新・日本の首領II 非情篇

松方弘樹主演のVシネマですが、一応劇場公開されていますので
カテゴリーは"邦画"にしておきます
普通にオールインのVシネは一本大体70分前後でしかないのですが
最初っから劇場公開を見越してこの2作目も尺は劇場公開に耐えうるように92分
ジャケット見ても分かるように今作では宅麻伸がメインで物語を動かしています

こちらでも"一"同様そうそうたるオールスターたちが台詞がなくとも
しっかりと顔を画面に出しておられますが
やっぱギャラが製作費を食い潰すのを防ぐ窮余の策なのか
物語のクライマックスでは千葉真一を殺してしまいましたねぇ
確かにギャラ高そうですものね

ストーリーとしては峠会の二代目尾崎敏之を辰野会が吸収し
その繋がりで高知の石渡組と手を組む密約から
辰野会村井組組長の宅麻伸が四国の根回しに・・・

石渡組の若頭、西田滋は辰野会に潰された京都の沖名組の敵討ちとの思いで東京の義仁会と手を結び
なんと力によって四国の統一話をまとめようとしており
その野望を辰野組のしまうちで援交のしのぎをしている女を使って若頭、西田滋を
破滅させてしまい、併せて四国を辰野会にの傘下におさめてしまう

四国の石渡の若頭は東京で生活する藤木一徹の次男で弁護士の藤木誠一を
さらってみたりと
次男はやくざの世界から離れているものの血は水より濃いと言うことを思いしる訳でして
義仁会は四国を取られかつ山口祥行の組の関係からも煮え湯を飲まされ
胃ガンで入院していた辰野会舎弟頭で金庫番の千葉真一を暗殺する
って言うか松方弘樹の活躍はこの作品でもそんなに活躍を見せない

何せ親不知を化膿させその膿みが脳にまわり彼も千葉ちゃんと病院暮らししてる有り様で
治って退院したらカレーを食おうとを約束を交わしたのだったが・・・それも叶わずに
これにより西の辰野会、東の義仁会の対立は激しくなっていく
更に梅宮辰夫が藤木一徹の長女を養子に・・・裁判も辞さぬと
千葉ちゃんの葬儀でのたまうと次男が弁護士としてうじぇてたつと・・・

ラスト食堂のテーブルで向かいの席にカレー皿を置いて黙々と己のカレーを食す
松方弘樹の姿が実にいいよね
三平の奥さん国分佐智子が週刊誌記者として1～出演していますね


高瀬將嗣監督作品

出演：松方弘樹、宅麻伸、山口祥行、本宮泰風、哀川翔、宍戸錠、津川雅彦、梅宮辰夫、千葉真一、山城新伍、白竜、木村一八、竹内力、清水健太郎、力也、小沢仁志、的場浩司、赤井英和、美木良介、金山一彦

聖ゾンビ女学院

"虹のコンキスタドール"って一体何者
どうやらアイドルグループらしいのだが、全くもって知らないヒトたちで
本当に君たちアイドルなのでしょうか？ってくらいオーラもなにもないんだなこの７人

本当に箸にも棒にもかからない映画を見てしまった
ジャケットの華やかさ(色彩ですよ)と"聖ゾンビ女学院"のタイトルに
誰が出てるんだとキャスト見たら亜紗美姐さんの名前をはっけんして
それだけで後先考えずにセットレンタルの一本にいれたのではありますが
亜紗美姐さん相変わらずのテンションで主役を喰いまくっていましたが
なんでこんな映画に出演されたのか
ま、アクションコーディネーターされてますのでそれはそれでいいんですけども


ゾンビの群れの襲撃に少女達が撃って撃って撃ちまくる
映画だと思っていましたが・・・
なんだろうな"女学院"という事で映画の大半が学園内でゾンビの授業受けたり
ゾンビ退治の銃撃の実技を受けたりなのですが
ちょっと待ってよでっかい女学院なのに生徒はたった七人
そうなんです学校の回りにはこれまた十人くらいのゾンビがウロウロしてるだけ
何よりも物語自体がゾンビとの闘いよりも、
七人の女子学生達のルーツを探るというプロットでして、
これって見る前に期待していた内容とは全然違ぇよ

そうそう、ここまで"ゾンビ"って私も平気で書いていますけども
映画のなかではゾンビじゃなくて"ギンプ"という事ですので是非タイトルから
ゾンビを消して「聖ギンプ女学院」にしてほしいンですが・・・

という事で亜紗美姐さんは女学院の戦闘教官なんですが
彼女の無駄使いも甚だしくて、クライマックスではゾンビじゃないや何の見せ場も無いままギンプの餌食になってしまいます

自分達のルーツ探りの果てにラストは渋谷に出ていく女生徒たちが目指した場所が
渋谷"107"って・・・

本当に箸にも棒にもかからない作品なのに夕張ファンタスティック映画祭に出品されてるし
一応単館ロードショーされてるのは"虹のコンキスタドール"って
アイドルグループのフアンだけを目的に作ってる映画だからでしょうか
こんな映画を作ってるようじゃ日本の映画界の先がフアン(不安)以外の何物でもない

2017年製作、日本映画、「聖ゾンビ女学院」製作委員会
遊佐和寿監督作品
出演：虹のコンキスタドール、亜紗美、ワニ完才、森田亜紀、中谷暢宏、徳井健太(平成ノブシコブシ)、佐藤貢三