彼女に対して、悪いものや不安なものは一切感じませんでした。
もし、ほんの少しでも何か良くないものを感じていたら、
すぐに何らかの行動に出ていたと思います。
でも、そんな必要は全くないように私には思えました。
むしろ、彼女は護ってくれる存在なんだろうなと感じました。
勝手な思い込みかもしれませんが、
彼女から「とても楽しい部屋なんだよ!」と伝えられたと同時に、
「だから心配しなくて大丈夫だよ!」と伝えられたようにも思いました。
大変なものを見てしまった!と衝撃を受けつつも、
恐怖のようなものは全く感じなかったのです。
逆に心が温かくなる感じがしました。
とはいえ、怖がったり怯えたりしてはよくないので、
娘には黙っていることを決めました。
この奇妙な体験を打ち明けたのは夫にだけでした。
実際、あの1年間、3人は仲良く楽しく共同生活を送ることができました。
誰も病気になったり、怪我をすることもありませんでした。
親元を離れて一人帰国し、日本での生活をスタートさせた時は、
何もかもが初めてで、心配なことが満載でしたが、
あの部屋に導かれたおかげで、全てがうまく回ったように思います。
今でも、3人は特別な感じで繋がっています。
1年間お世話になった部屋を出る日が来た時、私は娘に、
「最後に部屋を出る時、きちんとお礼を言ってね。
部屋を見回して、お世話になりましたって感謝の気持ちを伝えてね。」
と言いました。
「大丈夫!そのつもり!」
と娘は言っていましたが、もちろんそれは純粋に「部屋」に対して。
でも、それで十分と思いました。
退寮して、しばらく経って落ち着いた頃、
私は自分が体験したことについて、娘に話して聞かせました。
10年以上前にTDLで買ったプーさんのクッキー缶
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