仕事から家に戻ると、郵便受けに全麺協から封筒が届いていた。
「平成29年度の会員更新のお知らせだろう」とピンときた。
夕暮れまでに少し時間があったので、ばあちゃんに頼まれていた畑の耕運作業を1時間半ほど行い。再度家に戻って、いつもの食卓のいつもの椅子に座り前述の封筒を開けた。
出てきたのは
「請求書」 のみ。
「会員登録更新のお願い」だとか、「年会費の納付のお願い」だとかの表現も無く、唐突に目に飛び込んでくる「請求書」の文字
思わず、別に手紙が入っていないか封筒の中を確認してしまった。
更新の意思が当人に合ったので、まだいいが、更新するつもりの無い人だったら、「なんて礼儀の無いつっけんどんなやつだ」と思ったことだろう。
横にいた嫁に言ったら、手紙を1枚入れ忘れたんだろうと鷹揚に。
井月庵が昨年の夏に入会した特別個人会員(地方団体に属さない個人会員)なので勝手が解らないから悪いのか、全麺協とは鼻からこんなにドライな組織だったのか。
経験の足りない若い方が作成したものならいざ知らず、酸いも甘いもかみしめた協会の幹部の方々がこれに係っているかどうか知らないが、蕎麦屋だからと言って「つっけんどん」はどんなものだろう。
何故、更新のお願いだとか、一言文章を加えてくれなかったのか、残念でならない。
こんな事で残念がっているのは井月庵だけなのか?他の人は「ああ、請求書。今年も請求書の季節になったかー」などと思っているのだろうか。いやいや「新体制は昨年からなので、行き届かないてんも色々あろうかと思いますがぁ~」というアレなのか?
などと唸って居るところへ、ばあちゃんが畑の耕運作業とついでにやった里芋ほりがよほど嬉しかったのか、「お酒をあげる」と持って来た。見ると、静岡県由井に蔵のある地酒で神沢川酒造の・・・紙パック酒!?
生協で買ったら1本、千円とのこと。え!?大量生産の大手酒造メーカーの紙パックのお酒はよく飲むが、地酒でパック酒、「正雪」が!?と驚いた。
早速いただくと、飲み口がすっきりして、いつまでも飲んでいられる感じ。「正雪」は普段使いの「上撰」が旨いと思っていたが、こんな企業努力をしていたのか。「正雪」とやけに小さく入れているのが、遠慮深げだ。
最近は、いろいろの地方の地酒がコンビニでもおいてあり、720ml千円程度で結構、美味いお酒もある。
ちょっとお酒に興味がある方なら裏の日本酒度、酸度、アミノ酸の数値を見れば大凡の感じは解ると思いますが、井月庵には淡麗辛口くらいに感じました。いやいや、純米酒で精米度歩合が70%なんだから、どちらかといえば、濃厚?
「正雪」は裏のラベルがもっとあっさりしているが、こんな表現を今までしていなかったので、広く「正雪」を知ってもらおうという意図がありそうだ。
まあ、香りや余韻に関しては、それはそれ高いお酒と比ぶべくも在りませんが。普段使いが「正雪」の目指している処なんじゃないかと勝手に想像する私としては十分に旨い。純米酒なので、花冷えにお燗でヤッてみたくなりました。
でも、本日は、農作業の後でちょっと温ったまった体に「常温で!」 温まっていたのは農作業のお陰だけでは無いが。
団体の方は全麺協の会費と各自の団体の会費があるので、合計3千円~4千円くらい係ると思えば、スタンドアローンの自由気ままを考えると、まあ良いかと思っています。 全麺協に所属していない団体に入っている特別個人の方よりはもっと掛かるけど、趣味の範囲なので・・まあ良いかと。