クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

同部屋だった3人で その7

2016-07-09 | 上の娘ごと

彼女に対して、悪いものや不安なものは一切感じませんでした。

もし、ほんの少しでも何か良くないものを感じていたら、

すぐに何らかの行動に出ていたと思います。

でも、そんな必要は全くないように私には思えました。

むしろ、彼女は護ってくれる存在なんだろうなと感じました。

勝手な思い込みかもしれませんが、

彼女から「とても楽しい部屋なんだよ!」と伝えられたと同時に、

「だから心配しなくて大丈夫だよ!」と伝えられたようにも思いました。

大変なものを見てしまった!と衝撃を受けつつも、

恐怖のようなものは全く感じなかったのです。

逆に心が温かくなる感じがしました。

とはいえ、怖がったり怯えたりしてはよくないので、

娘には黙っていることを決めました。

この奇妙な体験を打ち明けたのは夫にだけでした。

実際、あの1年間、3人は仲良く楽しく共同生活を送ることができました。

誰も病気になったり、怪我をすることもありませんでした。

親元を離れて一人帰国し、日本での生活をスタートさせた時は、

何もかもが初めてで、心配なことが満載でしたが、

あの部屋に導かれたおかげで、全てがうまく回ったように思います。

今でも、3人は特別な感じで繋がっています。

1年間お世話になった部屋を出る日が来た時、私は娘に、

「最後に部屋を出る時、きちんとお礼を言ってね。
 
 部屋を見回して、お世話になりましたって感謝の気持ちを伝えてね。」

と言いました。

「大丈夫!そのつもり!」

と娘は言っていましたが、もちろんそれは純粋に「部屋」に対して。

でも、それで十分と思いました。

退寮して、しばらく経って落ち着いた頃、

私は自分が体験したことについて、娘に話して聞かせました。



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