなかったのでしょうか。力量が違うので無理でも指してみた、また居飛車がこういう指し方をしないかと期待していた、などと勘繰りたくなりますが。

山口先生はきれいにさばいて、あとは寄せるだけ、というところで間違えました。大山先生の玉に逃げだされると厄介です。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1970/10/09
手合割:平手  
先手:山口英夫5段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 6八銀(79)
6 6二銀(71)
7 6七銀(68)
8 4二玉(51)
9 5八飛(28)
10 3二玉(42)
11 4八玉(59)
12 4二銀(31)
13 3八玉(48)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 5四歩(53)
17 2八玉(38)
18 5二金(61)
19 3八銀(39)
20 7四歩(73)
21 5六歩(57)
22 5三銀(62)
23 4六歩(47)
24 8五歩(84)
25 7七角(88)
26 6四歩(63)
27 6八金(69)
28 3五歩(34)
29 9六歩(97)
30 4四銀(53)
31 5七金(68)
32 3三銀(42)
33 6八飛(58)
34 3一角(22)
35 5八銀(67)
36 2四歩(23)
37 6五歩(66)
38 同 歩(64)
39 4五歩(46)
40 5三銀(44)
41 6五飛(68)
42 6四銀(53)
43 6九飛(65)
44 7三桂(81)
45 4七金(57)
46 9四歩(93)
47 3六歩(37)
48 同 歩(35)
49 3四歩打
50 2二銀(33)
51 3六金(47)
52 5五歩(54)
53 4六金(36)
54 6六歩打
55 同 飛(69)
56 8六歩(85)
57 同 歩(87)
58 6五銀(64)
59 6九飛(66)
60 6六歩打
61 5九角(77)
62 5六歩(55)
63 7七桂(89)
64 6四角(31)
65 5五歩打
66 8六角(64)
67 6五桂(77)
68 5九角成(86)
69 同 飛(69)
70 6五桂(73)
71 4四歩(45)
72 同 歩(43)
73 7三角打
74 8七飛成(82)
75 6四角成(73)
76 7六龍(87)
77 8九飛(59)
78 8五歩打
79 7九飛(89)
80 同 龍(76)
81 6五馬(64)
82 3一玉(32)
83 6四桂打
84 5一金(52)
85 4二歩打
86 3二金(41)
87 4三銀打
88 同 金(32)
89 同 馬(65)
90 4二金(51)
91 5三金打
92 同 金(42)
93 同 馬(43)
94 3二玉(31)
95 5二桂成(64)
96 2三玉(32)
97 4二成桂(52)
98 6八角打
99 4七金打
100 6七歩成(66)
101 4四馬(53)
102 5八と(67)
103 同 金(49)
104 4九銀打
105 4八金(58)
106 3八銀成(49)
107 同 金(48)
108 4九飛打
109 3二銀打
110 1二玉(23)
111 2一銀成(32)
112 2九飛成(49)
113 1七玉(28)
114 2一玉(12)
115 3三歩成(34)
116 1九龍(29)
117 1八桂打
118 2八銀打
119 同 金(38)
120 同 龍(19)
121 同 玉(17)
122 3八金打
123 同 玉(28)
124 2九銀打
125 投了
まで124手で後手の勝ち

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大山将棋問題集20191116

2019-11-16 | 大山将棋研究

先手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

急戦を封じた後は、大山流の駒の繰り替えです。

A 79金  B 68金  C 48金

 

第2問

 

85銀を打ったのはもったいないのですが、この手があれば。

A 54金  B 54桂  C 74歩

 

第3問

 

両取りをかけられました。

A 53金打  B 44金  C 66歩

 

第4問

 

77歩成の受け方は?

A 79香  B 55香  C 67飛

 

第5問

 

最後の決め手です。

A 12金  B 13金  C 46香

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大山将棋研究(1409);中飛車に袖飛車(米長邦雄)

2019-11-16 | 大山将棋研究

今日の棋譜20191116

昭和45年9月、米長邦雄先生と第11期王位戦第5局です。

大山先生の中飛車です。

米長先生は急戦です。

ツノ銀中飛車に普通の急戦は難しいのですが、袖飛車にして

7筋の歩を交換します。これは後続の攻めが厳しくないのですが

大山先生の袖飛車も見えているので、どちらが作戦勝ちということもないです。米長先生は44銀で受けました。

大山先生は左金を中央へ。

米長先生は5筋の歩も交換して

大山先生は中飛車に戻し、金を締まります。

米長先生は6筋の歩も交換するのですが

金で受けられて

65歩の時に57歩。57同飛は65銀75金に66銀とできます。

78飛には74飛も当然か。

右桂を跳ねられたのは良いけれど。飛を追われます。

ちょっと無理でも65銀(か65桂)と攻めるものだと思いますが

角筋を通して77桂、攻めにくくなりました。

それでも桂を跳ねて

銀香交換で馬を作りました。駒損ではないのですが、91香が残っているのでは威張れません。これで飛をさばければまあまあですが

大山先生は銀を打って飛のさばきを防ぎます。銀打は得ではないので形勢は互角だと思うのですが

64桂(金取りで飛の詰めろ)に逃げられず77馬では後手が苦しいです。この図に至る前に何かあったか、なければ65桂から99香成が無理をしていたか、ということになります。

大山先生は金をはがして54金。速くはないけれど53金打の攻めがあります。

米長先生は65香で反撃です。62歩成同歩66歩には

58歩成同銀左66香。67歩には86馬でしょうか、68馬同角98飛でしょうか。

大山先生は69飛、はっとする受けですが、69香成には77角、59同馬同飛68香成も怖くはないです。

88馬に67歩。

57歩同銀87馬は両取りですね。44金に69馬は利かず

44同歩68飛45歩。45桂は取られましたが

66香を取って桂桂と銀銀の交換、馬を作られているので駒の損得はほぼありません。先手玉が堅くて攻め駒3枚。やや先手有利です。米長先生は後手玉の薄さを気にしつつ、歩を垂らして飛をいじめにかかりました。

でも飛を浮かれて78馬に76銀がぴったり。64桂にも68飛か77飛か、銀を取られても飛をさばければ先手有利です。

米長先生は飛を取って49飛ですが、大山先生は48角29金25桂26玉でも良いです。

39金打から玉を固めたというのは、角を取らせても54角があるから。

米長先生は竜を切って43金打。負ければ挑戦失敗なので粘ります。

45歩には44桂を避けて22玉。小さな駒損なので粘っていればまだ何かあるかもしれません。

大山先生は55角から46香。ゆっくり確実に攻めていきます。

米長先生は54桂から香を取り

まだ粘るのですが後手陣に空間ができてきました。

駒損でも金を打って守ります。

端攻めは悩ましいところ。15同歩もあるけれど

41香(攻防だけれど42香のほうが優った)から89角。これは厳しい手ではないです。銀を取られる間に寄せてみろ、という感じです。

大山先生は端を詰めて52飛、ねらいとしては13歩成同歩12歩同香11銀です。

米長先生は42香で受けましたが、大山先生は端に銀を放り込んで仕上げにかかります。

端を清算して12金と捨てる。12同玉は33角成同金42飛成で寄り筋。

31玉に21金同玉13歩成。と金ができればこの攻めは切れません。

ここまで。

 

米長先生が銀を捨てて99角成としたのが悪かったか。取引は互角のはずですが、そのあとがどうも思わしくないです。そのあとも力のこもった戦いでしたが、あわてない大山先生に余裕がありました。

大山先生は五冠王を保ち、まだまだ黄金時代が続くと思われていました。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1970/09/16
手合割:平手  
先手:大山王位
後手:米長邦雄7段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 5四歩(53)
7 6八銀(79)
8 3四歩(33)
9 6六歩(67)
10 6二銀(71)
11 5八飛(28)
12 4二玉(51)
13 4八玉(59)
14 3二玉(42)
15 3八玉(48)
16 4二銀(31)
17 2八玉(38)
18 5二金(61)
19 3八銀(39)
20 7四歩(73)
21 4六歩(47)
22 5三銀(42)
23 6七銀(68)
24 4二金(41)
25 1六歩(17)
26 1四歩(13)
27 3六歩(37)
28 6四歩(63)
29 7八金(69)
30 7二飛(82)
31 4七銀(38)
32 7五歩(74)
33 同 歩(76)
34 同 飛(72)
35 3八飛(58)
36 4四銀(53)
37 6八金(78)
38 5三銀(62)
39 5七金(68)
40 5五歩(54)
41 同 歩(56)
42 同 飛(75)
43 5八飛(38)
44 7五飛(55)
45 3八金(49)
46 5四銀(53)
47 3七桂(29)
48 7六歩打
49 5九角(77)
50 6五歩(64)
51 同 歩(66)
52 同 飛(75)
53 6六金(57)
54 6四飛(65)
55 6五歩打
56 5七歩打
57 7八飛(58)
58 7四飛(64)
59 5六歩打
60 7三桂(81)
61 7五歩打
62 9四飛(74)
63 7六金(66)
64 5三銀(44)
65 7七桂(89)
66 8四飛(94)
67 6八飛(78)
68 8六歩(85)
69 同 歩(87)
70 6五桂(73)
71 同 桂(77)
72 同 銀(54)
73 同 金(76)
74 9九角成(22)
75 4五桂(37)
76 4四銀(53)
77 6三歩打
78 6一歩打
79 8五銀打
80 8一飛(84)
81 6四桂打
82 7七馬(99)
83 5二桂成(64)
84 同 金(42)
85 5四金(65)
86 6五香打
87 6二歩成(63)
88 同 歩(61)
89 6六歩打
90 5八歩成(57)
91 同 銀(67)
92 6六香(65)
93 6九飛(68)
94 8八馬(77)
95 6七歩打
96 5七歩打
97 同 銀(58)
98 8七馬(88)
99 4四金(54)
100 同 歩(43)
101 6八飛(69)
102 4五歩(44)
103 6六歩(67)
104 7六歩打
105 6七飛(68)
106 7八馬(87)
107 7六銀(85)
108 6七馬(78)
109 同 銀(76)
110 4九飛打
111 3九金打
112 5九飛成(49)
113 4八銀(57)
114 3九龍(59)
115 同 玉(28)
116 4三金打
117 4五歩(46)
118 2二玉(32)
119 5五角打
120 3三金打
121 4六香打
122 5四桂打
123 4四歩(45)
124 4六桂(54)
125 4三歩成(44)
126 3八桂成(46)
127 同 銀(47)
128 4三金(52)
129 2五桂打
130 3二金打
131 3三桂成(25)
132 同 金(43)
133 1五歩(16)
134 4一香打
135 4七歩打
136 8九角打
137 1四歩(15)
138 1二歩打
139 5二飛打
140 4二香(41)
141 1三銀打
142 同 歩(12)
143 同 歩成(14)
144 同 香(11)
145 同 香成(19)
146 同 玉(22)
147 1四歩打
148 2二玉(13)
149 1二金打
150 3一玉(22)
151 2一金(12)
152 同 玉(31)
153 1三歩成(14)
154 4三金打
155 2五桂打
156 投了
まで155手で先手の勝ち

 

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20191116今日の一手(その949);手得が生きる順

2019-11-16 | 今日の一手

20191116今日の一手

 

10月27日の名南将棋大会から、私とSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

駒の損得はありません。

玉の堅さは後手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は88角1枚。

後手の攻め駒は52飛1枚。

総合すれば互角か後手もちか。

 

☆ 大局観として

問題図だけではわかりにくいですが、後手(実際は先手)が飛の動きで手損しています。先手は右金が下のままなのですが、右桂が使えて56銀の位置もよい、好調だと思っていたら22飛を52に回られました。これが予想外。実戦では悩んでいるうちに妥協して悪くしてしまったのですが、先手が悪い理屈は玉の堅さだけ、局地戦では有利になってもおかしくないのです。良くなりそうな順を探してみましょう。

 

☆ 簡単なまとめ

手順の中で異筋の好手はあるのですが、普通は57歩から受けつつ55銀同銀同飛には44銀

こういう好手を見つけられるとよいです。55同角から来られても

64角がそんなに怖くないので何とかなるはず。

 

 

○ 一番強い(激しい)のは44歩です。

これから考えるのが普通だと思うのですが、人によって変わるのでしょうか?56飛43歩成

と金ができて駒得です。しかし88角成同玉(乱れるので嫌な感じ)47歩同銀55角

これくらいまではパッと見えるのでやめてしまいました。77角37角成56銀28馬

桂を取られて馬と金の作り合いです。後手から57桂があるので後手よし。先手の右金が58ならばこれで先手よしなのでしょうけれど。

 

全く考えませんでしたが、43歩成の前に47銀打としておけば

後に47歩と打たれる手を防げました。76飛には77歩で飛取りと43歩成が残ります。47銀打は好手ですね。53飛には45桂がぴったり。54飛くらいで43歩成88角成同玉

と金を作っているので駒得です。後手が攻めにくいので先手が指しやすいです。

 

 

△ 実戦では47銀上

不安な形ですが銀にひもを付けました。私の調子のよくないときは消去法で選んでしまいがちです。55銀同銀同飛に(指しませんでしたが)44銀という手があるのですが

57飛成58金右同竜同銀44歩

二枚換えになるのでこの筋は成立せず。

 

また、55同飛に44銀ではなく46銀打51飛55歩

これはありましたね。銀を打ったのは少し損でも、手得なので大模様を張れます。抑え込んで角頭を攻めればよくなるはず。これは対局中は全く思い浮かばず。

 

実戦は55同飛に56歩

55同角同角は両取りで後手有利なのでこれしかないだろうと思い込んでいました。ここから駒組で

46銀打としてゆっくり指さなければいけないという感触は持っていたのですが、欲張って29飛(~58金としたい)としたら44歩同歩46歩同銀47角

角を打ち込まれました。38角36角成47銀63馬24歩同歩同飛

指せないことはないですが、馬を作られたし、玉は薄いし、勝ちにくい将棋です。

 

 

△か× 57銀とするのは

58金右としてあるのならばこちらに銀を上がるほうが普通です。55銀同銀同飛

44銀はないですし、46銀打は57飛成同銀88っカウ成同玉55角。なので56歩51飛33角成同桂

ここでは57銀よりも47銀のほうが桂頭を守っているので良い形だと思います。まあ本譜の47銀でも少し苦しいのですが。

 

 

○ 57歩ならば

47銀上よりも手堅いのでこっちかなあという気はしていました。でもこの後を読んでいないので選択できず。55銀(これしかない)同銀同飛には今度こそ44銀

飛か角を取れます。

 

なので55同飛ではなく55同角の一手。

55同角同飛66角には64角しかありません。

33角には44銀ですから。ここでは24歩か56銀か56歩か、何でもありそうなのですが、後手からは35歩が結構厳しい手なので、正解は47銀打(56歩や24歩を見る)かという気はします。

 

 

△ 55歩と打つと

55同銀と取られるので、1歩損しているというのはわかりますね。57歩のほうが良いです。それでも同銀同角同角同飛66角64角

57歩が無くても先手が悪いということはありません。あるほうが良いですが。

 

 

○ ちょっとひねって54歩はどうでしょうか。

歩切れになるので打ちにくいのですが、後手は54同飛しかないです。65銀に55飛

ここまで必然です。44歩65飛に77桂!

これは見えませんね。角筋を止めると43歩成の時に角交換されないのです。もちろん飛取りですから後手の手は限られます。89銀同玉(68玉は44角)67飛成78銀

竜を切るしかないです。それで先手の駒得、後手からの攻め筋が見えません。

 

 

△ 単に65銀とすると

(47銀引でも同じことになりそうです。)先ほどの55飛は先手有利。55銀しかありません。24歩同歩56歩

56同銀同銀同飛33角成同桂24飛

さばき合った図は先手からの21飛成の味が良いので、玉が薄いとはいえ互角です。

 

 

△ 24歩の突き捨てが入るかどうか

これまでの変化で入れば得になるものもあります。後手が手抜くとしたら56飛ですが、その時が悩みどころで、23歩成ではなく44歩

のほうが良いのかなあと思います。24歩47銀打で先手よしがわかっているというのが前提ですが。

 

 

△ 互いに銀取りですから、何か1手待っていてもよいかもしれません。58金右

くらいでしょうか。56飛44歩76飛77歩46飛

これは24歩同歩79角で戦います。

 

あるいは単に44同歩

形勢はほぼ互角です。

 

☆ まとめ

問題図では先手(実際には後手ですが)の手得(12手VS9手)なので、形勢判断の評価には表れていないけれど、先手が良くなりそう、という感じがわかれば正解しやすいです。

「銀を取り合い43歩成を実現する」44歩56飛47銀打76飛77歩

あるいは54歩同飛65銀55飛44歩65飛に77桂

こういう異筋の好手があります。角筋を止めるのが良い手になるというのが盲点です。

 

普通に良い手は57歩で、55銀同銀同飛44銀

これは45歩型ゆえに生じる手で、手得が生きています。

また実戦の47銀上からでも46銀打からの抑え込み

くらいは指したかったなあと反省しております。これらは形勢が悪くない、良くなる順があるだろうと探していれば見つけやすくなるのでしょう。

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大山将棋問題集20191115

2019-11-15 | 大山将棋研究

先手番米長先生の手を考えます。

第1問

 

攻め続けます。

A 32竜  B 46角  C 65歩

 

第2問

 

44歩をとがめます。

A 34銀  B 53歩成  C 64歩

 

第3問

 

攻防に香を打たれましたが。

A 52歩  B 32角  C 63銀成

 

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