NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン
第6ステージ 富士山
5/24(金)10:50スタート 須走商店街→富士SW西ゲート→富士SW外周路周回コース→ふじあざみライン <パレード6.2㎞> + <8.5km + 8.3km +19.2km = 36.0㎞>
来場者数:10,000人
出場選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶
国内最高峰のステージレース「2019ツアー・オブ・ジャパン」。第6ステージ富士山は、総合優勝の行方を大きく左右するクイーンステージ。最後に駆け上がる全長11.4km、平均勾配10%、最大勾配22%の「ふじあざみライン」でいかにタイムを稼ぐか、または失わないかがカギを握る。シマノレーシングは、総合4位につける入部正太朗をサポートすることを第一の目標に掲げて挑んだ。
▲富士山の麓でスタート準備 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
雪を頂いた富士山がくっきり見える晴天となったこの日。肌を焼くような日差しがこの日も照り付けた。
選手たちは静岡県小山町の須走商店街をパレードスタートし、今年の全日本選手権ロードレース、そして2020年東京五輪・自転車ロードレースのコースとしても使われる富士スピードウェイの西ゲート前からレースがリアルスタート。レース前半はスピードウェイ外周路周回コースを2周するが、ここでは昨年の総合王者マルコス・ガルシアを擁するキナンサイクリングチームがハイペースで集団を先導する。
▲スタートを待つ photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
残り15km地点でアルチョム・オヴェチキン(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)がアタックするが、ふじあざみラインに突入した残り10km地点で集団に引き戻される。
残り9kmで新たにメトケル・イヨブ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)とディラン・サンダーランド(チーム・ブリッジレーン)が飛び出す。残り6kmでサンダーランドのチームメイト、クリス・ハーパーが先頭2人に追いつくと、その勢いのまま独走態勢を築き、激坂区間を駆け上がっていく。
シマノレーシングは入部を守りながらふじあざみラインに突入するが、その入部のペースが上がらない。そこで総合29位につける湊諒が、単独でゴールを目指していく。
先頭ではハーパーが標高約2000mのゴールまで独走し、2位のイヨプを28秒引き離してステージ優勝を獲得。総合でも2位のベンジャミン・プラデス(チーム右京)に45秒差をつけて、新たに首位に立った。
湊はトップから5分29秒遅れの27位でゴール。総合では6分49秒差の25位とUCIポイント圏内に浮上した。入部はチームメイトの木村圭佑、横山航太に守られながらゴールに現れ、45位でフィニッシュ。総合では11分59秒遅れの30位と順位を落とした。
▲横山、木村に守られながら入部がフィニッシュ photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)
明日25日は、伊豆ステージ。舞台となる日本サイクルスポーツセンターの周回コースは、小刻みなアップダウンとタイトなコーナーが連続するコースで、フィジカルとテクニックの両方が試される。シマノレーシングは湊の総合成績アップとともに、ステージ優勝も狙いに行く。
■コメント
湊諒 「自分としては感触はよかったですね。チームの作戦としては入部さんのタイム差をできだけ失わないようにサポートすることだったが調子が上がらず、僕は自分の走りに切り替えてペースで走った。調子は悪くないんで、明日はできるだけ粘って、どんどん積極的に行こうと思います」
■リザルト
NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン
第6ステージ 富士山
<ステージ順位> 1 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)1:22'24"
2 メトケル・イヨブ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)+28
3 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+43"
4 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)+51" 5 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックス パワータグ)+51"
6 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックス パワータグ)+1'06"
7 フォン・カーホー(馮嘉豪)(HKSIプロ・サイクリング・チーム)+1'12"
8 フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)+1'20"
9 ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)+1'25"
10 アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)+1'38"
27 湊諒(シマノレーシング)+5'29"
45 入部正太朗(シマノレーシング)+12'14"
46 横山航太(シマノレーシング)+12'14"
47 木村圭佑(シマノレーシング)+12'14"
66 中井唯晶(シマノレーシング)+21'47"
74 黒枝咲哉(シマノレーシング)+26'45"
<個人総合順位>
1 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)13:50'42"
2 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+0'45"
3 メトケル・イヨブ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)+0'46"
4 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)+0'51"
5 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックス パワータグ)+1'00"
6 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックス パワータグ)+1'07"
7 ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)+1'34"
8 フォン・カーホー(馮嘉豪) (HKSIプロ・サイクリング・チーム)+1'36"
9 サム・クローム(チーム右京)+1'49"
10 アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)+1'59"
25 湊諒(シマノレーシング)+6'49"
30 入部正太朗(シマノレーシング)+11'59"
39 木村圭佑(シマノレーシング)+18'32"
47 横山航太(シマノレーシング)+27'30"
71 中井唯晶(シマノレーシング)+59'41"
82 黒枝咲哉(シマノレーシング)+22'15"
Photo&Movie&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)