二澤雅喜、島田裕巳著
新装版 洗脳体験 (宝島SUGOI文庫)
を読みました。
これは自己啓発セミナーの体験記です。
ただ、この本で使われている「洗脳」の意味ですが、これは「マインドコントロール」というところではないかと思います。
「洗脳」は、暴力や麻薬など、物理的な方法で人格を変えていく方法。
それに反して、マインドコントロールは、物理的な方法ではなく、カウンセリング的だったり、他の方法で思考停止になり、
「自分の感情を制御すること。また、他人の心を自分の意のままに操ること。例えば、宗教などが独自の手段によって信者の人格・精神を変革・統制すること。」(デジタル大辞泉)
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/206998/meaning/m0u/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB/
と、カルト問題に関わっている専門家は、その意味で使い分けていると、私は理解しています。
それはそれとして、興味深い体験記でした。
そして、2011年11月5日に書いた
『「ニューエイジについてのキリスト教的考察」を読んで』
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/52384853.html
を思い出しました。
その時書いたものをそのまま書くと、
「潜在能力の開発」。
これはしばしば事件にもなる、カルト的な自己啓発セミナーにも影響しているようです。
さらにいうなら、マルチ商法など、怪しい儲け話でよく聞かれる、訳の分からぬ成功哲学にも、影響を与えているようにも思いました。
「ヒューマンポテンシャル運動」の思想から来ているようです。
「ポジティブシンキング」と言えば、確かに聞こえはいいのですが・・・・。
ただここで思ったことがあります。
経済成長時代のこともあり、原理主義的なキリスト教に影響を与えた、「繁栄の神学」。
「否定的な思いは不信仰」、「貧乏は呪いから来る」などなどと、「繁栄の神学の影響を受けている説教者は、しばしばポジティブシンキングを聖書の事柄と結びつけて強調します。
ニューエイジだと批判する原理主義的な教会の中に蔓延している、この繁栄の神学そのものがニューエイジ的だと、私は思いました。
という事ですが、自己啓発セミナーはニューエイジの影響が濃く、マルチ商法の従事者がよく言う訳の分からぬ成功哲学、キリスト教的には、繁栄の神学やワードフェイスなどとも共通する要素が在ると、改めて思いました。
そして、集団催眠も含めて、アルゼンチンの自称伝道し、カルロス・アナコンディアの集会での私の危険な体験も、思い出しました。
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/52384274.html
ただ良くも悪くも好んでこの様なセミナーに参加する人もいるのでしょうが、それこそ騙されてマインドコントロールされる人も多く、気をつけなければならない事は、今さらながら言うまでもありません。
なお、自己啓発セミナーについて、
http://www.dma.aoba.sendai.jp/~acchan/Seminar/history.html
こちらのサイトに詳しく書かれています。
黒沼一也のTwitter
新装版 洗脳体験 (宝島SUGOI文庫)
を読みました。
これは自己啓発セミナーの体験記です。
ただ、この本で使われている「洗脳」の意味ですが、これは「マインドコントロール」というところではないかと思います。
「洗脳」は、暴力や麻薬など、物理的な方法で人格を変えていく方法。
それに反して、マインドコントロールは、物理的な方法ではなく、カウンセリング的だったり、他の方法で思考停止になり、
「自分の感情を制御すること。また、他人の心を自分の意のままに操ること。例えば、宗教などが独自の手段によって信者の人格・精神を変革・統制すること。」(デジタル大辞泉)
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/206998/meaning/m0u/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB/
と、カルト問題に関わっている専門家は、その意味で使い分けていると、私は理解しています。
それはそれとして、興味深い体験記でした。
そして、2011年11月5日に書いた
『「ニューエイジについてのキリスト教的考察」を読んで』
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/52384853.html
を思い出しました。
その時書いたものをそのまま書くと、
「潜在能力の開発」。
これはしばしば事件にもなる、カルト的な自己啓発セミナーにも影響しているようです。
さらにいうなら、マルチ商法など、怪しい儲け話でよく聞かれる、訳の分からぬ成功哲学にも、影響を与えているようにも思いました。
「ヒューマンポテンシャル運動」の思想から来ているようです。
「ポジティブシンキング」と言えば、確かに聞こえはいいのですが・・・・。
ただここで思ったことがあります。
経済成長時代のこともあり、原理主義的なキリスト教に影響を与えた、「繁栄の神学」。
「否定的な思いは不信仰」、「貧乏は呪いから来る」などなどと、「繁栄の神学の影響を受けている説教者は、しばしばポジティブシンキングを聖書の事柄と結びつけて強調します。
ニューエイジだと批判する原理主義的な教会の中に蔓延している、この繁栄の神学そのものがニューエイジ的だと、私は思いました。
という事ですが、自己啓発セミナーはニューエイジの影響が濃く、マルチ商法の従事者がよく言う訳の分からぬ成功哲学、キリスト教的には、繁栄の神学やワードフェイスなどとも共通する要素が在ると、改めて思いました。
そして、集団催眠も含めて、アルゼンチンの自称伝道し、カルロス・アナコンディアの集会での私の危険な体験も、思い出しました。
http://blog.livedoor.jp/shinqroom/archives/52384274.html
ただ良くも悪くも好んでこの様なセミナーに参加する人もいるのでしょうが、それこそ騙されてマインドコントロールされる人も多く、気をつけなければならない事は、今さらながら言うまでもありません。
なお、自己啓発セミナーについて、
http://www.dma.aoba.sendai.jp/~acchan/Seminar/history.html
こちらのサイトに詳しく書かれています。
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