3・4・3戦法に先手がおとなしく駒組をすると
34飛に22角成と交換して、22同銀47銀82玉68銀72銀77銀32金
この32金の形が升田式石田流の特徴です。角の打ち込みに備えてから左の駒をさばこうというのですが。68金33銀16歩24歩
今日はこの後手の攻めを考えてみましょう。昔は24同歩同飛と進むのが当たり前でしたが、15歩25歩同飛24飛
どうせ飛交換をするのならば、15歩と進めたほうが得なのです。24同飛同銀41飛22飛
ここで14歩同歩23歩同飛14香
14同香には12角があり、13歩12歩33銀
と(AIによると)進む(以下は11船曵29飛成21飛成で先手有利)のですが、先手の攻めは続くとは言え、難しい変化です。途中の
この図から14歩に52角というのもありますし。
ここは従来指されていた(AIは最善手としてくれませんが)、24歩に対して56角のほうがわかりやすいです。
44飛15歩に54歩66歩が入ると・・・とか、25歩同飛に24銀があるとか、AIは心配をしてくれるのですが、44飛15歩25飛24飛
と進むほうが人間には自然に映ります。24同飛同銀14歩
14同歩には12歩があり、評価値では+362ほどの先手有利です。後手としては27角38銀54角成とか、95歩同歩97歩があるのでまだ難しくはあるのですが。
後手番で1手損をした升田式石田流の場合は、単純に飛交換して後手良し、にはなりません。先手としては早めに16歩を突いて、飛交換の筋に備えておくことが大事です。他の手としては、75歩を突いて待ち、飛交換の後で74歩同歩55角の筋も有効です。