中村紘子さんが亡くなられました。
ついこの間も、テレビ番組に出演なさっていたように思うのですが。
ショパンを弾くには見た目も大切よ。 イケメンが弾いた方がいいのよ。
というようなことを冗談交じりに、でもたぶん半分本気で話していらっしゃいました。
あれはもうだいぶ前のことなのかしら。
72歳は、まだまだお若いです。
たまたまこの数日、「いつもポケットにショパン」という漫画を読んでいました。
「くらもちふさこ」さんの、もう何十年も前の作品です。
当時の別冊マーガレットに掲載されていて、大人気漫画でした。
中学生だったか高校生だったか、その頃読んで、ものすごく心を打たれました。
それ以降は、ほとんど漫画というものを読まなくなりましたが、
それでも「一番心に残っている漫画は?」と聞かれたら、迷わずこの作品を挙げます。
フランスに駐在していた時、下の娘がピアノを習うようになると、
ふとこの漫画のことを思い出し、無性に読みたくなりました。
ネットで注文して送ってもらったんだったかな、その頃に再会して、
あぁ、やっぱり素晴らしい作品だ!と再認識、娘たちにも勧めたのでした。
当時の下の娘には、まだピンと来なかったようだったのが残念でしたが、
今度は大切に保管しました。
先日、ヴァイオリンの前期実技試験が終わった日、かなり遅ればせながら、
K先生門下の新人歓迎会がありまして、娘も出席しました。
その会に、K先生の妹さんの息子さんも参加していました。
先生の妹さんはフランス在住のピアニスト。
現地校に通っている息子さんが、夏休みということで一人で日本に帰国していたようです。
「まだ小学5年生なんだけど、イケメンなんだよね! 絶対かっこよくなる!
名前が珍しくて、『きしん』くんっていうんだって! キラキラネームなのかな!」
と娘が言うのです。
「きしん」!!
あー、これはもう絶対あれだ!
「いつもポケットにショパン」の「きしん」ちゃんだ!
K先生の妹さんですから、余程年が離れた兄妹でない限り、私と同世代。
小さい頃からピアノを習っていらしたでしょうし、
かなり高い確率でこの漫画を読んでいらしたのではないかしら。
私と同じで、きしんちゃんの大ファンだったのかも!
ま、勝手な想像です。
お会いする機会があったら、伺ってみたいなって思います。
そんなことがあって、また無性に読みたくなり、本棚の奥から引っ張り出したのでした。
主人公麻子のお母さんが、国際的ピアニストという設定なのですが、
カレーのCMの頃の中村紘子さんになんとなく似ているのです。
そんなことを思っていたら、この訃報でした・・・
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