バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

日本最長路線バスの旅(4)@十津川・熊野

2011-09-16 00:24:12 | ☆バスde温泉(近畿)

バスde温泉@十津川温泉~湯の峰温泉の続きです。

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話題がちょっと横道にそれるが、熊野古道の「中辺路」に沿って、湯の峰と紀伊田辺の間を龍神自動車のバスが結んでいます。関西の都心から湯の峰に直接行くのなら、十津川を廻らずとも、整備された道を走るこっちのほうが所要時間が短くて済みます。JRの特急「くろしお」とバスの乗り継ぎで4時間以内。しかも曲がりくねった道を通らないので、乗り物に弱い人にはこちらの方がいいでしょう。

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また、この路線は中辺路に沿っているため、熊野古道巡りには大変便利。近露王子のバス停で降りると、ここのなかへち美術館や道の駅を拠点にして、熊野古道のおいしいとこだけ味わうことができます。古道のマスコット、「牛馬童子」がいてはるのもこの辺りです。

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話を戻して、大和八木から新宮を目指す我が特急バスは、日本最大級の露天風呂がある「わたらせ温泉」をかすめ、短いトンネルを越える。エメラルドブルーが美しい大塔川が見えてきたら川湯温泉。ここは川の底から湧いてくる温泉で、仙人風呂でよく知られていますね。

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バスは大塔川に沿って下っていき、再び熊野川と合流、道も再び国道168号線、以後はずっと改良工事の進んでいる道路を快調に下ります。上北山村から流れてきた北山川と合流してしばらく進むと志古の停留所。ここに瀞峡を巡るウォータージェット船乗り場があります。

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この船は熊野交通が運営していて、乗船の客には少しの追加料金で新宮駅までの熊野交通のシャトルバスに乗ることができる。一度これを利用したのだが、オフシーズンの所為なのか、トイレつき大型のシャトルバスに乗る乗客はワタシひとり。日産ディーゼル・西工「ネオロイヤル」を独り占めしたのは嬉しいやら、気まずいやら…

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特急バスはここでようやく特急らしくなり、バス停をすべて通過、ノンストップで新宮市街へ。熊野三山のひとつ、熊野速玉大社へは新宮駅の手前、権現前のバス停が最寄りです。熊野三山のあと二つは熊野本宮大社・熊野那智大社ですね。この熊野速玉大社の住所は新宮市新宮1。まさしくここが新宮なんです。

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権現前からあと僅か、ようやくの長い道のりもここで終了、新宮駅に到着しました。すべての乗客を降ろしたバスは、ワタシの感慨も知らず、さっさとドアを閉め、車庫に向かって走り去っていきました。運転士もさぞかしお疲れなんでしょうね。

  • 補遺

今年の8月末から9月初頭にかけて、台風12号がこの編で紹介している地域を襲い、大きな災いが降りかかりました。現在、このバスの通う道路は寸断され、当然バスも運休中です。残念ながら、ここしばらくは行くことができないでしょう。

最後に、お亡くなりになった方のご冥福をお祈りするとともに、行方不明の方のいち早い救出と、この地域の復興を切に切に願っています。

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