古郡の北東に位置する摺見集落。
国道からかなり入った集落内の奥、細い道を辿ると清岸寺が在り
境内脇の墓地に珍しい阿弥陀三尊石龕仏が在ります。
三重県上野市摺見
墓石が立並ぶその奥に、立派な笠石と宝珠を載せた石龕が一際目を引きます。
奥壁に中尊阿弥陀如来を、左右の側壁に観音・勢至菩薩が刻まれています。
地衣類が纏わり着いているのが少し残念ですが
なかなか立派な阿弥陀さんです。
少し傾いているからかも知れませんが、首を傾げている様に見えるのは気のせいか・・・
左の側壁には勢至菩薩
合掌座像です。
頭部の破損が痛々しいです。
右側壁には観音菩薩
蓮の花瓶を持った座像です。
この辺りまで訪れる人は数少ないでしょうが一見の価値有りです。
集落に向かう途中で見かけた不思議な建造物。