明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

怪しくも美味しい中華食堂 桜木町『三陽』

2017年04月18日 | 中華食堂
横浜の野毛という街に、『三陽』という怪しい中華食堂がある。
どれくらい怪しいかと言えば、まずは店頭の看板を見てもらえれば。


商品名も、キャッチコピーも、下の謎の毛沢東語録(絶対、本人は語ってない)も、いかがわしさ満点である。
ちなみに、右端に写り込んでいるおっちゃんが、こちらの店主だ。

勇気をふり絞って入店したところ、店内にはカウンター席とテーブル席があり、床は予想通りベタベタしてる。
そして、平日夕方5時にもかかわらず、早くも出来上がっている客が多数存在
こういうの、苦手な人もいるだろうね。

従業員はほぼ全員、大陸系の方で、客の前で私語を交わし、喫煙し、つまみ食いをする、フリーダムな勤務態度。
私は、洗い場の真ん前のカウンター席に案内されたのだが、まかないを喰い終わった店員が次々と、
「ガラガラガラ…ペッ」とうがいをしにくるのには参った。
こういうの、苦手な人もいるだろうね。

これが私が座ったカウンター席。飲料水が出る蛇口が、各席に設置されているのはありがたい。


ピンクの水筒とカルピスは、ホール担当のお姉さんたちのもの。私が着席したあとでも、そのまま置きっぱなし(笑)。
あと、ちょっと変わっているのが、カウンター下にタオルが吊るしてあること。


これで手を拭いていいのかな? どうせ営業中は取り替えないだろうし、汚いオッサンが使ったあとはイヤだな。
こういうの、苦手な人もいるだろうね。

ただ、私がここに来た目的は料理であり、衛生や接客でないので、うがい以外は気にならなかった。
ここからは、私が注文した素晴らしい料理について、順に紹介していこう。
まずはホッピーと、こちらの名物「バクダン」を。


揚げたニンニクに甘辛い味噌ダレを絡めたもので、オードブル(?)に最適。
そういえば、箸の柄がカラフルで微笑ましかったな。
続いて、お店の一番人気で毛沢東もビックリの「餃子」が焼きあがった。


一人前6個で400円。意外とキレイな形状と焼き色だ。中身の具はこんなかんじ。


ほとんど野菜だが、実はニンニクがかなり練り込んであり、めちゃくちゃウマイ!
中国の餃子には入らないそうだが、餃子はニンニクを使った方が私は好みだな。
このあと、水餃子も頼んでみたが、やっぱりニンニクがガッチリ効いている。


どちらもウマかったが、個人的には焼き餃子の方が気に入った。

せっかくなので、こちらのお店独自のドリンクも頼んでみることに。


「ベイスターズサワー」のような横浜らしいものや、「テポドンサワー」というけしからん商品までいろいろあるが、
私は焼酎のラムネ割りが好きなので、上から2番目の「おっぱいサワー」を選択。名前の由来は不明。
ホールの女性店員を呼び、口に出すのは恥ずかしいので、「これを…」と、メニューの文字を指さしたところ、
「オッパイ? オッパイサワー? オッパイサワーネ!?」と、3回も繰り返される恥辱プレイ
おっぱい…イヤ、焼酎のラムネ割りは、予想以上に甘ったるかった。

酒と餃子とニンニクで、ずいぶん腹イッパイになったが、やはりシメも食べたいと思い、
これまた名物の、楊貴妃も腰抜かすギャルのアイドル「チンチンラーメン」を追加注文。
書いてる今も恥ずかしいのだが、ホールの姉ちゃんは例の調子で、
「カウンターサン、チンチンラーメンイッチョウネー!」と、恥じらうことなく、店中に響き渡る大声でオーダーを通す。
ある意味、これぞプロの仕事かも

しばらくして、チンチンラーメンが完成。ホール姉ちゃんが、丼と一緒にコショウを置いていった。


たっぷりのニラに、玉ねぎ人参、少々の豚肉が入った塩ラーメンといった様相だが、
スープにはまたまたニンニクが溶けこんでいる! う~む…これは元気になりそうだ(←ナニが?)
姉ちゃんのおススメ(?)に従い、途中でコショウを振りかけ、満腹だったにもかかわらず、スープ以外は完食。
「楊貴妃も腰抜かす」かはさておき、チンチンラーメンは意外と美味しかった。
ただ、ネーミングやニンニク風味といったことまで含めると、こういうの、苦手な人もいるだろうね。

会計時、ホール姉ちゃんに対し「美味しかったです、また来ます」と告げると、
「アリガトゴザイマース、マタキテネー」と返答してくれたので、本当にまた行ってやろうと思っている。
「味噌ダレネギ鳥」や「海鮮チンコロラーメン」など、他にも気になるメニューがたくさんあったからね。

さて、ここまで「こういうの、苦手な人もいるだろうね」と、何度も書いてきたが、
実際、本当に苦手な方もいるようで、お店のすぐそばで、こんな看板を発見!


この建物主と関係者の間で、ナニがあったのかわからんが、ご近所同士は仲良くした方がいいよ(苦笑)。

下ネタ全開のメニューなど、全体的にツッコミどころは多いけど、味自体は悪くないし、
店員さんもそんなに悪い人はいないと思うので、みなさんにもぜひ、足を運んでいただきたい。



三陽(さんよう)
神奈川県横浜市中区野毛町1-36
ブルーライン桜木町駅からは推定徒歩約2分、JR桜木町駅から徒歩約5分
営業時間 11時~24時 日曜祝日は23時まで
定休日 不定休
※すぐ近くに「御用邸」と呼ばれる支店あり
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餃子が美味しい中華屋さん 西荻窪『八龍』

2017年01月07日 | 中華食堂
みなさん、明けましておめでとうございます。今年も拙ブログをよろしくお願いします。
前回の日記「ケイリングランプリ2016」は、私が買った選手が反則失格となり、当然ハズレ。
ムカついたのでこれ以上は触れず、何事もなかったかのように、今回は中華食堂を紹介する。

前々回では、「西荻窪駅の周辺は、いい中華屋さんが多い」と書いたが、
その中でも、私の一番のお気に入りが、駅南口「輪島ボクシングジム」の近くにある、
真っ赤な店構えが目立つ、『八龍』さんだ。


店内は地元客でにぎわっており、しかもこちらは今どき珍しく、出前もやっているので、かなり忙しそう。
なので店主夫妻(と思われる)は、なんかピリピリしていて、入店しても「いらっしゃいませ」の声はなし。
居心地悪そうなので、とっとと喰って帰ろうと思い、びんビールと「餃子」に、夜限定らしい「豚煮込み」を注文。
まずはビール、続いて煮込みが到着。


そう、こちらの煮込みとは、豚角煮のことなのである。
写真ではわからないだろうが、角煮の下には千切りキャベツが敷かれており、栄養バランスもいい(?)。
甘しょっぱく柔らかい角煮に、ビールがスイスイすすみ、すぐに1本空いてしまった。
もう1本お替りしたところで、餃子が焼きあがり、同時に提供された。


一般的なものより、やや大き目サイズのが5個(420円)。
さっそく食べてみたら…おっ、なかなか美味しいぞ。
具の野菜はシャキシャキしていて、かじるとエキスがほとばしる。
さすがは、メニューに(当店おすすめ)と記載されているだけのことはある。
2016年も、いろんなお店で餃子を食べてきたけど、
中華食堂では、餃子はここがナンバー1かな。

あと、最初はちょっとおっかなそうに見えた夫妻も、こちらの注文にはちゃんと返事をするし、
ビールや餃子を提供するときも、「餃子です」などと声を添えて、しずかに置いていく。
カウンター越しに、おばちゃんの作業を見ていたら、
どんなに忙しくても、料理の盛り付けや、出前の料理のラップなどを、丁寧にこなしていた。
こういったマジメな仕事ぶりは、さすがは日本の街中華だよね。
お会計後、厨房のおじちゃんと目が合ったので、「ごちそうさま、美味しかったです」と告げたところ、
さっきまで、イライラした様子で鍋を振っていた様子とは一転、ニカッと笑いながら、
「ありがとうございま~す」と応えてくれるではないか。
入店時の印象とは真逆のツンデレ(?)な応対にすっかり気を良くした私は、今後もこの店に通うことを決心。

その後も、餃子とビールを目当てに何度か訪問し、いくつかの料理もシメに頼んだ。
こちらはラーメン・半チャーハンのセット。別称「セットの1番」。


1番とは、メニューに記載された、セット&定食のメニュー番号。
全10種類にそれぞれ(1)~(8)まで番号が振ってあるが、最後のふたつは(9)(10)ではなく、なぜか(D)(E)である(笑)
きぬさやと固ゆで玉子が乗る醤油ラーメンと、玉子と焼豚がベースのシンプルなチャーハン。
どちらも、かつてはよく食べた、オーソドックスな昭和の味
チャーハンの米のパラパラ具合が、おっちゃんの腕の良さを証明している。

一方のこちらは、餃子と同様、お店のおすすめ商品である「台湾丼」。


簡単にいえば、名古屋が発祥とされる、ひき肉とニラが入るピリ辛風味の、台湾ラーメンのご飯版だ。
辛さはそれほどでもなく、玉子でとじてあるため、量は多いが食べやすい。
ただ、繰り返しになるが量は多いので、さんざん飲んだ後に食べきるのには気合いが必要かも。

他にも、あんかけ焼きそばやホイコーローなど、いろんなメニューがあるけど、どれも美味しい。
もしこの近所に住んでいたら、絶対出前頼んじゃうだろうなあ。
お店自体も、夜遅くまでやってるみたいだし、みなさんもぜひ行ってみてね。
もちろん、餃子の注文は必須だよ!


中華料理 八龍 
東京都杉並区西荻南2-22-3 
西荻窪駅南口から徒歩約3分
営業時間 12時~15時半、17時~0時
定休日 木曜、年末年始
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地球を守る中華食堂!? 調布『台北飯店』

2016年12月08日 | 中華食堂
飲み歩き、競輪、高校野球観戦、それに他人の悪口。
以上が最近の私の「好きなモノ」。高校野球以外は、人に言うのが恥ずかしいものばかりだ。

そんな私も、幼い頃は普通の男児と同様、ヒーローや怪獣を愛する、ピュアな(笑)心の持ち主だった。
中でも、円谷プロの『ウルトラ』シリーズは大好きで、本を読みあさりグッズを集め、再放送のたびに欠かさず視聴していた。
そして、いいトシこいた今でも、毎週日曜夜の『ウルトラマン』(テレビ神奈川)や、
水曜夜の『ウルトラセブン』(MXテレビ)の再放送を見てたりする。先日は、メトロン星人の回だったぞ。

ウルトラセブンといえば、主人公役の森次晃嗣さんと同じくらい人気があったのが、
アンヌ隊員役のひし美ゆり子さん
こちらは、彼女の著書「セブンセブンセブン」の表一写真。美人だよね。


こちらは、2年前に新宿で開催された、トークショーでの様子。


さきほどの写真より45年以上経過しているが、今でもお綺麗である。
ちなみに、となりは、マムちゃんこと毒蝮三太夫さんだ。

そんな、ひし美ゆり子さん(以下、アンヌ隊員と呼ぶ)の旦那さんが料理長をしていると、以前からマニアに評判だったのが、
調布駅近くの中華料理店『台北飯店』だ。
先日、隣駅にある京王閣競輪でヤラれた帰りに、久々に寄ってみた。
お店の場所は、「調布銀座」というやや渋めな商店街の中にあり、外観はこちら。


赤い屋号と白い看板の文字が目印だ。

さっき「マニアに評判」と書いたが、アンヌ隊員自身はお店にはおらず、
サインや写真などが飾ってあるわけでもないので、いわゆる特撮ファンの客が目当てではなく、
こちらのお店は、真摯に料理の味だけで勝負しているのだ。
私が訪問した日も、地元の常連客が詰めかけ、大変なにぎわいだった。
聞いた話では、ランチタイムも行列ができるほど人気があるそうだ。

厨房すぐそばのカウンター席に着席し、まずはビールと餃子、
あと、すぐ目の前にあった、アンヌ隊員オススメの腸詰めを注文。


左のバットに置かれていた、角煮のようなチャーシューもウマそうだ。

まずは、温められた腸詰めが、輪切りされて登場。


台湾料理屋では定番のメニュー(?)で、欧風のソーセージとは違う独特の風味。
ほど良い塩分で、卓上の豆板醤(トウバンジャン)を付けるとさらにウマい。

続いて、ビールのお供に最適な、焼餃子が運ばれてきた。


中のアンは野菜多めで、ややセロリの風味を感じる。セロリは苦手な私だが、この餃子は美味しく食べられる。
以前食べた、ツルンとした皮が特徴の水餃子も美味しかった。

その後、メニューにあれば必ず頼む、きくらげ卵炒め(商品名は「キクラゲ炒め」)を追加。


見た目より濃厚な味わいだったが、歯応えの良い竹の子が、いいアクセントになった。

こちらの料理は、だいたい500円~1000円くらい。
ニラスナギモ炒めや、コブクロ、ガツなど、レバ以外の内臓肉を使用した商品が多く、
さらに、メニューブックには載ってない、貼紙のメニューもいろいろある。
そんな貼紙の中から、一番安かった420円の「台湾担仔麺」を注文。
店員さんが「量は少なめですよ」と教えてくれたが、大丈夫、値段でわかりますよ。
というか、結構満腹なので、少なめじゃないと困る
こちらの料理長(以前見た、アンヌ隊員の旦那さんとは違う人だと思う)や接客担当(多国籍)の方々は、
一見ぶっきらぼうに感じられるが、意外と親切な面もあって、応対への不満はない。

麺を茹で、具を盛り付けスープを注ぎ、オーダーから1分以内で到着。


具はモヤシとニラと揚げネギのみ。シンプルだけど美味しく、シメにもってこいだ。
ビール大びん2本にウーロンハイで、御会計は4千円くらい。満腹かつ満足な状態で店を出た。

先述の通り、アンヌ隊員はお店に出ないため、いまだ会えたことはないが、
地球を守ってきた方も食べてきた料理を、同じように味わえるのだから、
ファンとして…イヤ、同じ地球人として、大変光栄です



台北(たいぺい)飯店 
東京都調布市小島町1-34-1
調布駅北口から徒歩約2分
営業時間 月~土 11時半~14時 17時~たぶん0時くらいまで 日曜は昼営業休み
定休日 不定休
※食べログには「深夜3時まで営業」とありますが、信用しない方がいいです
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飲める中華屋さんの極み 高円寺『七面鳥』

2016年11月18日 | 中華食堂
拙ブログではこれまで、安くてウマくて量が多くて、お酒も飲めてくつろげる、
そんな個人経営の食堂を何軒か紹介してきたけど、
「中華飲み」でハズせないのが、高円寺の『七面鳥』だ。
なぜならここ、オーダー後には必ず、写真のような小鉢が出てくるんだよ


内容は日替わりで、酒飲み客も食事客にも無料で提供。しかも、以前は2皿だったが、最近は3皿付くようになった。
別の日に訪問した際の小鉢も、小さい画像で貼っておく。クリックすると大きくなるよ。


チャチなお通しで料金を取る居酒屋チェーンは、ぜひ見習ってほしい。

順序が逆だが、ここでお店の外観を紹介。


渋い建物の白いのれんをくぐると、居酒屋風のコの字カウンターと、小さなテーブル席がある。
こちらのお店、酒類はセルフサービスなので、飲み客はまず、店員さんにひと声かけて、
入口の左側にある写真の冷蔵庫から、自分で酒とコップを取り出し、栓を抜こう。


ビールは常時、4種類ほどの銘柄が置いてあり、その他にも、日本酒や缶チューハイなどもある。
この品揃えの豊富さは、明らかに飲み客を歓迎しているよね。
値段は店のどこにも書いてないが、ビールは中瓶が500円で、大瓶はお得な550円だ。
さっきのサービス小鉢だけでも充分飲めるが、それではお店に失礼なので
ツマミ代わりの一品料理も注文しよう。

ここの料理はどれも、冒頭で述べたように、安くてウマくて量が多い。
その中で私がよく食べるのは、ビールのお供でおなじみの餃子。6個で380円。


強めに焼いたクリスピーな皮と、野菜多めでニンニクの効いた中身とのバランスが良い。
お店の自家製(たぶん)ラー油を、多めに付けるのがオススメ。

こちらのお店は、定食類(表記はライス)も豊富だが、単品としての注文も可能。確か150円引きだった。
チンジャオロースやホイコーローなども、ビールやご飯がすすむ逸品だが、
私が一番好きなのは、写真のきくらげ卵炒め。メニュー表記は「木耳肉」だ。


強火で炒めたシャキシャキのきくらげと、とろける玉子とのマリアージュが最高。
ちなみに、マリアージュって言葉、最近覚えたんだけど、使い方合ってるかな?

シメには、昔ながらの味わいで、シンプルかつ安価なラーメン(450円)もいいけれど、
先日は、あんかけ焼きそば680円をオーダー。


見た目の通り、具だくさんで量どっさり。スープが付くのが嬉しいね。
味も濃いので、シメどころか、もう1本ビールを追加するハメに。
ちなみに、ここは焼きそばが3種類あり、貼紙メニューの「焼きそば」が、上記のあんかけタイプで、
いわゆる一般的なソース味は「いりそば530円」、焼き色の薄い中華風タイプは「上海めん580円」だ。
いりそばは、ソースにちょっと醤油を混ぜたような味で、なかなか美味しかったよ。

店内にはテレビも設置されていて、漫画や雑誌も多数置いてある、
いかにも「町の中華屋さん」らしい、ご家族経営のほのぼのとした雰囲気ながら、
飲食店の競争が激しい高円寺で、長く支持されているのだから、名店なのは間違いない
全メニューを制覇(約50種類?)するまで、通い続けたいものだ。



七面鳥 
東京都杉並区高円寺南4-4-15
高円寺駅から徒歩約7分 地下鉄新高円寺駅から徒歩約12分
営業時間 11時半~15時 17時半頃から~21時
定休日 土曜
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癒される中華食堂 西国立『癒食同源』

2016年10月17日 | 中華食堂
おじちゃんおばちゃんが営む、安くて美味しいけど狭くて汚い…
そのようなお店で飲み食いするのが大好きな私だが、あまり一般受けはしないようで。
当ブログやSNSなどで、そういう食堂や居酒屋を紹介すると、
知人女性に「あの店いいですね。今度連れてってくださ~い」などと声をかけてもらうこともあるのだが、
実際に、一緒に食事に行くケースは、ほぼ皆無だ。
まあそれは、お店ではなく、私の人柄に原因があるのだろうが

そんな私が通っている中華屋さんで唯一、女性にも自信を持って推奨できるのが、
西国立にある『ゆるり中華食堂 癒食同源』だ。
ある日、ぷらぷら散歩していたら、下記写真のような看板を店頭に設置したお店をみつけて、


入ってみたらいいお店だった、というわけだ。
黒板のイラストは店主夫妻で、文字も絵も奥様の手書きらしい。微笑ましくていいよね。
それに引き替え、「頭にタオルを巻き、腕組みをしてにらんでる店主」みたいな写真を、
店頭に掲げているラーメン屋なんて、いい加減、恥ずかしいってことに気付けよと思う。

バカなラーメン屋のハナシはさておき。
店内は清掃が行き届いた、中華食堂というより喫茶店のような、落ち着く内装。
夫妻も、丁寧かつ落ちついた接客を心がけているようで、
老舗食堂にありがちな、大声での夫婦喧嘩など見たことない(笑)。

料理のコンセプトは、「癒食同源」の店名通り、心を癒すカラダにやさしい中華料理とのこと。
確かに油や脂、過度な辛味や旨味は少ないが、決して薄味ではなく、素材の味が生きている。
以下で、私がこれまで食べてきた料理の一部を紹介する。

まずは、私の一番のおススメである春巻。


手前が、「具材たっぷりのパリパリ春巻」。奥は、ありそうでなかった「カニクリーム春巻」。
「具材たっぷり~」は、いわゆるオーソドックスなタイプだが、パリッと揚がった皮と具のバランスが良く、
私の知る限り、世界一ウマイ春巻だ
「カニクリーム~」は、カニとコーンが入った変わり種だが、クリームコロッケ好きなら絶対気に入る逸品。


中身はこんなかんじ。割るのがヘタクソで申しわけない。

サラダなど野菜料理もいくつかあって、私がよく頼むのが「あぶり叉焼と燻製玉子のサラダ」。


肉と玉子ばかりに目が行くだろうけど、ちゃんと野菜もあるよ。ビールのつまみに最適。

料理については、いろいろとワガママも聞いてくれるようだ。
たとえば、写真の「中華風牛ハンバーグとトマトのチーズ焼き」。

 
「ハンバーグは大好きなんだけどトマトが食べられなくて…」と伝えたところ、
写真右上のように、トマトの代わりにお新香の小鉢を添えてくれた。ありがたいよ!


実は私、お新香も苦手だったりするのだが、お気遣いに応えるべく、残さず食べたよ。

シメの食事類も、焼きそばやチャーハンなどいろいろあるが、おススメしたいのが、
これまた、ありそうでなかなかない「天津飯に麻婆豆腐をかけたの」


メニューには載ってないが、頼めば作ってくれる。値段は忘れたけど、千円はしなかった。
山椒の効いたピリ辛麻婆と、ふんわりとした玉子の相性が抜群。
一応、取り分けた中身も撮影したけど、美味しそうに撮れなかったので、小さい画像を掲載しておく。
※画像をクリックすると大きくなりますが、見栄えがよろしくないです


食後のデザートも10種類と、中華屋さんにしては種類豊富。
スイーツ好き女子も、甘いモノ好きの気色悪いオッサン(←私)も大喜びだ。
下記写真は「杏仁豆腐 あんずの香り」と「濃厚マンゴプリンとヨーグルトムースのマリアージュ」。


デザートと一緒に、温かいお茶も提供してくれる。「デザート撮るならお茶は奥に置けよ」って? ごもっとも。

さらにさらに、シメで私がよく頼むのが、数量限定メニューの「薬膳スープ」。
お値段も100円と手頃。あ、ここまで書き忘れていたけど、どの料理もお酒も、価格はリーズナブルだよ。



この薬膳スープ、私のバカ舌では原材料はわからないが、身体が温まり元気になる…気がする。
すでに接客と料理で、元気になっているけどね

私にしては珍しい、女性客も多い食堂、みなさんもぜひ行ってみてほしい。
もちろん、女性からの「アタシを連れてって~ん」というお誘いも、大歓迎だ。
なお、社交辞令は厳禁なので、そのつもりで。



ゆるり中華食堂 癒食同源 
東京都立川市羽衣町1-21-4 1F
南武線西国立駅から徒歩約3分 中央線立川駅から徒歩約15分
営業時間 11時~15時 17時半~22時半
定休日 火曜の夜と水曜
※席数は15くらいなので、電話予約した方がいいです
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笑顔になれる中華屋さん 久米川『笑顔(にこ)』

2016年08月18日 | 中華食堂
最近よく飲みに出かけるのが、志村けんさんの「東村山音頭」で有名な東村山市。
東京都下ゆえ、それほど話題にはならないけど、市内には意外といい飲食店があったりする。
例えば、以前紹介した秋津の『野島』さん、


そして、今回紹介するのが、西武線久米川駅近くにある、
家族経営の中華屋さん『笑顔』。笑顔と書いて「にこ」と読む。
麺類、ご飯類など、一般的な中華料理はひと通りそろっているが、
名物は、麺とアンが上下反対になってる、あんかけ焼きそば


正式名は什景炒麺(すちんつぉうめん)と言うらしいが、「やきそば」と告げればOK。
他にも、いろいろメニューがあるけれど、私がよくオーダーするのは、
下記写真の焼き餃子と、四川風野菜炒め。


奥の野菜炒めは、当店オリジナルで、干鍋(がんぐぉん)と呼ぶらしいが、
これがかなりのウマ辛さ。結構量があるので、びんビールが何本も空いちゃうよ。

なお、先述の通り、こちらのお店はご家族で経営なさっているのだが、
二代目(お店には出ない)が日本酒好きらしく、中華屋さんなのに、妙に日本酒の品ぞろえが豊富。
なので、夜の営業時間は、通常の中華メニュー以外にも、
刺身や煮物など日本酒に合うツマミや、サラダなどの一品料理が、店内のホワイトボードに記されている。
飲ませる気マンマンだね
個人経営の食堂では、アルコールを頼む客を拒む店もあるけど、
こちらは逆に歓迎らしいので、私のように中華で飲むのが好きな者には大変ありがたいよ。
さらに、厨房で腕を振るう店主は、どうやら釣りが趣味らしく、
さきほどのホワイトボードに記載された魚介料理は、店主の休日の釣果だったりする。
時折、中華屋さんなのに、めちゃくちゃ新鮮な刺身も出すらしい(笑)。

先日は、ひとりで通うことの多い私(←孤独)には珍しく、友人3人での訪問。
まずは、ホワイトボードの日替わりメニューから、「マグロの浅炊き」を。


味が良く染みていて、オードブル(?)にぴったり。早くもびんビールお替り。
続いて頼んだのが、店主が洋食のシェフに習ったという「特製生姜焼き」


おおっ、確かにタレが中華風ではなく、ちょっと洋食風のぜいたくな味わい。
こんなに美味しい豚の生姜焼きは久しぶりだ!
本当に、ここの料理は何を食べてもウマいよ。
ガンガン酒を飲み、ちょっと酔ってきたので、メインの上下反対やきそばを注文。


最初にも載せたが、写真の通り、ピザのようにナイフとフォークで切り分けて食べる。
別の機会に撮った写真だけど↓ 中身はだいたいこんなカンジ。


肉に魚介に野菜と、全部で13種類くらいの具材が入ってた。これで880円はお得。
あ、今まで値段書いてこなかったけど、餃子450円、生姜焼き700円と、どれもお手頃価格だよ。

この日は頼まなかったが、シメにおススメなのが、
写真のその名もズバリ「〆のラーメン」500円。要するに、具のない「かけラーメン」だ。


白醤油を使用したあっさりタイプなので、満腹でもスルスル入っていくよ。

この日はお盆の土曜日だったにもかかわらず、個人客や家族客などが、次から次へと来店。
味はいいし、値段もリーズナブル、店主夫妻の愛想もいいし、騒ぐ酔っ払い客もいないので雰囲気もよし。
そして、街の中華屋さんにありがちな不潔さもなく、店内は清掃が行き届いている。
なるほど、人気になるのも当然だ
中華好きはもちろん、日本酒の愛好家にも足を運んで欲しい優良店だよ。



麺飯専門店 笑顔(にこ) 
東京都東村山市栄町2-10-9
久米川駅南口から徒歩約90秒
営業時間 11時半~14時、17時半~23時 昼夜とも30分前ラストオーダー
定休日 火・水
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気前のいい大盛り中華食堂 武蔵村山『忠豊』

2016年06月07日 | 中華食堂
日々、飲んで喰ってゴロ寝してと、自堕落な生活を送っている私だが、
ときには健康のため、ジョギングやウォーキングも実施している。
もっとも、ウォーキングの行き先も飲み屋なので、結局は不健康だったりする。
さて、今回紹介するのも、不健康な大盛り…イヤ、気前のいい大盛りでマニアに有名な、
武蔵村山の中華食堂『忠豊』さんだ。

武蔵村山市は鉄道が通っておらず、訪店するにはバスか、東大和市の多摩都市モノレールを利用することになる。
先述のように、私は健康的に(実はケチなだけ)、徒歩で向かうことにした。
JR立川駅から歩いて80分以上。しんどくなった頃に到着する、村山団地近くの商店街内にお店はある。

まずは、私の大好きな食前酒&オードブル、びんビール(価格失念)と「餃子」を注文。
しばらくして餃子が焼きあがった。やや大きめサイズが10個で530円。これで1人前である。


余計なお世話だが、5個370円くらいにした方が、お客さんも頼みやすいし、お店も儲かると思うのだが。
盛り付けは適当だが、餃子自体は焼き具合もよく、なかなかウマい。
この店は、量の多さだけがウリではなく、味もいいんだな、と確信。
とはいえ、ビールと餃子10個は腹に溜まるので、早くもシメを頼むことに。


注文したのは「チャーハン」630円。価格は『餃子の王将』の約1.3倍だが、量は2倍ある。
プラス110円で大盛りにすると、さらに倍の量になるらしい。
ちなみに、付け合わせのスープは見ての通り、王将の5倍はありそう(笑)。
玉子とチャーシューの細切れが入る、シンプルだけどおいしい王道のチャーハンだ。
満腹になったのでとっとと退散。帰りもやっぱりウォーキング。
計160分以上歩いた計算になるが、もちろん体重は減っていなかった

2度目の訪問も、餃子&ビール、さらに名物の「五目あげ焼そば」840円をオーダー。
全メニューの中で、唯一大盛り不可の料理なのだが、その理由は、
写真のとおり、並でもすでに皿からあふれるほどのバカ盛りだから。


わかりづらいかもしれないけど、置かれたハシやレンゲと比較すると、相当な量でしょ。
上の中華アンは五目どころか、海老、イカ、竹輪にかまぼこなど全12種の具だくさん
いいツマミになるので、ビールを追加してしまったが、結果的に大失敗。
下の写真が、食べ始めから10分経過の時点。


『リンガーハット』の皿うどんなら食べ終わる時間だが、まだまだ半分以上残っている。
追加のビールも、腹が膨れるから、明らかに不要だった。
味自体は良かったので何とか食べきったが、さすがに苦しくなってしまった。
長時間歩くのは無理なので、帰路はモノレールを利用したが、
ビール2本しか飲んでないのに、乗車後すぐに熟睡しちゃった。

なお、こちらのお店の看板は「北京料理 忠豊」となっている。
実は店主は、本格的な修行経験があるのかもしれない。
実際、ラーメンと餃子は530円なのに、「エビチリ」や「カニ玉」は、2000円くらいする。
町の中華屋さんにしては、ちょっと割高に感じるけど、
私が子供の頃は、エビチリはラーメンの4~5倍したから、これが適正価格なのかも。
高級エビチリ、1度食べてみたいねえ。ただ多いだけだったら困るけど(笑)。

もうひとつ気になったのが、写真の壁に貼ってあったメニュー。


卓上のメニュー表には載ってない、特別料理らしいけど、
杏仁豆腐1600円!?
前回ブログのスーパーメロンショートケーキもビックリの高値だよ。

いったいどんな杏仁豆腐だよ…と思ったら、おおっ! 壁にそれらしき料理の写真が。


フルーツ山盛りの豪華版だし、これなら値段以上の価値がありそう。
ぜひ食べてみたいけど「要予約」だし、そもそもひとりじゃ食べきれないよ。
近いうちに、日時を決めて、「忠豊団体ツアー」やりたいなあ。
どなたか、参加してくださいませんか?
バス・タクシー・自家用車(店の駐車場あり)の利用もできますよ。


忠豊(ちゅうほう)
東京都武蔵村山市学園3-62-4
多摩都市モノレール上北台駅から徒歩約15分
営業時間 昼は行ったことないから不明 夜は17時~21時くらいまで
不定休
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昭和の中華屋さん 立川『双葉食堂』

2016年05月20日 | 中華食堂
日が沈む前…要するに、早い時間から飲むことが多々ある私だが、
一部地域を除くと、開いている居酒屋(チェーン店は除く)はなかなか少ない。
そんなとき重宝するのが、種類は少なくても酒が置いてある飲食店。
もっとも、蕎麦屋や寿司屋で飲むほどイキな人間ではないので、
よく利用するのは、定食屋さんや中華屋さんなどのいわゆる大衆食堂だ。

特に、昭和の時代から続いているような個人経営のお店は、
店内のゆる~い雰囲気が落ち着くし、安くてウマい一品料理が豊富でいい。
それらの食堂の中で、私がよく通っているお店のひとつが、
立川の住宅街にある中華食堂『双葉食堂』さん。



渋い外観もさることながら、入口左(写真左スミ)のメニュー看板を見ると↓


どうよ、この2016年とは思えない安さ!
この良心的な価格に、お店の誠実さがうかがえるよね。
しかも、つい最近書き替えたような形跡があるように、数ヶ月前までは、さらに30~50円安かったんだよ。

あと、以前と異なる特徴としては、平日15~17時が休憩になったこと。まあ、それも仕方ない。
なぜならこちらのお店は、戦前生まれと思われる高齢のご夫婦が、ふたりで営んでいるのだから。
創業から50年以上たつようだが、その間ほとんど値上げしてこなかったらしい。

最近のご夫婦は、ややお疲れ気味に見えるけど、いざオーダーが入れば、
厨房内を素早く動き回り、大きな中華鍋を振り、絶品料理を提供してくれる。
私のお気に入りは、塩味の白いチャーハンと、ふんわり卵のオムライス。
どちらも派手ではないが、マジメに作られたのがわかる、ご夫婦の人柄を表すような逸品。
もちろん、家庭料理とは一線を画す、昭和のごちそう的な味わいだ。
今回は、その双方を楽しめる、オムチャーハン600円を注文してみた



オムライスには、かけ放題のケチャップ(左脇)容器と一緒に提供される。
中身のチャーハンは↓こんなかんじ。割るのがヘタで申し訳ない。



チャーハンの味を楽しみたいので、ケチャップは左半分にだけかけてみた。
いいトシこいたおっさんが、ハートを描く様は、さぞ不気味であっただろう。
ちなみに、この付け合わせのスープも、煮干しが効いてておいしいよ。



ついでに、私が過去に食べた料理の写真も載せておこう。
だいぶ昔に、ガラケーで撮影したものばかりなので、画像が悪かったり小さかったりするのはカンベン。

ラーメン&餃子


チャーシューメン


ニラレバ、チャーハン、それとビール…


五目そば ハム、カニカマ、ワンタンなど、具材は五目以上


しょうが焼き定食 ご飯は大盛りで肉は10枚以上と、店の雰囲気に反しデンジャラスな盛り付け


塩バターラーメン バターが2切れ入るのがありがたい(太るけど)


食後はすぐに会計を済ませ、食器を下げて、テーブルを布きんでふく。
別にそんなルールはないんだけど、私は毎回そうしている。
少しでも、ご夫婦の手間を減らしてあげようと思ってね。
みなさんも、もしこの店で食事をすることがあったら、そうしてあげて欲しい。



双葉食堂 
東京都立川市曙町1-10-6
立川駅から徒歩10分ほど 西側地下道の中にある階段を通ると近い
営業時間10時半~15時、17時~21時くらい※日曜は休憩なし
定休日 土曜


※残念ながら、2022年12月に閉店なさいました。詳細はこちら
コメント (4)
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