ツアー・オブ・ジャパン 第3ステージ いなべ
5/21(火)9:20スタート 阿下喜駅前→下野尻交差点→いなべ市梅林公園周回コース <パレード3.1㎞> + < 8.6㎞ + 14.8㎞ x 8周 = 127㎞>
来場者数:20,000人
出場選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶
「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」第3ステージの舞台は、今年で5回目の開催となる三重県いなべ市。名物の激坂区間では集団がバラバラになる恐れがあり、フィニッシュ前の上り坂も総合順位を狙う選手にはタイム差をとられないように注意しなければいけないポイントだ。
前夜から降っていた強い雨は朝には上がり、パレードスタート地点の三岐鉄道北勢線・阿下喜駅前は曇り空。レースが進むと次第に青空が広がり、爽やかな初夏の風がコースを覆った。
前日ステージ2位に入る力走を見せ、総合でも2位に浮上した入部正太朗。この日は、繰り下げでポイント賞のブルージャージを着る。シマノレーシングはその入部の総合順位を守るべく、レースに臨んだ。
▲総合2位、ポイント賞ジャージを着用してスタートする入部正太朗 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
序盤は逃げがなかなか決まらず、周回コースに入るとろこではシマノレーシングのルーキー中井唯晶も3人の逃げに入るが、これは集団に吸収された。2周目には中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、小林海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)、オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)ら強力な選手を含む7人が飛び出すが、キナンサイクリングチームなどが先導する集団はこれを容認せず、再びレースは振り出しに。
3周目にエミール・ディマ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)が単独で抜け出し、ようやく集団もペースダウン。タイム差は最大約4分30秒まで広がる。5周目には単独追走していたクリスティアン・ミュンスターマン(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)が合流し、先頭は2人となった。
▲好調の湊諒、自身もこのツアーで上位を狙えるクライミング能力を持つ photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
▲横山航太はチームプレーに徹しつつエスケープも狙う photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
▲黒枝咲哉は勝負所で入部のポジションを確保する走りに徹する photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
▲チームの司令塔として走る木村圭佑キャプテン photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
▲献身的な走りでチームに貢献した中井唯晶 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
レース後半に入ると、メイン集団では強力なクライマーを擁するキナンサイクリングチームやマトリックスパワータグなどが上り区間でペースを上げ、集団をバラバラに。下り区間で集団は再合流するが、この攻撃を繰り返し他チームにダメージを与えていく。シマノレーシングは上り手前で入部を集団前方に位置取りさせるべくチームプレーを見せる。
残り2周で先頭からミュンスターマンが脱落し、最終ラップでディマも吸収される。新たに集団からベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)、アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)の2人がアタックし、一時は20秒以上のリードを築く。最後はこの2人によるゴールスプリントとなり、ヒルがステージ優勝を獲得、総合首位にも浮上した。
入部は、16秒差の集団内でステージ24位。逃げ切った2人が総合成績で上回ったが、リーダーのヒルから9秒差の総合4位と好位置を守り切った。木村圭佑、湊諒も後続の集団内でゴールした。
明日22日は、岐阜県美濃市での美濃ステージ。長いストレートでの集団スプリント争いが予想されるが、ステージ優勝をつかむにはフィニッシュ前5kmの上り区間からの位置取りが重要だ。
■コメント 入部正太朗 「レース全体通してナーバスで、いつペースが上がるかわからない状態。みんなが上りの前で安全に前に入れてくれて、それで救われた。調子自体は上りできつくて脚が重たい感じだったけど、みんなのおかげで20位ぐらいでゴールできた」
■リザルト NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン 第3ステージ いなべ }
<ステージ順位>
1 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック) 3:18'34"
2 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー) st
3 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ) +13"
4 窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング) +13"
5 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京) +13"
6 フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー) +13"
7 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックス パワータグ) +13"
8 サム・クローム(チーム右京) +16"
9 中根 英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +16"
10 レイモンド・クレダー(チーム右京) +16"
24 入部正太朗(シマノレーシング) +16"
34 木村圭佑(シマノレーシング) +28"
39 湊諒(シマノレーシング) +28"
62 横山航太(シマノレーシング) +2'56"
71 中井唯晶(シマノレーシング) +8'45"
78 黒枝咲哉(シマノレーシング) +14'17"
<個人総合成績>
1 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック) 6:03'10"
2 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン) +1"
3 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー) +2"
4 入部正太朗(シマノレーシング) +9" 5 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ) +15"
6 窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング) +18"
7 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +20"
8 レイモンド・クレダー(チーム右京) +23"
9 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン) +24"
10 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +24"
38 木村圭佑(シマノレーシング) +50"
39 湊諒(シマノレーシング) +54"
61 横山航太(シマノレーシング) +12'06"
70 中井唯晶(シマノレーシング) +17'56"
85 黒枝咲哉(シマノレーシング) +31'45"
Photo&Movie&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)