JR日豊本線の別府駅の東口から、駅前の大通りをしばらく進んで、駅前高等温泉を少し過ぎたあたりの右側のところ、年季を感じさせる佇まいが特徴的な食堂です。
扉を開けて店内に入ると、テーブル席が8卓程度、昭和の香りがムンムンしてきますね。なんでも創業は昭和2年。昭和のほぼすべてを生き残ってきて、昭和の終焉とともに時間もそこで止まったかのようです。
メニューにはエビフライ、ハンバーグなどの洋食の定食や、チャンポンなどの中華、丼物など、なんでもありだが、ここは迷わず大分名物の「とり天定食」(940円)を。とり天とは鶏肉を天ぷらの衣で揚げたモノで、全国どこにでもありそうなのに意外とない。さっそく運ばれてきた定食には、とり天とご飯、ミニサラダとともに、お味噌汁ではなく中華スープが付いてきます。メニューをよく見るとなるほど、とり天は中華の欄に記されています。原形は中華料理なんですね。
このとり天、大ぶりの実に柔らかい鶏肉がサクッとした衣に包まれている。ジューシーな身が衣にしっかり封じ込まれていて、食感が抜群です。つけダレの、恐らくカボス醤油でしょうか…とのマッチングがいい具合。カボスの酸味が揚げ物のしつこさを洗い流すような感じです。付属の中華スープもあっさりしていて、料理によく合っています。
相方はチャンポン(630円)を。少し分けてもらったが、こちらのスープもあっさり目のスープで、長崎のそれとは全くの別物。島原のチャンポンとよく似た感じかな。麺は柔らかく、全体に優しい仕上がり。「おやつ」感覚でいただけそうです。とり天にしてもチャンポンにしても、やや高めの値段設定は気になるが、駅前の一等地だから仕方ないのかな。いずれにせよ、別府に来たときは必ず寄ってしまうお店です。
- 営業時間:11:00~20:00
- 定休日:木曜日
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