明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

餃子は5個頼むべし! 狛江『狸小路』

2018年06月04日 | 餃子
私がガキの頃、唯一通っていた習い事、それはそろばん
塾長が急に「来週でやめる」と言い出したため、中途半端に終わったものの、一応2級までは習得した。
当時ですら、「今は電卓の時代なのにそろばんなんて…」と、同級生の親にバカにされたが、
ある程度学ぶと、頭にそろばんの珠が浮かび、暗算ができるようになるのだ。電卓ではそうはいくまい。
年齢とともに暗算能力は衰えてきたが、簡単な計算ならば、電卓(に数値を打ち込む)より早く答えを出せるはず。
また、団体で飲みに行ったときは、計算機で単純に頭数で割ったりせず、
「女性は2000円、途中参加者は2500円、他の男性は3000円で」などと、私が瞬時に計算し、適切な支払い額を指示する。
他にも、お酒を飲めない方は減額し、憎たらしい先輩からはキッチリ多く取ることもある。
どうだい。こういう計算は、電卓だと結構時間がかかるだろう。そろばん(暗算)をバカにしちゃいけないよ。
ちなみに、さっき触れた同級生の親は数年後、副業に失敗したため、自宅を売るハメになった。
電卓に頼ったため、計算違いがあったのだろう(?)。ザマーミロとしか言いようがない。
もっとも私自身も、たとえ暗算はできても、己の収入と支出の計算はテキトーで、慢性的に金欠なのだが(泣)。

さて、ここから話題は変わって。今回の本題である、狛江の『狸小路』というお店を紹介。
店名からおわかりかもしれないが、こちらは札幌ラーメンのお店で、同屋号の店が各地に存在するらしい。
しかし、ここ狛江店のウリは、ラーメンではなく手作り餃子らしく、店頭には下記のような看板が。


餃子マニアとしては期待が高まる。さっそく入店しよう。
店内はカウンター席のみ。厨房では大きな鍋でスープを炊いている。こちらが餃子メニュー。


まずはビールと「特製焼き餃子」を…5個で注文。左記の「…」は計算中を表す。
メニューには4個、5個、6個、2個とあるが、1個あたりの単価を計算すると、
4個500円→500÷4=1個125円。以下同様に、5個=120円、6個=125円、2個=150円。5個がいちばんお得である。
5円程度の損得ゆえ、我ながら実にみみっちいが、ここでも暗算が役に立ったぞ。
注文が入ると、まずはレンジで餃子を解凍し、その後は鉄なべにたっぷりのお湯を入れて茹で焼きする。
冷凍かよ、と思う方もいるだろうが、「餃子は1度冷凍した方が美味しくなる」という説もある。
その説を教えてくれたのは、私が一番好きな餃子店、高円寺『赤天』のマスターである。


この「冷凍の方がウマい」説は、改めて検証したい。ちなみに赤天は、作り立ての生餃子しか出していないが(笑)。
ハナシは狸小路さんに戻る。数分後、ようやく餃子が焼きあがった。


ここもかなりのジャンボ餃子。なるほど、時間がかかるわけだ。
ひと口かじると、確かに「皮から手作り」と宣伝しているだけあって、皮の存在感がすごい。
中身はこんな感じ。肉が占める割合が高いね。


ムチムチの皮とゴロゴロお肉の具。元々のサイズが大きいから、結構お腹に溜まるね。
なので、次の「特製水餃子」(スープ餃子)は、ついつい2個で頼んでしまった。


1個あたり200円と割高(5個だと1個140円)だが、シメに麺類を食べたいので、満腹になるわけにはいかない。
水餃子のスープは、おそらく醤油ラーメンと同じものかと。コショウを入れると美味しい。
醤油スープは味わったので、シメは札幌ラーメンのお店ゆえ、「味噌ラーメン」をチョイス。
ただし、普通のではなく味噌チャーシュー麺1000円だ。


一般的なサイズの倍くらいある、大きな豚バラチャーシューが4枚も入る。
ただ、味噌ダレはそれほど塩分の濃くない、あっさりタイプだったため、スルスル食べられた。ここで満腹になりお会計。
後日、この日は食べられなかった「ゆで餃子」を味わうべく、再訪した。

狛江は、登戸から小田急線でふた駅だが、その日は涼しかったので、徒歩で向かうことにした。登戸からは20分程度。
途中で渡る多摩川にかかる橋(多摩水道橋)が、神奈川と東京の県境だったりする。


お店に到着し、ビールと「特製ゆで餃子」5個と、チャーシュー・メンマ・玉子の「とりあえず三点盛」350円をオーダー。


さすがに、チャーシューは少なめだね(苦笑)。歩いてノドが乾いていたので、すぐにビールをお替り。
あ、ビールは中びんで550円ね。しばらくして、ゆで餃子もやってきた。


こうして、味玉半分と並べると、ここの餃子がどれだけデカいか、よくわかるでしょう。


個人的には、焼き餃子の方が好みだが、こちらの餃子は、ゆでるのがベストだろう。
この日のシメはここでは食べず、前々回紹介した、狛江駅近くの『ぼっけもん』で下記のチャーシュー麺を食べた。


ビール2本+ジャンボ餃子のあとだったので、食後はさすがに苦しくなったのは言うまでもない。

『狸小路』さんは、深夜1時以降と、かなり遅い時間まで営業している様子。
しかし、メニュー表の裏に、ちょっと気になるお知らせが。


「1時まで禁煙、以降もお子さんがいる時は禁煙」
確かに、お子さんにタバコの煙はよろしくないよなあ…と納得したが、よく見ると、午後ではなく午前ではないか。
禁煙ウンヌンではなく、深夜午前1時すぎに、お子さんが来店する方がマズいのでは(笑)。
まあ、老若男女に愛されるいいお店、ということにしておこう。「若」が若すぎる気もするが。


狸小路
東京都狛江市岩戸南1-3-6
小田急線狛江駅南口から徒歩約11分
営業時間 17時半~翌1時(ラストオーダー)
定休日 水曜、第三火曜
※小さいお子さんを、深夜に連れて行くのはやめましょう
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王将より老舗の餃子店 浅草『餃子の王さま』

2018年05月07日 | 餃子
先日、ちょいと浅草に買い物に行ったところ、お目当ての品は売り切れ(涙)。
日頃の行ないがよろしくない私には、よくあるコトである。
せっかくなので、界隈をプラプラ散策していたところ、とあるバーの前で、下記ポスターを発見。


今夜、高木ブーのハワイアンライブ! しかもチャージが2000円!!
好きか嫌いかはともかく(失礼)、20世紀生まれの日本人なら、知らない人はほぼいないと思われる、
あの高木ブーさんに、たった2000円で会えるなんて!? 
ミーハーの私はライブを見ることを即決し、ステージ開始までは近所で軽く一杯やって、時間をつぶすことに。
そのお店に選んだのが、『餃子の王さま』黄色い看板が目印だ。

※外観の撮影を忘れていたのに気付き、ライブ終了後に改めて撮影

以前、この店の前を通ったときは、「『餃子の王将』のパクリかよ」と冷ややかに眺めていたものだが、
調べてみると、こちらの創業は1954年と、1967年の王将より早かった。パクリだと疑って申しわけない。
それにしても、「餃子の王さま」ってネーミングがいいよね。様じゃなく「さま」と、平仮名なのも微笑ましいし。
あるマンガの主人公は「海賊王になる!」と宣言しているが、私もいつかは「餃子王」になりたい。
さっそく入店し、現役の王さま(?)から、美味しい餃子を学ばせてもらうことにする。
店内は1階がカウンター席で、団体客は、テーブル席のある2階にご案内される。
こちらがメニュー一覧。観光地ゆえ、やや物価の高い浅草にしては、良心的な価格だよ。


個人的に気になったのが、ドリンク欄の「ジュース(オレンヂ)」という表記と、
一品料理の欄にある「おぞう煮」。中華料理店では珍しいよね。うま煮のことかな?

まずはビール中びんを注文し、その後「王さまの餃子」と「肉餃子」をオーダー。
厨房で餃子を包んでいた職人が、焼き始めるのを観察していたら、結構油を使っているようだ。
しばらくすると、ふたつの餃子が同時に到着。右手前が王さま(420円)、左奥が肉(500円)だ。


油を多く使用しているので、揚げたような色がついている。なので皮はなかなかクリスピー。
中身のアンは、お店の顔と思われる王さま餃子は、キャベツなど野菜たっぷりタイプ。
一方の肉餃子は、名前に偽りなくお肉がゴロゴロ。双方の皮を開いてみると、一目瞭然。
 
「王さま」の中身は野菜!

 
「肉」の中身はほぼ肉!

写真のように2個同時に食べてみたら、野菜と肉の旨味が口内で合わさり、期待通りに美味しかった。


具自体にも味は付いているけど、さっき触れたように皮が個性的なので、つけダレを使用する方がいいかも。
特に、卓上に置いてある、ツボに入った自家製ラー油は、絶対に使ってみてほしい。

本当は、スープ餃子や麺類なども試したかったのだが、ブーさんライブの時間が迫ってきている。
著名人ゆえ入れない可能性もあるので、早めに会場に向かうことにした。
レジでのお会計後、店員さんが何かを渡してくれた。


おおっ、昔懐かしい「ハッカアメ」ではないか。
焼肉屋さんとかで、ミント味のガムをもらうことはあるけど、ハッカ飴というのが、浅草っぽくていいね!
お口をスースーさせながら、ライブ会場のお店に向かうと、なんとか入ることができた。
ほとんどの客は前もって予約していたようで、当日客は私を含めごくわずか。運が良かったよ。
こちらが演奏中の高木ブーさんのお姿。横からの席だったので、真正面のお顔は撮れなかった。


85歳(!)になったブーさんは、以前より痩せたみたいだけど、元気に歌って演奏して、軽妙なトークも披露。
動画も撮影したのだが、このブログへの貼り付け方がわからない。アナログ人間ですまん。
本来の目的は達成できなかったが、ブーさんを間近に見られて、美味しい餃子も食べられた、いい一日だった。
今度浅草に買い物に行くときも、餃子の王さまにはまた寄ろうと思う。
餃子王にオレはなる!
…作るのがヘタクソで食べる専門だけど。



餃子の王さま
東京都台東区浅草1-30-8
地下鉄・東武浅草駅より徒歩約4分、つくばエクスプレス浅草駅からは徒歩約7分、田原町駅から徒歩約9分
営業時間 11時15分~14時45分、16時~20時45分
定休日 火曜

※高木ブーさんのライブ会場は『HUB 浅草店』。日替わりゲストが、ジャズライブを毎晩開催
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鉄人が作るジャンボ餃子 小作『ライオン餃子』

2018年04月30日 | 餃子
私が餃子好きだと知り、いろんな方がお店の情報を教えてくれる。ありがたいことだ。
先日も、最近知り合った方から、「小作に『ライオン』というお店がある」と教えてもらった。
調べてみたところ、正式な店名は『ライオン餃子』で、店主はなんと、元競輪選手らしい。
餃子マニアを自負し、競輪ジャーナリストを自称する私は、即お店に向かったのであった。

場所は、JR青梅線小作駅の西口からほど近く。お店に着くと、店主が仕込みをしていた。
こちらはお持ち帰り専門店で、餃子の他にも点心などの中華惣菜も販売している。
夕方だったので、晩のオカズを買いにお客さんが次々と来るので、店主は結構忙しそう。
競輪のハナシもしたかったが、それはまたの機会にして、冷凍餃子を買って帰り、自宅で食べることに。
お目当ては、お店自慢の「ジャンボ餃子」。王将などチェーン店の餃子の2倍以上の大きさ。
かなりのジャンボサイズなのに、店主は「焼いてないのは…600円でいいや」とおっしゃる。
10個で600円? 前もって調べた価格より、だいぶ安いぞ。
あとで、お店を教えてくれた知人に聞いたところ、オマケをしてくれることがよくあるらしい。なんていい店なんだ! 
「ありがとうございます! また来ます!!」と告げ、大喜びでお店をあとにした。

帰宅後、さっそく焼き始める。こちらが、そのジャンボ餃子。


フライパンを温め、油を少量敷いたところに餃子を並べ、しばらくしたら熱湯を注ぎ、フタをする。


最後にゴマ油を垂らす方もいるが、私はこのまま焼きあがるのを待つ。しばらくすると、いい色に仕上がった。


付けダレには、醤油とラー油に、少々の酢とおろしニンニク、そしてコショウを振りかけ混ぜる。
もちろん、画像にも写り込んでいる、ビールは絶対に欠かせない。準備が整ったので、食べ始める。


ひと口かじると、自家製皮のモチモチ具合に驚かされる。これは水餃子(ゆで餃子)にしてもよさそうだ。
中身のアンは、肉と野菜がバランスよく混ざり合い、互いの旨味が弾ける。大きいだけでなく味もいい。
これは素晴らしい餃子だ!
その後も、ライオン餃子さんには何度か通い、知人宅へのお土産として冷凍餃子を購入した。
以下が、そのときに焼かれたジャンボ餃子。友人たちにも「おいしい」と好評だった。




あるときの餃子パーティーでは、こちらのお店を含め4店舗の餃子を持参したのだが、
その数日後に、パーティー主催者のお宅へ再び遊びに行ったところ、
「この前食べた餃子で、一番美味しかったのをマネしてみた」と振る舞ってくれたのが、
ライオン餃子さんのによく似た、ジャンボサイズの餃子だった!


「皮のモチモチ感を出すのに苦労した」そうだが、ライオン餃子を気に入ってくれたのが嬉しい。
ちなみに、皮の原料について店主にたずねたところ「使うのは強力粉だけ」とのこと。今度詳しく教わりたいね。

こうして、何度か冷凍餃子を自分たちで焼いて食べたが、やはり、店主自らが焼いてくれたのを食べたくなる。
そんなワケで、先日は昼頃におうかがいし、焼きたて餃子を初購入。
先述の通り、こちらはテイクアウト専門店なので、店内で食べることはできない。
店舗のすぐ隣に、小さな公園があるのだが、目の前に保育園があるため、
平日の昼間っから酒飲んで餃子を喰うオヤジの姿は、教育上よろしくないし、
「怪しい人がいる」などと通報されたら、ライオン餃子さんにも迷惑がかかる。
仕方なく、お店から少し離れた場所にある「小作緑地公園」へ移動。実は、この公園のそばにも小学校があるのだが(笑)。


写真の屋根付きテーブル(?)に座り、コンビニで買った缶ビールとともに、食べることにした。


この日購入したのは、念願の店主が焼いた「ジャンボ餃子」と、


ジャンボよりひと回り小さめサイズな、1パック12個入りの「薄皮餃子」、


そして「ジャンボ焼売」と「から揚げ」。


見ての通り、唐揚げはかなりのジャンボサイズが8個も入り、パックのフタがしまらない
なのでパックの輪ゴムを外した途端、地面に数個こぼれ落ちてしまった。もちろん、すぐに拾って喰ったけどね。

曇り空ではあったが、昼間の屋外の公園で、餃子と缶ビールを飲むのは、やっぱり快適。
餃子はもちろん、焼売も唐揚げも、サイズだけでなく味もイイ。特に唐揚げはほどよい味付けで、鶏肉本来の味がする。
最近の唐揚げって、生姜やニンニクの味が濃すぎて、何の肉だかわからねえのもあるからね。
缶ビール2本と缶ウーロンハイ1本があっという間に空いたが、ジャンボな各種惣菜はまだまだ残っている。
しかし、酩酊&満腹状態になったので、残りは帰宅して、改めて食べることにした。
なお、惣菜の総額は1950円。どれがいくらなのかは不明だが、味とボリュームを考えれば、破格なのは間違いない。
お店では、時間帯にもよるが、春巻き、チャーシュー、酢豚、エビチリなども販売している。
こちらのお店を教えてくれた方によると、エビチリは絶品らしい。今度私も食べてみよう。

冒頭でも触れたように、こちらの店主は、元競輪選手の星田正行さん。

※店頭にて撮影

実家の中華料理店で調理を学び、お店をオープンしたのが今から13年前。
早朝から夜までのハードワークながら、選手を引退した現在も、身体の鍛錬を欠かさず、
休日には富士山などの登山、マラソン(100キロも)、トレッキングなどに励んでおられる鉄人だ。
週に何度も休み、飲んで喰って昼まで寝ている自分が恥ずかしいよ。
「現役時代より体調はいいかも」と語る鉄人が作る、おいしくてジャンボな中華惣菜、みなさんにもぜひ、食べていただきたい。



ライオン餃子
羽村市小作台3-12-11
小作駅から徒歩約3分
営業時間 11時~13時くらい 15時半~19時くらい
定休日 日曜
※売り切れにより、閉店が早まる場合あり
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名前のない餃子店 田町『-』

2018年04月17日 | 餃子
日々働かず、チンタラ過ごしている、ロクデナシの私。
これではいかん、と最近はほんの数日ながら、都内各地で日雇い労働に励んでいる。
職種は一応、自称ジャーナリストなので、出版・マスコミ関係のことをボチボチ。
先日は、浜松町の某社に派遣されたのだが、出社初日に「正田さん、座席割り」と渡されたのが、以下の表。


「なぜこうなる!?」と問いただしたくなるハブんちょぶり(笑)。
ひとり広々とした机でさみしく仕事し、夕方にはお役御免。退社後は、浜松町の隣駅・田町へ。
一生懸命(実際はテキトー)働いた自分に、ご褒美の餃子とビールを与えなくては。
目的は、一部マニアの間で話題になっている、通称「名前のない餃子屋さん」
お店の前に来てみると、「餃子」の赤ちょうちんとのれんはあるが、確かに店名を記した看板はない。


店内はカウンター席のみ。やや古めかしい造りだが、なんだか落ちつく、私の好きな雰囲気。
以前は、夫婦でラーメン店を営んでいたが、その時代から屋号はなかったとか。
現在、夜の営業時間は奥様がひとりでお店を守っており、メニューは定食、弁当もあるが、ほぼ餃子のみ。


私は「ビール中びん」と焼いた「餃子」と「水餃子」を1人前ずつオーダー。
おばちゃん店主は無言のまま、ビールとグラス、豆を盛り付けたお通し皿を出し、調理に取りかかった。


しばらくすると、付けタレと一緒に、焼餃子と水餃子が運ばれてきた。どちらも1人前6個で450円。


調理時間が異なる餃子を同時に提供できるよう計算し、ちゃんと見事な焼き色に仕上げている。
一見、寡黙で不愛想な印象を受けた店主だが、このへんはさすがプロだ。
具が詰まった焼餃子をかじってみると、結構ニラが多く、なかなか個性的な味。


しかし、次の1個をかじると今度は肉が多く、さらに次の1個は、海老の甘味を感じる。
これは、肉、ニラ、少々の海老を、わざと均等にならないように混ぜているからだそうだ。
このやり方だと確かに、肉多めだったり、ニラ多めだったり、いろんな味が楽しめるからね。
なお、上記情報は店主に聞いたわけではなく、置いてあった雑誌の取材記事に載っていたのを読んだだけ。
次々とお客さんが来るので、忙しそうな店主に話しかけて、ジャマするわけにはいかない。
この日の客層は、女性ひとり客や学生コンビ(近くに慶応大学がある)など、若いお客さんが多かった。
もっと偏った、具体的に言えば常連のおっさん客ばかりだと思っていたので意外だった。
ここの餃子は、老若男女に愛されているんだね。

一瞬、店主の手が空いたときを見計らって、ビールのお替りと、無料の「にんにくタレ」をお願いしたところ、
今使っている付け皿に、刻みニンニク主体のタレを追加してくれた。


水餃子の上に、ニンニクつぶを乗せて食べてみたら、中の具材がさらに引き立ったよ。
そういえば、まだ説明していなかったけど、水餃子も焼餃子も中身のアンは一緒。


どちらも、具がパンパンに詰まった、メタボちゃんな餃子だね(←共食いじゃねえか)。
以前はこの他に、キャベツやネギも入った「野菜餃子」もあったけど、最近は滅多に仕込まないそうだ。
これは、雑誌からではなく、私が店主に直接聞いた情報だから、間違いない。
さっき書いたように、おばちゃん店主は基本的にはあまりしゃべらないが、
忙しくないとき(←これ大事よ)に話しかければ、ある程度の受け答えはしてくれる。
営業はもちろん、毎日何個も出る、餃子の仕込み自体も、女性ひとりでは重労働なのは間違いなく、
「最近疲れちゃってね…」と、私の前でつい、自嘲気味につぶやいたおばちゃん店主だが、
彼女の餃子を楽しみにしているファンは多いはずで、これからも元気に営業を続けてもらわなくては困る。
この日、新たにファンの仲間入りをした私もそのひとりだ

ビール2本と具だくさんの餃子2人前で、お会計は1900円。「美味しかったです、また来ます」と告げて店を出る。
田町駅に向かう帰路で、ふと振り返ると東京タワーが。田舎モンの私は、思わず撮影。


高度成長期に建てられた、昭和の象徴でもある東京タワー。
そのふもとでひっそりと営む、餃子店の末永い繁栄と、おばちゃん店主の健康を、願ってやまない。


追記:残念ながら、2019年末に閉店なさったようです

名前のない餃子店 -
東京都港区芝5-25-2
JR田町駅から徒歩約6分 地下鉄三田駅からは推定徒歩約5分
営業時間 11時半~14時くらい 18時~20時くらい
定休日 土、日、祝日
※食べログの営業時間は信用しないように!


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やっぱり安い姉妹店 大森『餃子とワイン屋』

2018年01月20日 | 餃子
前回紹介した、大森にある率直なネーミングのお店『餃子とビール屋』


そのお店から、15分ほど歩いた場所に姉妹店がある。その名はズバリ『餃子とワイン屋』
こちらもやはり、生ビール200円、つまみ130円~と激安価格で、おまけにわかりやすい屋号である。


お店は駅近くのビル地下にあり、居抜きなのかスナックのような作り。
調理担当の男性にホール担当の女性と、ふたりのスタッフが元気に働いている。
卓上のメニュー表はこちら。餃子の他は洋風のオツマミが目立ち、他に日替わり料理もある。


メニュー右端にも記載してあるように、餃子とビール屋が中華主体で、こちらはイタリアンのお店なのだ。
飲み仲間の先輩と入店し、まずはビールと「手作り餃子」を15個注文。


前回も書いたが、餃子は5個230円、10個360円、15個だと480円と、多く頼むほどお得になる。
「ウマいウマい」と、ふたりであっという間にたいらげたので、さらに15個お替わりし、
さらに、こちらの店オリジナルの「イタリアン餃子」5個280円も追加注文。
マルゲリータピザのように、イタリア国旗と同じ三色の食材を使っているそうで、
中身の具材はチーズトマトセロリで、タバスコも一緒に提供される。


実は私、トマトとセロリが苦手なのだが、こちらのイタリアン餃子は、3つの食材が重なり合ったことで、
互いのクセを打ち消し合い、旨味のみが増した印象で、意外と美味しかった。
餃子にしちゃえば、嫌いなモノでもだいたい食べられるもんだね。 ※ただしパクチーは除く

せっかくなので、洋風オツマミも注文することに。こちらは「ローストビーフ」360円。


こちらは「マカロニグラタン」360円。中身の写真は、あまりキレイに撮れなかったので省略。


ローストビーフもグラタンも、あと、写真を撮り忘れたけど、こぶ茶テイストの「ポテトフライ」230円も、
すべて値段以上の価値があったよ
スペアリブ、ピザ、パスタなど、他にもウマそうな料理があったので、次回頼んでみるつもりだ。

あ、もちろん、お店の看板ドリンク(?)である、「グラスワイン」250円も頼んだよ。


ワインの知識は皆無なので、味について説明できないのが残念。餃子との相性は、悪くはなかった。
格安のものだけでなく、ボトルも多数そろっていたので、ワイン好きでも満足できるのでは。
「餃子とビール屋」に「餃子とワイン屋」、彼らの次のチャレンジを期待している。
個人的には「餃子とホッピー屋」が希望。現店舗に置いてもらってもいいけど。

飲んで喰って御会計(当然安かった!)したあと、大森駅付近を探索してみた。
餃子とワイン屋からは、駅を挟んで向こう側に、写真の「山王小路飲食店街」がある。


かつては「地獄谷」と呼ばれたらしいこのエリアには、いかにも昭和チックな飲み屋が立ち並ぶ。
個人的な印象としては、入るのにちょっと勇気が必要な店が多い、かな(笑)。新宿のゴールデン街みたい。
その後、先輩と「もう1軒寄ろうか」となり、吉田類さんの番組にも出た、大森では有名な某店へ行ってみた。
昼間から営業していて、早い時間は酒類を安く提供しているそうだが、夜は普通の価格。


先輩と短時間、軽く飲んでお会計したところ…どうも計算が合わない。
会計担当の外国人女性に確かめたところ、「サワー、350円ってナテルけど、ソレ本当は540円なのゴメンネー」だと。
なるほど、ならこの金額でしょうがないですね…なんて納得すると思ってるのかバカヤロウ!
しかも、その謎価格を受け入れたとしても、まだ差額がある。この女店員じゃダメだと思い、
もうひとりの男性店員(こいつも外国人)を呼び止めたら、無視して厨房に戻ろうとしたので、
「ちょっとアンタ!」と腕をつかんだところ、こちらを見向きもせず腕を振り払い、立ち去っていった。ひでえ!
たいした額ではない(たぶん800円程度)し、温厚な先輩があきれつつ「もう出ようよ…」と言うので、おとなしく退店したが、
ドケチの私は、たとえ数百円でも悔しいし、何よりあの店員どもの態度が憎たらしい。
この、セコいボッタクリ店の名前は『富士川』という。
「大森 富士川 会計」でネット検索すると、同じような経験をした客の投稿がいくつか見受けられる。常習犯のようだ。
「2度と行かない」のは当然で、「大森で酔って吐きたくなったらあの店の前で」とまで決意した(←しょーもない)。

大森について悪印象を抱いてしまったが、とりあえず『餃子とワイン屋』さんなら安心だよ、と断言しておく。
少し歩くけど、『餃子とビール屋』さんへハシゴするのもおススメだ。



餃子とワイン屋
東京都大田区大森北1-16-8 B1F
大森駅から徒歩約3分
営業時間 火~日17~23時
定休日 月曜と第一第三火曜、年末年始
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バカ安価格で営業中! 大森『餃子とビール屋』

2018年01月08日 | 餃子
みなさん、明けましておめでとうございます。今年も拙ブログをよろしくお願いします。
今回の日記は、前回書いたケイリングランプリ(私の本命が落車失格)については一切触れませんので、あしからず。
さて、ここからは「ですます調」はやめ、いつもの文体で、何事もなかったかのように進めていく。

日々、安くてウマくて面白い、そんなお店を探している私だが、先日、ピッタリ該当するお店を発見。
それが、品川区の『餃子とビール屋』さんだ。単刀直入な店名もいいね!
最寄り駅は京急本線の立会川駅だが、JRの大森駅からも歩けない距離ではない。
こちらがお店の名刺。「バカな価格で営業中」とあるが、入ってみたら本当にバカ安だったのである。

※四方に描かれている、謎のイラストがかわいい

どのくらい安いかは…実際にメニュー写真を見てもらおう。まずはドリンク。


生ビール200円、サワー類180円~と、立ち飲み屋より安い。他では、焼酎ロックや紹興酒が230円だ(すべて外税、以下同)。
ちなみに、店内はカウンター中心だけど、テーブル席もあり、ちゃんとイスもあるよ。
続いて、こちらはフードメニューの一部。この他にも、レバニラなどの中華総菜やシメの食事類もある。


どれも200円台からせいぜい400円台で、500円以上の料理はなく、お店のコンセプトは、
「コンビニより安い、大人の駄菓子屋」だとか。確かにコンビニより安いかも。
まずは生ビールを注文したら、200円とは思えぬサイズのジョッキが、キンキンに冷えて出てきた!


ジョッキの中身も発泡酒ではなく、アサヒスーパードライ。これが何杯飲んでも200円なら、缶ビール買うよりいいよ。
ここからは、これまでに頼んできたオツマミを、順に紹介していく。
まずは基本の「手作り餃子」。5個230円だけど、10個だと360円、15個なら480円。小皿には追加のおろしニンニク(10円)。


具にはニンニク不使用だが、ニラを中心に野菜たっぷりで、かじるとジュワっとジューシー。
小ぶりだけどしっかり味が付いており、醤油などのタレはなくてもOK。
さすがは『餃子とビール屋』。お酒に合う濃い~テイストだ

こちらは日替わりメニューの「水餃子」。4個で230円。


基本の餃子をゆでて、ネギと担々ダレをかけて食す。このタレは、鶏唐揚げに付けてもよさそう。
続いては、これまた日替わりの「牛すじ煮込み」200円と、レギュラーの「海老のマヨネーズ」360円。


ピリ辛の牛すじには七味が合う。海老マヨは小ぶりな海老が5~6尾。店主は中華の経験があるようだ。
こちらは、中華食堂ではおなじみ「海老のチリソース」に「チンジャオロース」。どちらも360円だ。




値段的に、やや少なめの盛り付けだが、ひとり飲みにはベストの量だ
作り置きなどの手抜きはせず、一品一品ちゃんと作ってくれているので、味については当然、文句はない。
最初に行ったときのシメは、写真の「本日のあったかスープ」180円にした。


あんかけが熱くてちょいと舌をヤケドしたが、豆腐にもやしにネギにキュウリと、意外に具沢山で満足できた。
その次に行ったときのシメは、日替わりご飯メニューの「ホイコーローチャーハン」480円を選択。


ホイコーローのような甘辛いタレで味付けされた、キャベツと豚肉が入ったチャーハンだ。
今度、なじみの中華屋さんでもやってもらおう。
他にもレギュラーの春巻き、焼売、麻婆豆腐や、日替わりのジャージャー麺、冷しゃぶサラダなどメニューは豊富だ。
最後に、こちらはテイクアウトの冷凍餃子を知人宅に持参し、家主さんが焼いたもの。


15個480円だから、餃子パーティーを開催するには、安くてお得だよ。

店員さんは三十代の男女ふたり。名前、年齢、経歴、趣味嗜好などの各種データが、壁の貼紙に記載されている。
話しかければ、気さくに会話してくれるが、お酒を勧めるのは「仕事にならなくなるので」NGらしい(笑)。
勤務中は酒も飲まず、バカみたいな安価で頑張るおふたりを、今後も応援していきたいものだ
料理の写真撮影や、SNSでの紹介は大歓迎だそうなので、皆さんもぜひ行ってみてほしい。
なお、このお店からちょっと離れた場所(大森駅からは近い)に、同じコンセプトの姉妹店がある。
その店名は『餃子とワイン屋』。やっぱりそのまんまの店名だ(笑)。こちらも近日中に改めて紹介しよう。


餃子とビール屋
東京都品川区南大井4-14-1
大森駅から徒歩約15分 京急線立会川駅から徒歩約8分(推定)
営業時間 火~金17~23時、土日祝16~23時
定休日 月曜、年末年始
※一部を除き、料理のお持ち帰り可能
 
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住宅街の隠れ家餃子店 三鷹『やみつき』

2017年09月20日 | 餃子
餃子マニアとして、日々餃子の情報収集を欠かさない私。
ある時、ネット検索をしていたところ、三鷹市内に、ちょいと気になるお店を発見。
そのお店は、どこの駅からも離れており、週に3度しか営業せず、ネット情報は少なく、謎めいた存在。
あの食べログにも、お店からの情報提供はあるが、まだ投稿はない。
つまり、大嫌いな食べロガーが来ていない=私にとって好環境なお店なので、さっそく行ってみた。
三鷹駅から徒歩約30分(実際は迷って45分かかった)。住宅街にて、ようやくお目当てのお店の看板を発見。


白い看板に、店名の『隠れ家ぎょうざ やみつき』の文字が。
←ココハイルとあるので、脇の細い路地を進むと、タテ看板と入口にたどり着いた。


見た感じ、店舗というか普通の民家の入口のようで、
玄関で靴を脱ぎ、中に入ってみるとやはり、タタミの部屋にテーブルが置いてあり、自宅を改装したような内装。
※ピンボケ失礼

隠れ家というか、友人の家に遊びにきたみたいで面白いね

こちらが自慢の餃子のメニュー。1人前10個600円で、常時15種類ほど。


納豆、パクチー、柿の種わさびなどの変わり種餃子の他、枝豆やポテトなどの一品メニューもある。
まずは生ビールと、2種類の餃子を5個ずつ楽しめる、ハーフ&ハーフの「やみつき」と「バターコーン」を注文。
店員さんはふたりいて、店主(?)の女性が厨房…というか台所にいて、もうひとりの男性バイトはホール係。
ビールを飲みながら待つこと数分、いよいよ餃子が焼きあがった。


やや小ぶりで、しっかり焦げ目の付いた「よく焼きタイプ」だ。
手前と奥、どっちがどっちだかわからないので、ハシで割った写真を掲載。下記が普通の「やみつき餃子」。


野菜やひき肉は粗目に刻まれており、歯応えを感じる。ただ、味付けはやや薄目なので、調味料は必須。
続いて、こちらが「バターコーン餃子」。


さきほどの「やみつき」にバターコーンをプラス。とうもろこし好きなので、自家製餃子にも入れたことはあるが、
バターを加えるまでは思い浮かばなかった。これはいいアイデアだ。今度マネしよう。

ビールからウーロンハイに替えて、さらに「水ぎょうざ」と「油あげ」を追加オーダー。
ドリンクは、生ビールも焼酎割り類も500円で、量はやや少な目かも。
しばらくすると、まずは「水ぎょうざ」が運ばれてきた。


中身はさっきの「やみつき」焼餃子と一緒かな? 酢とラー油を垂らし、チュルンと吸い込むように食べた。
最後に、これだけは1人前5個の「油あげ餃子」が登場。


皮の代わりにお揚げで具を包み、つまようじで口を閉じた珍しいビジュアル。これもいいアイデアだ。
見た目に反して、上品な味だったので、醤油をたっぷり付けて食べた。焼いたお揚げには、やっぱり醤油だよね。
全部たいらげた頃には、近所の常連らしき、おじいさんの団体がやってきて、日本酒や焼酎を呑み始めた。
彼らにとって、タタミの部屋でくつろげるこちらのお店は、居心地がいいのだろう。

隣りのテーブルでは、ホール担当の若者が、空いた時間に餃子作りをしていたが、
皮は100円ショップでも売ってる廉価品だった。客に見られてもいいのか? まあ…いいんだろうね。
週3回だけの営業など、いい意味でプロらしくないというか、家庭的でゆる~い雰囲気の餃子店だが、
豊富かつ独創的なメニューの数々からは、店主の餃子愛は強く感じられた
私も将来、こういうお店を開業できたらいいなあ。まあ、ウチの自宅じゃ、汚すぎてダメだろうけど。

SNSなどを見ると、餃子のお持ち帰りや、弁当販売などで人気を集めているようだし、
ご近所のファンのためにも、今後も地道に営業を続けてほしい。また、そんなお店のいい雰囲気を壊さないためにも、
批評家ヅラした食べロガーは寄り付かないでくれ、と願うばかりだ。



隠れ家ぎょうざ やみつき
東京都三鷹市新川6-28-17
JR三鷹駅から徒歩約30分、京王井の頭線三鷹台駅・井の頭公園駅からは、推定徒歩約25分
営業時間 火水木の17~22時 21時半LO
定休日 日、月、金、土(ただし、4名以上のコース予約で営業)
※近所に「新川通り」「新川」というバス停あり

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接待でも利用したい餃子店 三宮『包君』

2017年09月04日 | 餃子
先日の関西旅行、メインは一応、甲子園球場での夏の高校野球・決勝の観戦だった。




広陵-花咲徳栄戦の終了後は、再び阪神電鉄に乗り、宿がある梅田に帰らず、逆方向の神戸三宮駅へ。
以前も拙ブログで紹介したが、ここ三宮は『赤萬』『イチロー』『ひょうたん』『ぼんてん』などなど、
安くてウマイ餃子の名店が多い街なのである


とりあえず、上記写真の赤萬に向かったところ、お盆明けなのに夏休み(涙)。
新世界の某串カツ屋もそうだったが、有名店は観光客のためにお盆は営業し、その後に代休を取るみたいだね。
続いては高架下の『悦記』というお店に入り、生ビール、焼餃子、水餃子で980円のセットを注文。
     ※クリックすると大きくなるよ

味も値段も庶民的。麻婆豆腐、チャーハン、麺類などもあったが、ハシゴを予定しているので、またの機会に。
次に訪れたのが、この日の最大目的、駅北側の繁華街にある、人気餃子店『包君(ぱおくん)』だ。

こちらは、三宮の餃子店では珍しく、普通の餃子の他に、エビやタコなどの変わり種がある。
店内に入ると…ムムっ、餃子店らしからぬ、落ち着いた雰囲気のお店ではないか! 


こちらの店舗は、どうも和食店の居抜きらしく、入口で女性店員に、白木のカウンター席へと案内された。
清掃の行き届いた厨房内には白衣の職人がおり、カウンター上には、彼が作った日替わりのおばんざい各種が。
どうにもアウェイ状態なので、とりあえず早く酔っちまえ、とばかりにびんビールを注文。
続いて、普通の「ぎょうざ」と「エビぎょうざ」もオーダーした。
こちらのレギュラーメニューは下記の通り。私が頼んだエビスビールは580円だった。


店内の雰囲気は高級店っぽいけど、餃子は230円~と、いわゆる三宮餃子価格なのがうれしい。
しばらくして、餃子たちがやってきた。まずは普通の「ぎょうざ」を、何も付けずに食べる。


おお、薄皮で野菜が多めの、何個でもイケるタイプではないか。
玉ねぎも入ったアンは、やや甘めなので、神戸餃子では欠かせない、味噌ダレがよく合う。
続いては、皮の右側から尻尾がのぞいている「エビぎょうざ」を。


「塩とレモンでお召し上がりください」とのことなので、言われた通りに食べてみる。
ちょっとエビに火が通り過ぎた印象だが、基本のアンが優れているから、どんな具材が加わっても美味しい。
書き忘れたが、お通し(たぶん無料)として出てきた、写真のキムチが、実にウマかった。


これだけでビール1本いけたので、3本目のエビスをお替り。
関西は、ウーロンハイやホッピーは、あまり置いてないので、毎日ビールばっかり飲んでいたよ。

さらに、壁のメニューにあった「タコぎょうざ」と、再度普通の「ぎょうざ」を追加注文。
さっきは味噌ダレ主体で食べた「ぎょうざ」を、今度は卓上の各種調味料も試してみる。
酢、醤油、ラー油に、おろしにんにく、一味唐辛子、にんにく浸け醤油などいろいろあったが、
個人的には、塩コショウで食べるのが一番ウマかったよ。
数分遅れて、ようやく「タコぎょうざ」が焼きあがった。


右下にある、梅酢タレを付けるのをすすめられた。私が苦手な梅の風味は、あまり感じなかった。
皮の閉じ方が甘かった(わざと?)ので、中身が飛び出てきたところを撮影。


大きなタコがゴロンと入っていた。タコやイカって、餃子の具にはあまり使われないけど、意外と合う気がする。
「ニラぎょうざ」やおばんざいの「牛すじのどて炊き」なども食べたかったけど、満腹&酩酊状態になってきたし、
この後、別の店でデザートにカツ丼を食べる予定だったので、ここで御会計。
値段ヨシ、接客ヨシ、店内の雰囲気ヨシ、そして味もヨシ。
もし餃子店での接待を求められたら、私は迷わず『包君』を選ぶ
もちろん、デートでも合コンでも大丈夫だ。これを見ている女性の方、どなたか誘ってください。
問題は、東京から神戸三宮までの交通費だな


ギョーザ 包君 
兵庫県神戸市中央区中山手通1-7-8
阪神・阪急の神戸三宮駅、神戸新交通・神戸市交通局の三宮駅、JR三ノ宮駅から、それぞれ徒歩約5~7分
営業時間 17時~23時半
定休日 日曜、祝日
※ 「餃子の注文は二人前から」との注意書きあり
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私が一番好きな餃子店 高円寺『赤天』

2017年08月06日 | 餃子
4ヶ月ほど前、「私が一番ウマいと思う餃子」というタイトルで紹介した、
国分寺『ぴぐもん』が、なんと、先月の中旬に閉店していたことが判明。
残念ではあるが、同じオーナーが『ヤマタニ餃子店』というお店を、世田谷区の千歳船橋で営んでいるので、
その、わたくし正田が認定する(←価値ナシ)世界一ウマい餃子は、今後も食べられるのが幸い。
なお、ヤマタニ餃子店は、ぴぐもん閉店の1ヶ月前に、隣駅の経堂にも支店を出しており、
昨日、その経堂店に行ってみたところ、予想どおりオーナーがいた。

「どうもお久しぶりです」と挨拶し、さっそく餃子&ホッピーセットを注文。
久々にオーナー自らが焼いた餃子を食べたが、やっぱりおいしい。

※写真は撮り忘れたので、以前の流用

さらに、ホッピーの中外を数回お替わりしたあと、ぴぐもんにはなかった「旨辛水餃子」を追加注文。


ピリ辛スープでさらに酒がススム。ただ、この日のヤマタニ餃子・経堂店は、私以外は女性客ばかり。
17時に早くも酩酊(開店は15時)している男に対し、世田谷マダムの視線は冷ややかだった気がする。

さて、ここからが今回の本題。
私が一番ウマいと思う餃子店は「ぴぐもん=ヤマタニ餃子店」なのだが、
私が一番好きな餃子店は、もう何年も前から、高円寺の『赤天』だったりする。
好きになった理由はいろいろあるのだが、まずは、お店の外観を見ていただこう。
 (C)高円寺庚申通り商店街

庚申通りの終わり、早稲田通りに出るちょっと手前に店舗がある。
営業時間は、基本的には夜の2時間半だけ、そして、店内席数はカウンターの5席のみ
上着などの荷物が多い冬場や、デブの客がいれば、さらに席数は減る。
なので、お客の大半はお持ち帰りを利用するため、地元民でも店に入ったことがある人は少ないとか。
気になるメニューは、さすがは「餃子専門店」と掲げているだけあって、品数を絞っており、


餃子とビールのみ。ストイックだ。
1人前7個250円で、店内・持ち帰り問わず、2人前以上からの注文。
消費税や野菜の高騰のため、ここ数年で30円ほど値上げしたが、創業から36年間で、50円しか値上げしてないそう。
個人店なのに、大手チェーンの『餃子の王将』より安い(東日本の王将は6個で259円)のはすごいね。
価格は安いが、店主は一切手抜きなく、早朝から閉店後の深夜まで、ほぼ一日を仕込みに費やしている。
国産の肉と野菜を使用した具材はもちろん、皮までもが自家製だ。

先述の通り、席数が少ないにもかかわらず、入店できる幸運に恵まれた際は、
店主渾身の餃子を、ビールとともに(※お酒がダメな方はお水で)食べさせていただこう。
ビールは中瓶のみで1本500円。以前はキリンラガーだったが、最近はサッポロの赤星が多い。
卓上には、醤油と酢と自家製ラー油の他、自家製の黄色い味噌ダレが。


味噌多めが私の好みだが、酢をたっぷり使うのが店主のおススメらしい。
いずれにしても、赤天オリジナルの味噌ダレは必須だと思う。タレだけ売って欲しいくらいだ。
私はだいたい、餃子が焼けるまでは、各種調味料を混ぜて味噌主体のタレを作り、
それをハシにつけ、ツマミ代わりに舐めながら、ビールを飲む。セコイだろうけど、ウマいぜ。

しばらくすると、餃子が焼きあがる。2人前で14個だ。


こちらは3人前の21個。


他にも写真はあるが、いかんせんメニューは餃子だけだし、ほぼ同じアングルなので、掲載は控えておく。
パリッと焼けた薄皮の中には、野菜多めの具が詰まっている。軽い歯触りとあっさりした味付けなので、
冗談ではなく、何個でも食べられる
実際、いっぺんに10人前食べた猛者もいるそうだし、私自身も、5人前たいらげる女性客を、この目で見たことがある。
普段の私はだいたい、2×2の4人前にビールが2~3本。最高記録は6人前。
席数が限られているので、食べたらさっさとお会計し、退店するのがマナーだ

赤天の魅力は、餃子自体の安さや美味しさもさることながら、
外から店内が見えないゆえの神秘さ(?)や、運よく座れたことへの優越感(??)なども含まれるのかもしれない。
無論、ここは席さえ空いていれば気軽に入れるし、タチの悪い常連客なども、見たことはない。
店主も、一見頑固そうな印象を受けるが、実は気さくな方で、いろいろと話しかけてくれる。
そう、この店主のキャラこそが赤天最大の魅力であり、私を長年、惹きつけている理由でもある。

ただ、さっき「一見頑固そう」と書いた店主は、実際に頑固というか、ちょっと怖い面もあったりする。
そのひとつが「マスコミ関係の取材は一切お断り」。
私が尊敬している某著名ライターが、こちらの店に何度か通ったあげく、雑誌への掲載をお願いしたら、
「取材のために来ていたのか!」と烈火のごとく怒鳴り散らし、追い払われたらしい。
店主が怒鳴ったのを見たことがないので、その逸話を聞いたときは、エライ驚いたもんだよ。
取材禁止の理由は「イヤだから」だって。店主はほとんど、質問には答えてくれないんだ。
私も今まで、下記のような質問をしてきたが、すべて「イヤイヤ…」と手を振り、回答を拒否されてしまった。
○一日にどれくらい餃子を作るんですか?
○餃子の作り方は? せめて原材料だけでも。ダメなら味噌ダレの作り方だけでも…(←しつこい)。
○餃子とビール以外は置かないんですか?
○赤天という店名の由来は?
○そもそも、店主のお名前は?
○神戸に『赤萬』というよく似たお店がありますが、関係はあるのですか?

餃子の作り方を聞くのは我ながら図々しいが、名前すら教えてくれないとは…。
店主は、自身のことを僕でも私でもなく、なぜか「餃子屋」と呼ぶ。これは、餃子職人であることの誇りかもしれない。
あと、最後の神戸赤萬との関係をたずねたら、ちょっと不機嫌になった。他店のことはあまり話さない方がいいみたい。
ちなみに、こちらが赤萬餃子の写真。


メニューは餃子とビールのみ、注文は2人前からで1人前7個、自家製味噌ダレなどの共通点の他、
皮の三ヶ所をつまんで三角状に具を包んでから二辺を併せる、という餃子の形成方法も一緒だった
赤萬は赤天より16年早い1965年創業だが、かつて名古屋に赤天という餃子店があり、店主はそこで修行したという噂もある。

いろいろ謎の多い赤天だが、これからもせっせと通い、すべての謎を店主から聞き出してみたいものだ。


赤天 
東京都杉並区高円寺北2-41-16
高円寺駅から徒歩約8分
営業時間 18時半~21時 売り切れによる早じまいもあり
定休日 水曜、年末年始
※一応、電話予約もできますが、大人数で訪れるのは控えましょう
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皮までおいしい餃子専門店 八王子『餃子のパプア』

2017年07月08日 | 餃子
特にあてもなく、八王子南口の東側をプラプラ探索していたら、餃子屋さんを発見。
試しに入ってみたら、餃子はおいしいしメニューが豊富。「これはいい店だ」と、すぐに通うようになった。
お店の名前は『餃子のパプア』。確かに外観は南国(パプア?)風だが、内装はアメリカンという不思議な空間。
以前、店主は自身のことを「酋長」と名乗っていたが、最近はやめたみたい。
個人的には、酋長って懐かしく面白い響きだし、南国らしくて気に入ってたんだけど、
現在はTVでは使っちゃいけない言葉になったみたいだから、自重したのかな。

さて、そんな酋長…ではなく店主は、以前は餃子の皮を製造するメーカーに勤務していたそうで、
こちらのお店の餃子も、厳選した粉にスープを練り込んで作る皮が自慢のようだ。
お店の壁にも目立つように、「餃子は皮が命」という貼紙が!


ちなみに皮だけでなく、中の具材に使用する野菜や肉も、国産の良質なモノを選んでいるとか。
店内は、カウンターが4~5席で、テーブル席が5つほど。家族連れやカップルが大半で、私のようなひとり客は少ないかも。
着席して、アルコールを注文すると、まずはお通しが出てくる。


ゆでたモヤシにピリ辛の肉味噌とナッツを乗せたものだが、これがなかなかいいツマミになる。
ドリンクは、ビール、サワー類、ハイボールに日本酒、紹興酒とそろっており、お店自家製の果実酒もある。


果実酒はいくつか飲んでみたが…個人的には、餃子には合わない気がする(笑)。
なお、17~19時までは、一部を除くドリンクの半額セールを実施している。これはお得だ!
とはいえ、18時55分頃に「ウーロンハイ3杯!」などと追加するのは、いい大人はやっちゃダメだよ。
わかったか、6月24日にカウンター席にいた客、お前のことだぞ………ハイ、すみません(←自分自身かよ)。

さて、メインの餃子は、種類が多く常時約20種類。しかも焼き、揚げ、水(茹で)と調理法も多彩。
とても全部は紹介しきれないが、これまでに撮りためた画像のいくつかを、以下で紹介していこう。
まずはこちら。羽根までパリッと焼けてて、いいビジュアルだが、見た目がほぼ一緒なので…


ハシで切って中身を公開。前も書いたが、どうも餃子の中身って、あまり見栄え良くないね。


左からピリ辛の「スパイシー餃子」、この店の基本の「餃子」、にんにく丸ごと入りの「にんにく餃子」だ。
次は、先日友人と行ったときの写真。右上から時計回りで「餃子」「カレー餃子」「しそ餃子」「エスM餃子」。


エスM餃子とは最近の新作で、ホール担当の店主の奥さんにムチで打たれたりするわけではなく、
下記の通り、エスニック・マサラのことらしい。パクチーが入っているので、私は食べてないが。
(C)餃子のパプア

ちなみに、上記も含めメニューには多くのイラストが使われているが、これらは店主夫妻の娘さんが描いたものらしい。
こういう、娘さんとかご家族が協力し合うのが、個人店のいいところだよね。

続いて、こちらはずいぶん前にガラケーで撮った「タコ焼き君」。


タコの入った焼き餃子に、ソースとマヨネーズと青海苔がかかってる。意外とウマかった。
こちらの手前は、鶏ガラスープに入った「スープ餃子」。


スープ餃子には肉野菜の他にカニ…は入ってなく、カニカマだった。
下記のは餃子ではなく、茹でたワンタンをごまダレで食べる「皿ワンタン」。


見た目はイマイチだけど、チュルっとした皮の口当たりはなかなか。
他にも、トムヤムクン、チーズトマト、パクチー、アボカドチーズ、さらには激辛の「デス餃子」などなど、
とにかくいろんな種類の餃子があり、さらに唐揚げやサラダなどの一品料理もあるので、飽きることはない。
餃子の値段は、5個380円~で、メニューによって4個だったり480円だったり差があるけど、どれもリーズナブル。
味については、自慢の皮の風味を大事にしているのか、中のアンはやや薄味かもしれないが、
各種調味料が卓上や厨房にそろっているし、女性など濃い味が苦手な方にはちょうどいいはず。
最近の餃子は肉汁があふれるような、濃厚な味付けが流行ってるが、私はここの餃子の方が好きだ
それに、店主夫妻の接客も、控えめかつ丁寧だし、たまに話しかけてくれたりするので、居心地がいい。
都内で増えている、肉汁ナンタラとかいう餃子屋は、店員がやかましくて苦手なんだよね。

最後に、デザートでよく頼む、「餃子アイス」280円を紹介。


揚げた餃子の皮でバニラアイスを挟み、塩を振ったもので、食後にサッパリしたい時に最適。
ただB級(Z級?)グルメマニアとしては、ぜひとも餃子味のアイスを食べてみたい。
これまで、多くのオリジナル餃子を生み出してきた、店主夫妻の新たなチャレンジに期待したい(笑)


餃子のパプア
東京都八王子市子安町1-8-18 
八王子駅南口から徒歩約3分 
営業時間 17~23時 22時半LO
定休日 水曜と年末年始
※ポイントカード、テイクアウトなどもあり
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