先日「赦す人」を読みました。団鬼六さんの生涯が書かれた本でしたが、今度は団鬼六作の本を読みたいと思ってこちらの本を図書館で借りました。「赦す人」を読んで団鬼六さんは波乱万丈の人生でハチャメチャな人生だとあきれるところが多かったのですが、小池重明さんのことを読むと団鬼六さんはまともな普通の人に思えてきました。小池重明さんは子どもの頃は貧民窟とバクチ場の中で育ち、女性関係にだらしなく、人妻との駆け落ち歴3回。将棋だけは熱心に学んだので最強で、アマ名人になり、賭け将棋に強く「新宿の殺し屋」と呼ばれました。私が好きな本「聖の青春」の村山聖さんとも対戦されてこの時は負けたそうです。ちょっと嬉しかったです。どうしてそんなに借金ができるのかと思いましたが、やはりギャンブルにつぎ込むのでした。一攫千金を夢見るのでしょうか、破滅的な生涯を送りました。団鬼六さんやその他にも小池重明さんに手を貸す人がいました。小池重明さんは将棋に対しては真摯に向き合い集中力が半端ではありません。それに対戦相手の将棋を研究することもなく、酔っぱらって試合に臨むことがあったそうです。それでも勝利しました。勉強で言えば点取り虫ではなく、将棋に真剣に向き合っていた結果でしょう。他に良いところがなくてもその点だけは惹かれます。団鬼六さんたちもそうだったのだと思います。二男にこの本の話をしました。「めちゃくちゃやね」と言ったら「だから面白いのや」と言いました。本当にそうです。とても面白かったです。ちょっと切なかったです。
この他に「美少年」-団鬼六作を読みました。4編収録されています。「不貞の季節」「美少年」「鹿の園」「妖花」で、「美少年」だけは人間の尊厳を失っていると思って嫌いでした。「不貞の季節」は夫が何度も妻を裏切って不倫をしているのに、妻が不倫をした時には耐えられず、もがき苦しむ様子が書かれていました。これを読んで加藤登紀子さんの歌「黒の舟歌」を思い浮かべました。ー男と女の間には暗くて深い河があるーと頭の中でこだましました。
2023-7-10(月) 図書館資料 請求番号:796/コ
私が前に見た映画「盤上の向日葵」の中にも真剣師が出てきて、やっぱりハチャメチャな人生でした。
seraさんの次男さんの、だから面白いんやは本当にその通りだと思います😄
本もいいけど映画になっているなら映画も観たいです。アマゾンプライムにあればいいのですが・・・
本のことは次男とよく話します。薦められることもあります。
歌詞でわからないことがあれば聞いて教えてもらったりしています。
芥川賞を受賞された平野敬一郎さんの「日蝕」を読んで
難しい漢字が多くて、アホやしわからへんかったと言った時は
「難しい漢字を使わなくても小説は書けるし、むしろわかりやすいように書くことの方が難しい」と
慰めてくれたりします。それからは読みやすい本を選んでいます(笑)
主人公の役が千葉雄大さんで、あんまり棋士らしくないなぁと思っていたのですが、とても演技が上手くて違和感なく最後まで観られました。
見た目が可愛い感じの俳優さんなので、あれほど演技派とは思いませんでした。失礼ですね^^;
次男さんの本への考え方、腑に落ちます。
難しく書かないと伝わらないってことはないですよね。
でも読書家のSeraさんが難しいと思うなら、誰が読んでも難しい本なのでしょう。
蓮の写真、目が癒されました
あれだけ綺麗だと写真を撮るのも楽しいですね
再放送があれば観てみたいです。
千葉雄大さんは本当にかわいいイメージですよね。
どんな演技されたのか、益々興味津々です。
蓮の花を見に行ったのは朝早くだったので、夏は朝早くから行動するのもいいですね。
涼しいし、1日が長く感じられます。
平野啓一郎さんの本を読んで、絶賛する友達がいたのです。
意味がわかったんだと思うと自分がアホに見えたんですよ😁
背伸びせず、わかる本を読もうと思います(^_^;)