「全然上手くなっていない・・・」
「ちっとも成長していない・・・」
と、娘は大きなショックを受けているようでした。
私も、見始めてすぐに衝撃を受けましたし、
聴き終わってからも、この当時すでにこれだけ弾けていたか・・・
と、驚きもしました。
とはいえ、冷静になってみれば、音高を受けようと決意するくらいですから、
このくらい弾けていなければいけないのも当然のことなのでした。
今なぜかできていないものが、この時しっかりとできていたという事実は置いておいて、
音程、音色、音楽、テクニック等、何をとっても今の方が上なのは間違いありません。
娘は自身を「成長していない」と言いましたが、決してそんなことはないのでした。
問題は、なぜこのときできていたものが今できていないのかということ。
思うに、音高の編入試験に合格して、K先生に師事するようになったからだと思います。
最初から、娘の身の丈以上の難曲ばかりを弾かされてきました。
それは、超絶技巧は10代のうちにマスターしなければいけない、
20代になってからでは遅い、というK先生のお考えによるものです。
難しいテクニックを練習していくうちに、そのことばかりに気を取られてしまい、
基本的なことがいつしか崩れて行ってしまったのでしょう。
K先生を批判するつもりは毛頭ありません。
実際、超絶技巧は、K先生のおかげでなんとか娘なりに身に付けられたわけですし。
K先生に師事したことで得られたことは、それはそれはたくさんあります。
常に感謝しています。
頂き物のマリアージュフレールの紅茶 「1854」
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