卒業生 ~山内進の話~
「あ、ご無沙汰してます。
監督は相変わらずやけてますね。
え、野球ですか、まぁやってますよ。
今は地元のやつらに声かけて日曜だけですけどね、商工会の人とかも
参加してくれて、案外顔が拡がるんすよ、これが。
まぁあの頃とは違って肩の力抜いてやらしてもらってますよ。
あ、ベンチ入りしてなかったから肩の力もクソもないだろって?
きびしいっすね~、温和な顔して。
チーム名っすか?
サンデーサイレンスっていうですけど・・・
あ、それは俺が考えたんじゃなくて篠崎さんって先輩いたんですけど
覚えてます?そうですそうです。
あの人ほら、競馬好きだったじゃないですか、で、好きな馬にそういうのが
いたんですって。 日曜野球だからサンデーをかけて・・って
説明させないでくださいよ~
あ、そういえばこないだうちらで集まったときにちょっと話題になったんすけど
辛島先生っていたじゃないですか、講師の。
あ、情報入ってました?さすがっすね、でもまぁそうか。
監督はその後も学校にいたんだし。
で、そんな話をちょっと聞いたんで、少し思い出話で盛り上がったっていうか。
俺が覚えてんのは3年の校内合宿の時あったじゃないですか。
そうですそうです、俺がベンチ入りできなかった夏です。
きびしいっすね~
あの時、辛島先生が1日だけ、ずっとうちらの練習見てたときがあるんですよ。
気付かなかったですか?
俺はあんとき声出し要員で華が無かったんで、辛島先生に見られるの
嫌だったんすよね。
だって格好良くはないじゃないですか。
で、俺の勘違いだとは思うんですけど、何度も辛島先生と目が合ったんですよ。
声出し要員なのに。
いや、別に憐れんでたみたいな目じゃなかったっすよ・・ってひどいっすね。
んで、別にレギュラーじゃねーけど、普段より少し頑張ってより一層
声出しましたって話なんですけどね。
オチですか!?ないっすよ別に、すんませんね!
監督はダレ経由で辛島先生の話知りました?
あ・・ソッチね」
~続く~
「あ、ご無沙汰してます。
監督は相変わらずやけてますね。
え、野球ですか、まぁやってますよ。
今は地元のやつらに声かけて日曜だけですけどね、商工会の人とかも
参加してくれて、案外顔が拡がるんすよ、これが。
まぁあの頃とは違って肩の力抜いてやらしてもらってますよ。
あ、ベンチ入りしてなかったから肩の力もクソもないだろって?
きびしいっすね~、温和な顔して。
チーム名っすか?
サンデーサイレンスっていうですけど・・・
あ、それは俺が考えたんじゃなくて篠崎さんって先輩いたんですけど
覚えてます?そうですそうです。
あの人ほら、競馬好きだったじゃないですか、で、好きな馬にそういうのが
いたんですって。 日曜野球だからサンデーをかけて・・って
説明させないでくださいよ~
あ、そういえばこないだうちらで集まったときにちょっと話題になったんすけど
辛島先生っていたじゃないですか、講師の。
あ、情報入ってました?さすがっすね、でもまぁそうか。
監督はその後も学校にいたんだし。
で、そんな話をちょっと聞いたんで、少し思い出話で盛り上がったっていうか。
俺が覚えてんのは3年の校内合宿の時あったじゃないですか。
そうですそうです、俺がベンチ入りできなかった夏です。
きびしいっすね~
あの時、辛島先生が1日だけ、ずっとうちらの練習見てたときがあるんですよ。
気付かなかったですか?
俺はあんとき声出し要員で華が無かったんで、辛島先生に見られるの
嫌だったんすよね。
だって格好良くはないじゃないですか。
で、俺の勘違いだとは思うんですけど、何度も辛島先生と目が合ったんですよ。
声出し要員なのに。
いや、別に憐れんでたみたいな目じゃなかったっすよ・・ってひどいっすね。
んで、別にレギュラーじゃねーけど、普段より少し頑張ってより一層
声出しましたって話なんですけどね。
オチですか!?ないっすよ別に、すんませんね!
監督はダレ経由で辛島先生の話知りました?
あ・・ソッチね」
~続く~