REPORT

SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

【Report】2019ツアー・オブ・ジャパン第6ステージ富士山 湊諒が総合25位に浮上

2019年05月24日 | レースリポート・動画

 

NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン
第6ステージ 富士山
5/24(金)10:50スタート 須走商店街→富士SW西ゲート→富士SW外周路周回コース→ふじあざみライン <パレード6.2㎞> + <8.5km + 8.3km +19.2km = 36.0㎞>
来場者数:10,000人
出場選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶

国内最高峰のステージレース「2019ツアー・オブ・ジャパン」。第6ステージ富士山は、総合優勝の行方を大きく左右するクイーンステージ。最後に駆け上がる全長11.4km、平均勾配10%、最大勾配22%の「ふじあざみライン」でいかにタイムを稼ぐか、または失わないかがカギを握る。シマノレーシングは、総合4位につける入部正太朗をサポートすることを第一の目標に掲げて挑んだ。


▲富士山の麓でスタート準備 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

雪を頂いた富士山がくっきり見える晴天となったこの日。肌を焼くような日差しがこの日も照り付けた。

 

選手たちは静岡県小山町の須走商店街をパレードスタートし、今年の全日本選手権ロードレース、そして2020年東京五輪・自転車ロードレースのコースとしても使われる富士スピードウェイの西ゲート前からレースがリアルスタート。レース前半はスピードウェイ外周路周回コースを2周するが、ここでは昨年の総合王者マルコス・ガルシアを擁するキナンサイクリングチームがハイペースで集団を先導する。


▲スタートを待つ photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

残り15km地点でアルチョム・オヴェチキン(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)がアタックするが、ふじあざみラインに突入した残り10km地点で集団に引き戻される。

残り9kmで新たにメトケル・イヨブ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)とディラン・サンダーランド(チーム・ブリッジレーン)が飛び出す。残り6kmでサンダーランドのチームメイト、クリス・ハーパーが先頭2人に追いつくと、その勢いのまま独走態勢を築き、激坂区間を駆け上がっていく。

シマノレーシングは入部を守りながらふじあざみラインに突入するが、その入部のペースが上がらない。そこで総合29位につける湊諒が、単独でゴールを目指していく。

先頭ではハーパーが標高約2000mのゴールまで独走し、2位のイヨプを28秒引き離してステージ優勝を獲得。総合でも2位のベンジャミン・プラデス(チーム右京)に45秒差をつけて、新たに首位に立った。

湊はトップから5分29秒遅れの27位でゴール。総合では6分49秒差の25位とUCIポイント圏内に浮上した。入部はチームメイトの木村圭佑、横山航太に守られながらゴールに現れ、45位でフィニッシュ。総合では11分59秒遅れの30位と順位を落とした。


▲横山、木村に守られながら入部がフィニッシュ photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

明日25日は、伊豆ステージ。舞台となる日本サイクルスポーツセンターの周回コースは、小刻みなアップダウンとタイトなコーナーが連続するコースで、フィジカルとテクニックの両方が試される。シマノレーシングは湊の総合成績アップとともに、ステージ優勝も狙いに行く。

■コメント
湊諒 「自分としては感触はよかったですね。チームの作戦としては入部さんのタイム差をできだけ失わないようにサポートすることだったが調子が上がらず、僕は自分の走りに切り替えてペースで走った。調子は悪くないんで、明日はできるだけ粘って、どんどん積極的に行こうと思います」

■リザルト
NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン
第6ステージ 富士山
<ステージ順位> 1 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)1:22'24"
2 メトケル・イヨブ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)+28
3 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+43"
4 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)+51" 5 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックス パワータグ)+51"
6 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックス パワータグ)+1'06"
7 フォン・カーホー(馮嘉豪)(HKSIプロ・サイクリング・チーム)+1'12"
8 フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)+1'20"
9 ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)+1'25"
10 アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)+1'38"

27 湊諒(シマノレーシング)+5'29"
45 入部正太朗(シマノレーシング)+12'14"
46 横山航太(シマノレーシング)+12'14"
47 木村圭佑(シマノレーシング)+12'14"
66 中井唯晶(シマノレーシング)+21'47"
74 黒枝咲哉(シマノレーシング)+26'45"

<個人総合順位>
1 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)13:50'42"
2 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+0'45"
3 メトケル・イヨブ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)+0'46"
4 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)+0'51"
5 ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックス パワータグ)+1'00"
6 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックス パワータグ)+1'07"
7 ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)+1'34"
8 フォン・カーホー(馮嘉豪) (HKSIプロ・サイクリング・チーム)+1'36"
9 サム・クローム(チーム右京)+1'49"
10 アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)+1'59"

25 湊諒(シマノレーシング)+6'49"
30 入部正太朗(シマノレーシング)+11'59"
39 木村圭佑(シマノレーシング)+18'32"
47 横山航太(シマノレーシング)+27'30"
71 中井唯晶(シマノレーシング)+59'41"
82 黒枝咲哉(シマノレーシング)+22'15"

https://youtu.be/oj5XXL7wUuE
 

Photo&Movie&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


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【Report】2019ツアー・オブ・ジャパン第5ステージ南信州 入部がステージ10位で総合4位も守る

2019年05月23日 | レースリポート・動画

NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン 
第5ステージ 南信州 5/23(木)
9:15スタート 飯田駅→下久堅周回コース→松尾総合運動場前 <パレード7.3㎞> + <12.2㎞ x 10周 + 1.6㎞ = 123.6㎞>
来場者数:38,000人
出場選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶

国内最高峰のステージレース「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」。正念場となる後半戦の初日、第5ステージは南信州。長野県南部の飯田市などをめぐる12.2kmの周回コースは約2km続く厳しい上りがあり、最後まで生き残れるかどうかで最終的な総合順位争いの切符をつかめるかどうかが決まってくる。

シマノレーシングは総合4位につける入部正太朗が終盤の勝負どころまで力を蓄え、隙あらばタイムを奪いに行く、そしてチームメイトたちは危険な逃げをチェックしたり、位置取りをしたりと入部をサポートする作戦で挑んだ。


▲応援に駆け付けた地元の園児たちと photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN) 

多くの子どもたちの応援に見送られ、選手たちは飯田駅前をパレードスタート。この日も上空は青空が広がり、高原ならではの爽やかな空気に包まれたが、容赦なく照り付ける日差しは選手たちを次第に苦しめていった。

2周目にフィリッポ・ザッカンティ( NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、メトケル・イエブ(トレンガヌ・ INC・ TSG・サイクリング・チーム)、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が飛び出し、4周目にエミール・ディマ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)が合流して、4人の逃げが決まる。タイム差は最大で3分15秒まで開いた。


▲序盤から逃げ続けた3名 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

メイン集団はリーダーチームのリュブリャナ・グスト・サンティックがコントロールしていたが、5周目には総合3位のアダム・トーパリックを抱えるチーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKS・ジャーマニーがけん引を開始、さらに7周目には昨年王者のマルコス・ガルシアを擁するキナンサイクリングチームがペースを上げ、逃げ集団を目と鼻の先まで追い詰める。

この動きでメイン集団から新たに飛び出す選手も現れ、逃げ集団はシャッフル。序盤から逃げていた岡に加え、アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)、ドリュー・モレ(トレンガヌ・ INC・ TSG・サイクリング・チーム)の3人による新たな逃げが形成され、再び1分近いリードを築く。

レース後半に入るとシマノレーシングは黒枝咲哉、中井唯晶が集団から遅れ始めるが、木村圭佑、湊諒、横山航太は入部の周りを固める。

メイン集団はキナンサイクリングチームがペースを刻み、逃げの3人をひとりずつ吸収していく。最終ラップでの上りでは、地元長野県出身の横山が入部を懸命にアシストして集団内の好位置をキープした。

最後は約30人が約1kmのゴール前ストレートでスプリント争いを繰り広げ、フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)がステージ優勝を獲得。入部は同タイムの集団内で10位に入った。

 


▲木村キャプテンは入部を守りながら終盤にメイングループから脱落 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


▲フェデリコ・ズルロ選手(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)が勝利、入部は10位でフィニッシュ photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

ステージ4位のベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)は総合首位をキープ。総合上位勢は多少の入れ替えはあったものの、入部は9秒差の総合4位のまま決戦の富士山ステージを迎える。チーム随一のクライマー湊も総合29位につけ、UCIポイント圏内の総合25位を射程にとらえている。

明日24日の富士山ステージは、富士山5合目まで一気に駆け上がる全長11.4km、平均勾配10%のふじあざみラインが最後に待ち受ける。ここでのタイム差が、最終的な総合優勝争いを大きく左右する。長いヒルクライムは不得意としてきた入部だが、ここまで積み重ねてきたトレーニングとチームメイトのサポートを頼りに、総合上位に挑んでいく。


▲エリート1年目の中井唯晶も連日チームのためにハードワークをこなす photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


▲好アシストをした横山航太に入部正太朗から感謝の言葉 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

■コメント
入部正太朗 「例年に比べて疲労を感じていて、レース前半はかなりきつかった。中盤ぐらいから体が動き始め、ラスト3周は前で上れて、ラスト1周は横山が風よけになってくれて、かなりいい位置で入れた。そこから飛び出す力はなかったけど無難に集団に残れたので、最後はスプリントにチャレンジしようと思ったけど、スプリンターたちには手も足も出なかった。明日は富士山なので、理想としてはここまでもう少しチャレンジを成功させてアドバンテージを稼ぎたかったけど、全力を尽くしてひとつでも順位を落とさないようにしたい」

■リザルト
NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン 第5ステージ 南信州 <ステージ順位>
1 フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)3:10'24"
2 レイモンド・クレダー(チーム右京)st
3 ニコラス・ホワイト(チーム・ブリッジレーン)st
4 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)st
5 オールイス・アウラール(マトリックス パワータグ)st
6 パブロ・トーレス・ムイノ(インタープロサイクリングアカデミー)st
7 中根 英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)st
8 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)st
9 小林 海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)st
10 入部 正太朗(シマノレーシング)st

32 湊諒(シマノレーシング)+50"
40 横山航太(シマノレーシング)+3'34"
49 木村圭佑(シマノレーシング)+5'52"
76 中井唯晶(シマノレーシング)+14'53"
81 黒枝咲哉(シマノレーシング)+24'09"

<個人総合順位>
1 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)12:27'54"
2 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKS・ジャーマニー)+0'02"
3 レイモンド・クレダー(チーム右京)+0'07"
4 入部 正太朗(シマノレーシング)+0'09"
5 オールイス・アウラール(マトリックス パワータグ)+0'11"
6 フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)+0'15"
7 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)+0'24
8 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)+0'24"
9 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ)+0'25"
10 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+0'26"

29 湊諒(シマノレーシング)+1'44"
35 木村圭佑(シマノレーシング)+6'42"
50 横山航太(シマノレーシング)+15'40"
72 中井唯晶(シマノレーシング)+38'18"
83 黒枝咲哉(シマノレーシング)+55'54"

■2019ツアー・オブ・ジャパン第5ステージ南信州 インタビュー

https://youtu.be/_rVjqqaV-6E

Photo&Movie&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


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【Report】2019ツアー・オブ・ジャパン第4ステージ美濃 黒枝咲哉が集団スプリントで7位!

2019年05月22日 | レースリポート・動画

NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン 第4ステージ 美濃
5/22(水)9:15スタート 旧今井家住宅前→横越→美濃和紙の里会館前周回コース <パレード4.0㎞> + <11.6㎞ + 21.3㎞ x 6周 = 139.4㎞>
出場選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶

「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」は、早くも折り返しとなる岐阜県美濃市での第4ステージを迎えた。美濃は、ツアー・オブ・ジャパンの中でも数少ないスプリントステージ。シマノレーシングはエーススプリンター黒枝咲哉による勝利を狙い、勝負どころとなる最終ラップの大矢田トンネルの上りやゴール前でのチームメイトの役割について作戦を立てて臨んだ。

▲スタートラインに立つ photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

朝から強い日差しが照り付け、気温は上昇。しかし湿度は低く、自転車日和の1日となった。選手たちは町の中心にある“うだつの上がる町並み”からパレード走行をスタート。レースが動き出すと、周回コースに入る手前でホアン・ボウ・カンパニー(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、フローリアン・オードリー(インタープロサイクリングアカデミー)、デニス・マリアン・ヴァルカン(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)の3人の逃げが決まる。

メイン集団は、総合首位ベンジャミン・ヒル擁するリュブリャナ・グスト・サンティックがコントロール。その数チーム後方でシマノレーシングは隊列を組み、黒枝を守る。残り4周で、タイム差は最大約3分30秒まで開いた。

残り3周になるとチーム右京、チームブリヂストンサイクリングなどもメイン集団のローテーションに加わり、逃げとのタイム差を削り取っていく。シマノレーシングは落ち着いて集団内で勝負のタイミングを待った。

▲この日のレースで逃げ続けた3名 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

ラスト1周、逃げの3人がついに捕まると、ステージ優勝争いはスプリントで決着することが濃厚となり、シマノレーシングの選手たちも動き出す。大矢田トンネルの上り口までは、エアロバイクのプロペル・アドバンストSLディスクを駆るルーキー中井唯晶がチームを引き上げる。その後も、他のチームメイトがかわるがわるサポートし、最終コーナーを黒枝は10番手前後でクリアする。

川沿いのロングストレートでのスプリント争いは、レイモンド・クレダー(チーム右京)が優勝。黒枝は大柄な外国人スプリンターたちと互角に張り合い、7位でフィニッシュした。フィニッシュライン直後で2人の選手が落車したが、その後、自力で起き上がり、黒枝も難を逃れた。

総合順位に大きな動きはなく、入部正太朗もメイン集団内でゴールして9秒差の総合4位をキープしている。明日からの南信州、富士山、伊豆の3連戦はいずれも厳しいコースで、総合争いでの大きな勝負どころとなる。シマノレーシングは入部の総合争いを大きな目標のひとつとして挑んでいく。

▲黒枝咲哉はトップから僅かな位置で7位 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

■コメント
黒枝咲哉 「今日は自分のスプリントで最初から行こうということで、みんな最初から最後までアシストしてくれた。最後にペースアップしたときも前で上りに入れるようにしてくれて、チームとしては完璧な動きに近かった。最終コーナーも作戦通りに入れて、番手がいい位置だったけど、後は自分の経験と思い切りのよさが足りなかった。堺(国際クリテリウム)のスプリントよりも前進したと思うので、東京では表彰台に絶対に上がりたいと思います」

■リザルト
NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン 第4ステージ 美濃
<ステージ順位> 1 レイモンド・クレダー(チーム右京) 3:14'20"
2 窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング)st
3 オールイス・アウラール(マトリックス パワータグ)st
4 イメリオ・チーマ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)st
5 フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)st
6 リカルド・スタッキオッティ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)st
7 黒枝 咲哉(シマノレーシング)st
8 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン)st
9 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)st
10 吉田 隼人(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)st

27 木村圭佑(シマノレーシング)st
30 横山航太(シマノレーシング)st
56 湊諒(シマノレーシング)st
65 入部正太朗(シマノレーシング)st
85 中井唯晶(シマノレーシング)+5'29"

<個人総合順位>
1 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)9:17'30"
2 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン) +1"
3  アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー) +2"
4 入部正太朗(シマノレーシング) +9"
5 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ) +11"
6 窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング) +12"
7 レイモンド・クレダー(チーム右京) +13"
8 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +20"
9 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン) +24"
10 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +24"

38 木村圭佑(シマノレーシング) +50"
40 湊諒(シマノレーシング)   +54"
59 横山航太(シマノレーシング) +12'06"
72 中井唯晶(シマノレーシング) +23'25"
83 黒枝咲哉(シマノレーシング) +31'45"

動画

Photo&Movie&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


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【Report】2019ツアー・オブ・ジャパン第3ステージいなべ チームプレーで入部が総合上位を守る

2019年05月21日 | レースリポート・動画
NTN presents 2019
ツアー・オブ・ジャパン 第3ステージ いなべ
5/21(火)9:20スタート 阿下喜駅前→下野尻交差点→いなべ市梅林公園周回コース <パレード3.1㎞> + < 8.6㎞ + 14.8㎞ x 8周 = 127㎞>
来場者数:20,000人
出場選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶

「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」第3ステージの舞台は、今年で5回目の開催となる三重県いなべ市。名物の激坂区間では集団がバラバラになる恐れがあり、フィニッシュ前の上り坂も総合順位を狙う選手にはタイム差をとられないように注意しなければいけないポイントだ。

前夜から降っていた強い雨は朝には上がり、パレードスタート地点の三岐鉄道北勢線・阿下喜駅前は曇り空。レースが進むと次第に青空が広がり、爽やかな初夏の風がコースを覆った。

前日ステージ2位に入る力走を見せ、総合でも2位に浮上した入部正太朗。この日は、繰り下げでポイント賞のブルージャージを着る。シマノレーシングはその入部の総合順位を守るべく、レースに臨んだ。


▲総合2位、ポイント賞ジャージを着用してスタートする入部正太朗 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

序盤は逃げがなかなか決まらず、周回コースに入るとろこではシマノレーシングのルーキー中井唯晶も3人の逃げに入るが、これは集団に吸収された。2周目には中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、小林海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)、オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)ら強力な選手を含む7人が飛び出すが、キナンサイクリングチームなどが先導する集団はこれを容認せず、再びレースは振り出しに。

3周目にエミール・ディマ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)が単独で抜け出し、ようやく集団もペースダウン。タイム差は最大約4分30秒まで広がる。5周目には単独追走していたクリスティアン・ミュンスターマン(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)が合流し、先頭は2人となった。


▲好調の湊諒、自身もこのツアーで上位を狙えるクライミング能力を持つ photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


▲横山航太はチームプレーに徹しつつエスケープも狙う photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


▲黒枝咲哉は勝負所で入部のポジションを確保する走りに徹する photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


▲チームの司令塔として走る木村圭佑キャプテン photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


▲献身的な走りでチームに貢献した中井唯晶 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

レース後半に入ると、メイン集団では強力なクライマーを擁するキナンサイクリングチームやマトリックスパワータグなどが上り区間でペースを上げ、集団をバラバラに。下り区間で集団は再合流するが、この攻撃を繰り返し他チームにダメージを与えていく。シマノレーシングは上り手前で入部を集団前方に位置取りさせるべくチームプレーを見せる。

残り2周で先頭からミュンスターマンが脱落し、最終ラップでディマも吸収される。新たに集団からベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)、アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)の2人がアタックし、一時は20秒以上のリードを築く。最後はこの2人によるゴールスプリントとなり、ヒルがステージ優勝を獲得、総合首位にも浮上した。

入部は、16秒差の集団内でステージ24位。逃げ切った2人が総合成績で上回ったが、リーダーのヒルから9秒差の総合4位と好位置を守り切った。木村圭佑、湊諒も後続の集団内でゴールした。

明日22日は、岐阜県美濃市での美濃ステージ。長いストレートでの集団スプリント争いが予想されるが、ステージ優勝をつかむにはフィニッシュ前5kmの上り区間からの位置取りが重要だ。

■コメント 入部正太朗 「レース全体通してナーバスで、いつペースが上がるかわからない状態。みんなが上りの前で安全に前に入れてくれて、それで救われた。調子自体は上りできつくて脚が重たい感じだったけど、みんなのおかげで20位ぐらいでゴールできた」

 

■リザルト NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン 第3ステージ いなべ }
<ステージ順位>
1 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック) 3:18'34"
2 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー) st
3 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ) +13"
4 窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング) +13"
5 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京) +13"
6 フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー) +13"
7 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックス パワータグ) +13"
8 サム・クローム(チーム右京) +16"
9 中根 英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +16"
10 レイモンド・クレダー(チーム右京) +16"

24 入部正太朗(シマノレーシング) +16"
34 木村圭佑(シマノレーシング) +28"
39 湊諒(シマノレーシング) +28"
62 横山航太(シマノレーシング) +2'56"
71 中井唯晶(シマノレーシング) +8'45"
78 黒枝咲哉(シマノレーシング) +14'17"

<個人総合成績>
1 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック) 6:03'10"
2 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン) +1"
3  アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー) +2"
4 入部正太朗(シマノレーシング) +9" 5 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ) +15"
6 窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング) +18"
7 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +20"
8 レイモンド・クレダー(チーム右京) +23"
9 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン) +24"
10 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +24"

38 木村圭佑(シマノレーシング) +50"
39 湊諒(シマノレーシング)   +54"
61 横山航太(シマノレーシング) +12'06"
70 中井唯晶(シマノレーシング) +17'56"
85 黒枝咲哉(シマノレーシング) +31'45"

 
動画


Photo&Movie&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


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【Report】2019ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ京都 入部正太朗が作戦通りの逃げで2位!

2019年05月20日 | レースリポート・動画

 NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン 
第2ステージ 京都 5/20(月)9:25(セレモニーラン)スタート 普賢寺ふれあいの駅→普賢寺小学校前→けいはんなプラザ周回コース <パレード3.4㎞> + <4.2㎞ + 16.8㎞ x 6周 = 105.0㎞>
出場選手:入部正太朗、木村圭佑、湊諒、横山航太、黒枝咲哉、中井唯晶

国内最高峰のステージレース「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」。第2ステージは4年目の開催となる京都。京都府南部の京田辺市、精華町などをめぐる周回コースは長いストレートも、厳しいアップダウンもあり、バラエティ豊富。それだけにどんな展開でも起こりうるレースとなりそうだ。

前日までは雨予報だったが、朝は晴れ間も出て、じりじりと太陽が照り付ける。レースがスタートすると、雲が広がり、風も強く吹き付けたが、最後まで雨が落ちてくることはなかった。

96人の選手たちは普賢寺ふれあいの駅からパレードランをスタート。周回コースに入ったところで、レースが動き出し、シマノレーシングの入部正太朗を含む7人ほどの逃げが抜け出す。

 

▲スタートを待つ選手 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

 


▲逃げに乗り強力に牽引を続けた入部正太朗 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

▲湊諒、木村圭佑は追走集団で動きに備える photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

 

 

 

その後、逃げのメンバーが数名入れ替わり、2周目終盤には入部に加え、安原大貴(マトリックスパワータグ)、アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)、エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)、フィリッポ・ザッカンティ(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、アルチョム・オヴェチキン(トレンガヌINC・TSGサイクリング)の6選手で確定する。


▲野寺監督が公式無線から入る情報を選手に伝える photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

メイン集団はリーダージャージの岡篤志を擁する宇都宮ブリッツェンがコントロール。タイム差は2分前後ながら、逃げ集団は入部を中心に強力なペースを刻む。昨年の京都ステージでのパワーデータを分析し、1カ月前からこのコースで逃げることを計画していたという入部は、総合順位アップの可能性にもかけながら逃げ続ける。

メイン集団内では、いくつか動きがあった。4周目、黒枝咲哉が他の選手に巻き込まれ、落車。幸い大きなケガはなく、レースに復帰した。5周目にはメイン集団のペースが上がって、分裂。この動きで、横山航太と中井唯晶が後方に取り残された。

ラスト1周、メイン集団は1分15秒差まで詰め寄るが、入部ももう一段加速し、先頭はザッカンティとの2人に絞られる。その後、一度遅れていたトゥーベイが先頭2人に再合流。総合タイムで入部を1秒上回るトゥーベイは逃げ切り成功すればリーダージャージ獲得の可能性もあるが、ローテーションには消極的な姿勢を見せる。宇都宮ブリッツェンがけん引するメイン集団も必死に追い上げるが、ゴールまでに逃げを捕まえきれない。

最終的にステージ優勝争いは先頭3人によるゴールスプリントとなり、力を蓄えていたトゥーベイが勝利。入部は、惜しくも2位となった。


▲少しずつ人数を減らしてゆくエスケープグループで牽引を続ける入部正太朗 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


▲入部正太朗は逃げ切りを成功させたが惜しくも2位 photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

総合首位には新たにトゥーベイが立ち、入部は8秒差の2位に浮上。ポイント賞でも2位タイにつけ、明日のいなべステージでは繰り下げでブルージャージを着用する。木村圭佑、湊諒はメイン集団内でゴールし、それぞれ総合順位を上げている。

自らを自転車競技に導いてくれた父・正紀さんを今月初めに亡くした入部。地元・奈良からも近いこのコースで惜しくも勝利は報告できなかったが、緻密な作戦とチャレンジ精神にあふれた持ち前の走りでレースを一番に盛り上げたのは間違いなかった。

明日、21日は三重県いなべ市での第3ステージいなべ。フィニッシュ地点通過後にそびえる激坂が勝負どころのひとつ。毎年、終盤に向けて大きくレースが活性化するので、強靭なフィジカルと集中力が試されることになるだろう。

■コメント 入部正太朗 「地元ということで気合もプラスアルファあるんですけど、1カ月以上前から去年のデータをいろいろ比較して、タイムを稼ぐには一番リスクを冒さずできると思い、逃げにチャレンジしようと思いました。ステージ優勝はもちろん意識したけど、獲れなかったのは悔しいですが、完全にスプリント負けしました。途中で親父って思いましたね。最後、見ててくれよと思いました。ほんとは勝ちたかったですね。多分『ようやった』と喜んでくれてると思います」


▲入部正太朗は第3ステージ、スプリント賞ジャージで出走する photo:Tatsuya Mitsuishi(OCN)

■リザルト NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン 
第2ステージ 京都 <ステージ順位>
1 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)2:41'25"
2 入部正太朗(シマノレーシング)st
3 フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)+2"
4 イメリオ・チーマ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)+9
5 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)+9"
6 フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)+9" 7 レイモンド・クレダー(チーム右京)+9"
8 マルコス・ガルシア・フェルナンデス(キナンサイクリングチーム)+9"
9 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ)+9"
10サム・クローム(チーム右京)+9"

31 木村圭佑(シマノレーシング)+9"
36 湊諒(シマノレーシング)+9" 65 横山航太(シマノレーシング)+9'04"
79 中井唯晶(シマノレーシング)+9'04"
85 黒枝咲哉(シマノレーシング)+17'12"

<個人総合成績>
1 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)2:44'21"
2 入部正太朗(シマノレーシング)+0'08" 3 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+0'19
4 フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)+0'19
5 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)+0'20
6 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)+0'21
7 レイモンド・クレダー(チーム右京)+0'22
8 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKS・ジャーマニー)+0'23
9 クリス・ハーパー (チーム・ブリッジレーン)+0'23
10 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+0'23

41 木村圭佑(シマノレーシング)+0'37
45 湊諒(シマノレーシング)+0'41
63 横山航太(シマノレーシング)+9'25
65 中井唯晶(シマノレーシング)+9'26
89 黒枝咲哉(シマノレーシング)+17'43"

<ポイント賞総合>
1 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)33
2 入部正太朗(シマノレーシング)21
3 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)21

 

Photo&Movie&Text:Tatsuya Mitsuishi(OCN)


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