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「もしも辛島美登里が学校の先生なら担当教科は現国(現代国語)だと
思うんだけど、それでいいかな?」
と奥さんに意見を求めた。
「何、突然?」とは言いましたが「でもわかる。現国だね、現国。」
と同意を得られたので、院長が温めていたさらに細かい設定を
発表するスタイルとなりました。
「で、辛島先生は既婚者なんだけど子供はいないのね。
旦那は教師ではないんだけど、何の職業かはここでは触れない。」
「触れないんだ」
「辛島先生はもともと富山の出身なんだけど、東京の大学に入って
就職も東京の学校にしたの。 辛島先生がどこか憂いを帯びたような
雰囲気というか、うしろ暗い影をもった感じは富山出身だからだね」
「富山の人に失礼だよっ!」
「まぁまぁ、で、学校では現国の担当なんだけど、辛島先生は
非常勤講師なの。現国の。
だから担任とか受け持ってない。
そういった立場上のこともあって生徒指導とかそんな責任もないせいか
生徒との距離感はむしろ近いのね。」
「うん、まぁわかる。」
「で、辛島先生は現国の先生で谷崎潤一郎をこよなく愛する変態なんだよ。」
「ちょっwww」
「もちろん授業では谷崎ばっかりをやるわけにはいかないんだけど、
舞姫なんかを教えるときにも叶わぬ男女の恋の哀しさとか切なさとか
そういう話を妙にリアルに話すのが生徒の心をつかんで、密かに
辛島先生の授業は多感な高校生に人気があったんだな、これが。
で、そんな矢先に辛島先生は実は前の学校で同僚教師との不倫がばれて
辞めさせられて、その学校に流れてきた・・ってうわさが持ち上がるわけよ」
「ふんふん。」
「するってぇと、まぁ高校生だからね、え、サイテー、なんか幻滅しちゃった
っていう女子もいるし、いままでの妙にリアルな辛島先生の男女間の
話なんかがより重みを増して、響くように感じるから、もっと辛島先生に
いろんな話を聞きたい!っていうすすんだ子も出てくる。
そんないきさつを受けての修学旅行だ!」
「長っっ!」