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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

湿地

2017-11-21 17:59:44 | 洋画未公開
一応未公開作品のジャンル分けにしてありますが
2015年に開催の<トーキョーノーザンライツフェスティバル2015>にて上映された作品が
今になってDVDスルーでリリースされました
ジャケットにあるように原作は『このミステリーがすごい』にノミネートされてるようで・・・しかし原作と映画とは別物

更に惹句には北欧ミステリー映画の金字塔「ドラゴンタトウーの女」や「特捜部Q」に続く北欧ミステリーの系譜みたいに謳っているのですが
確かに北欧ミステリーであるには違いないのですが
先のミステリーは欧州大陸の北部ですが
この映画はアイスランド、つまり大陸と陸続きじゃないのが
ある意味私にはどっか北欧ミステリーの味とはちょい違ってるような気がした

確かに映画の持ってる根本を貫く重たく陰湿な空気感と薄暗い画面と言うか画質は北欧特有のものなんでしょうけども
なんか違うんだよね、どこがどう違うと言えないんだけど
自分の感覚のもんだいなんでしょうか・・・って言うかアイスランド映画ってほとんど見てないしねぇ
肌あいの問題と言うか、見慣れていないと言うかちゃんと言い表せないのがもどかしい
でも面白いと言うよりは、映像のピースが収斂されてキチッとひとつの結末に至る過程は
原作がいいのかちゃんとミステリーになっていたのは見事と言うしかない

それにしても「警察だ」っていうだけで身分証もなにも見せないのねぇ
ほとんどヤクザとかわりないような強面のおっさんが「警察だ」って言っても余計構えちゃう
更に小さな漁港町の警官は悪徳だし
って言うかどうやら囚人も警察を警察とも思って無いようだし
簡単に脱獄できちゃうらしいし
相当治安は悪いような?

そんなアイスランドで一人の老人の撲殺したいが発見され
その現場の室内が相当腐臭して更に床板がガバガバしてるのに床を剥がさない捜査陣の怠慢さってのも何だかヤバそうな国みたいやねぇ
結局再度現場に入って床下から腐乱死体が後半で発見され事件解決という体たらく

警官の聞き込みだって最初に書いたように身分証の呈示はしない
で直接老齢のご婦人に「30年前に2レイプされませんでした?」って聞くか?
と言うことでオープニングとある夫婦の4才の子供が病死するとこから
てこの幼女の死体がしたい置き場に全裸で横たわってるワンシーンがあるんですが
この1シーン児ポに抵触しないのかなぁ・・・

で老人の死体とこの頃幼児の死と30年前のレイプが物語のプロットとして
見事な収斂の仕方と北欧のざらついた景色とのマッチングがいい感じではありましたが

2006年製作、アイスランド・デンマーク・ドイツ合作映画
バルタザール・コルマウクル製作・脚本・監督作品
出演:イングヴァール・E・シーグルソン、ティル、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン、オーラフィア・フロン・ヨンスドッティル、アトゥリ・ラフン・シーグルスソン、テオドール・ユーリウソン、ソルステイン・グンナルソン
コメント
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