明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

安価で頑固な(?)本格カレー 神保町『仙臺(せんだい)』

2021年04月14日 | カレー、ハヤシ
夏の大会の前哨戦となる、高校野球・春季東京都大会が開幕。
母校日大三は、ここまで3勝を挙げ、ベスト8に進出しているが、試合内容は正直冴えない。
先日の3回戦では、8回までの24アウトのうち、20個がフライアウトという奇跡(?)を起こした。
フライばっかり打ち上げる野球部を嘆き、試合後のランチは揚げ物を食べまくろうと決意。発想が単純だね。
高円寺『あげもんや』は、八王子球場からはちょいと遠いので、ココイチこと『CoCo壱番屋』で妥協。
「ポークカレー」普通サイズに、「ロースカツ」「フィッシュフライ」「クリームコロッケ」を乗せた。


いいトシこいて、バカ丸出しのオーダーである。計算してみたところ、総カロリーは1766だと。
カロリーよりも気になったのが価格。1176円とはずいぶん高くなった…あ、それは追加トッピングのせいか。
とはいえ、基本のポークカレーも、現在は514円に。昔は400円くらいだったはず。
日本で一番有名なカレーチェーンでさえ514円なのに、自家製の本格カレーを、さらに安価で提供する個人店もある。
そのお店は、神保町の『仙臺』さん。「せんだい」と読むらしいが、もちろん私は知らなかった。


場所は神保町駅からほど近い、うどん『丸香』や担々麺『五ノ井』のある通り。マニア垂涎のストリートだね。
以前、この辺で日雇いをしていた帰りに寄ったが、コロナ禍もあり、最近はご無沙汰している。
以下で、過去に私が食べたメニューを、順に紹介していこう。

あるネット記事によると、こちらの店主はかつて、レストランの料理長やカレー店の社長も務めた、一流シェフらしい。
いかにも頑固オヤジ風で、眼光も鋭い(ダジャレではない)シェフとは、最低限の会話しかしたことがない。
とはいえ、店内はカウンター席のみだし、カレーだけでなく他の料理もお手頃価格なので、気安く入れるお店である。
最初の入店時、私はまず「生ビール」を頼み、「ビーフシチュー」をツマミに飲むことにした。
生ビール400円を飲みながら、カウンター越しに、頑固オヤジ殿の調理作業を見学させていただく。
ビーフシチューは、調理済みのものを温めるだけかと思いきや、
鍋にバターを溶かし、牛肉を炒め、野菜を煮込み…と、注文後に完成させるタイプであった。
数分後、手元にナイフとフォークが用意された。店構えはカレースタンド風だが、立派な洋食店のようだ。


数分後、高級店で使用しそうな、白くて四角いお皿に盛り付けられた、「ビーフシチュー」がやってきた。


第一印象は「想像と違う…」だ。なぜなら、これで980円だから。もっと取られそうなビジュアルである。


牛肉は柔らかく煮込まれていたので、不慣れなナイフとフォークは使わず、ハシとスプーンで食べた。
バターを加えたシチューのベースは、店主自慢のデミグラスソース。「ハヤシライス」も絶対にウマいだろう。
ビーフ以外の具材はポテト、人参、ピーマン、玉ねぎ、キノコ類、そしてブドウの実まで入っている。


ソースにはワインも使っているだろうから、原料のブドウを入れるのは、理にかなっているのかも。
スプーンを駆使し、余すことなくシチューをたいらげたのち、
シメのお食事として「ポークカレー」を追加。こちらはすぐに出てきた。


ハヤシライスのようなこげ茶色をした、じっくり煮込まれた欧風カレーが、なんと450円!
大きな豚肉がいくつか入っており、なかなかボリューミー。コクだけでなく、野菜由来と思われる甘味も感じた。
ご飯の量も、ココイチと同じ300グラムと、決して少なくないが、美味しかったのですぐに食べ終えた。


店主とは対照的に、温厚そうなお母さんにお会計をお願いし、「ごちそうさまでした」。

ちょっと店主は怖いけど、また食べにこよう、と決意した仙臺さんだが、
いかんせん、神保町界隈はウマい店が多いので、再訪したのは数ヶ月先となった。
この日もビールと一緒に一品料理。選んだのは、最高値の「牛たんやき」1400円。
最初の方で、お店の外看板の画像を掲載したが、そこに「牛たん」の文字があったのを覚えていただろうか。
屋号の「仙臺」は、店主の出身地である仙台の旧字で、ご存じのとおり牛タンが名物
値段以上の価値はあるだろうと期待し注文。今回も、店主の調理を眺めながらビールを飲む。
仕上げに、助手(息子さん?)の方が、たんに切れ込みを入れ、牛たんやきが完成!


ソテーされたピーマンとキャベツに、辛口の薬味2種、そして分厚い牛タンが4枚。


おそらく、大半の方が満足するのだろうが、貧乏性かつ、最近歯が悪くて硬い食品がツラい私は、
「タンは薄い方がいい」という結論に至ってしまった。頑固店主、ゴメン。
なお、最初にビールと牛たんやきを注文した際、店主に「お食事は?」とたずねられたので、
「あ、あとでカレーか何かを追加します」と返答したのだが、そのひと言が反映されたのか、
追加オーダー時、助手の方に「もうカレーしかできません」と告げられてしまった。
ラストオーダーの時間が近かったため、フライパンなどの後片付けを済ませてしまったようだ。
カレーか何かの「何か」には、オムライスも含んでいたのに…仕方なく「カツカレー」を注文。
牛たんやきを調理し終えた店主が、とんかつを丁寧に仕込んでいたのを眺めていたが、
自家製らしい柔らかそうなパン粉をつけたとんかつが、実にウマそうだったので。
数秒後、カツカレー680円がもう出てきた。安いのはありがたいが、カツは明らかに揚げ置きだ。


だいたい、フライパンを片付けたということは、油も落とした=揚げ物不可に決まっている。
どうやらさっきの「柔らかパン粉とんかつ」は、翌日に使う分の仕込みだったようだ。
カレーはともかく、揚げ置きのカツは、やっぱりイマイチだったね。


その後、仙臺さんを紹介した別のネット記事を目にした。それによると、
【店主は常に不機嫌】そうか、私の前だけじゃなかったんだ。
【長居する客は叱る】それは当然。私も飲食店勤務時代、混雑時は容赦なく長居客を追っ払った。
【夫婦仲はいい】店主が奥様に指示を出すときは、ちょっとドライな印象だが、不仲でないならよかった。
私が入店した時間は、そんなに混んでなかったので、ビールを飲んでゆっくりしたのだが、それもダメなのかなあ。

ネットでは、店主の態度を非難するコメントをたまに見かけるが、私はそれほど気にならない。
ニラまれたことはあるけど、理不尽に怒られたこともないし、彼のような職人気質は嫌いじゃない。
私が嫌いなのは、修行経験も料理の腕もなく、ラーメンしか作れねえくせに、妙にエラそうなバカ店員や、
調理、接客、お店の運営・経営、文章執筆などの経験もねえくせに、妙にエラそうな食べロガーだ。
店主自身も、ネット記事やTV番組などで、「頑固職人」扱いされているのは知っていたようだが、
態度を改める気はないらしい。私も今のままで、問題ないと思うよ。
あ、前回訪問時、ラストオーダー前なのに「カレー以外の注文不可」だったのは残念だったな(苦笑)。
というワケで、3度目の訪問では、「オムライス」を頼むことに。こちらが、最終訪問時のメニュー表。


昨年春頃、「さすがに安すぎた」と気付いたのか、少々値上げしメニュー数も絞った。
なお、昼と夜ではメニューが異なるが、昼は食事関係に限定しているだけで、価格自体は昼も夜も同じである。
ポークカレーは500円に改定されたが、それでもまだココイチより安い
カツカレーは730円、ビーフシチューは1200円、牛たんやきは1600円になったが、一般的には安価な部類だろう。

オムライスは、別に焼いたオムレツを、あとから乗せたり巻いたりするタイプもあるが、
こちらは、フライパンで炒めながら、オムレツでケチャップライスを包む、昔ながらの調理法だ。
数分後、頑固店主が慣れた手つきで、オムライス800円を完成させた。


この日はちょっと、包むのに失敗したのか、オムレツの中央部分が裂けたのを、ケチャップで隠し…


イヤ、これはきっと、猫舌の私が食べやすいように、密封を避けてくれたんだろう。ありがとうシェフ。
まあ、腹に入ってしまえば同じことだからね。実際、味自体は文句なかったし。
あと、付け合わせのかき玉スープが、意外とウマかったことも報告しておく。


お会計を済ませ、店主にも「ごちそうさまです」と告げると、「どうも~」と返事してくれた。
幡ヶ谷『スパイス』の親父さんと同様、こちらのシェフも、頑固かもしれないが決して偏屈ではない。
だいたい、あんな手の込んだカレーを、安く食べさせてくれる御方は、いい人に決まっている!
頑固職人の安価な本格カレー、近いうちにまた食べに行こう。



仙臺(せんだい)
東京都千代田区神田神保町1-64-1
地下鉄神保町駅から徒歩約5分、JR御茶ノ水駅から徒歩約9分、水道橋からは徒歩約8分
営業時間 11時~15時、15時半~21時 土曜は昼営業のみ
現在は20時閉店だと思われます
定休日 日曜、年末年始
※早めの店じまいあり
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日本のカレーライスが好きだ。 幡ヶ谷『スパイス』

2020年11月19日 | カレー、ハヤシ
いまだに子供のような、ピュアな心(嘲笑)と味覚を持つ私は、当然カレーは大好物である。
ライスはもちろん、うどんやパン、カレー風味の料理も含め、キレンジャーのごとく食べまくっている。
近年は、水分多めのカレーをナンやサフランライスに添える、インド風のカレー店が増えているが、
私はやっぱり、とろみのあるソースを白いご飯にかけて食べる、日本風のカレーライスが好きだ。
そんな「日本のカレー」を出すお店で、もっともお気に入りなのが、渋谷区幡ヶ谷の『スパイス』さん。


喫茶店のような店構えのこちらのお店、創業は1973年。


私の初訪問は、今から30年ほど前。先輩に連れていかれ、ランチで利用したのだが、
安くてウマくて感激し、おまけに量が多くてビックリさせられた。
普通サイズでもじゅうぶん大盛で、食欲旺盛だった若い頃の私でさえ、大盛を頼むのは躊躇したくらいだ。
メニューは「ポーク」「ビーフ」「チキン」のカレー3種に、2種を組み合わせた「ミックス」、そして「大盛」。
あとは2種の「サラダ」とドリンク類のみで、トッピングも「たまご(生・ゆで)」だけで、カツやコロッケなどはない。
最近、コロナの影響でテイクアウト弁当が加わったが、初訪問時からほとんどメニューは変わっていない。
少数精鋭の品揃えながら、47年間も営業を続けていることが、こちらのカレーの美味しさを証明している。

下記が最近のメニュー表。「エッグカレー」はゆで玉子がゴロンと入る。「お子様カレー」は当然未食だ。

※以前はさらにハイグレードな「サラダC」もあった

はっきりとは覚えてないけれど、30年間で100円くらいしか値上げしていないのでは。
この日のオーダーは、甘口のポークと、辛口のチキンの合い盛り(ミックス)700円を大盛160円で。
まずは、コロナ以前は卓上に設置してあった、福神漬けとピーマンの漬物が小皿で出てきた。


緑と赤のコントラストが美しい…と見とれているうちに、待望のミックスカレー・大盛が登場。
喫茶店風の外観とは裏腹な、危険な盛り具合がわかるよう、3種のアングルで撮影してみた。
まずは真横から。ご飯はもちろん、カレーソースもあふれんばかり!


そして真上から。左がチキンで、右がポーク。色が違うのがおわかりだろうか。


最後に正面から撮影。ブームになるだいぶ前から、スパイスさんはダムカレーを出していたのだ。


表面張力で器のスレスレに盛り上がった、カレーソースの下にもご飯が隠れているので、相当な量である。
しかもこちらのカレーソースは、いつまでも熱々なので、食べ進めるのにも苦労する。
中には大きめの豚肉と鶏肉が入っており、特に豚肉は、噛みしめるとカレー以外の旨味も広がる。


ポークは(甘口)と記載されているが、ちゃんと辛味もあり、甘いというかマイルドな印象。
小麦粉を炒めたような香りがして、黄色っぽくて粘度がある、家庭的で懐かしいタイプのカレーである。
チキンは(辛口)という表記どおり。むしろ激辛と思う方もいるはず。
サラッとしたソースは、たまにセロリのような香味野菜を感じる。某カレールウのCMではないが、爽やかな辛さだ。
私は、いかにも「日本のカレー」らしい、ポークが一番好きなのだが、店主のオススメはチキンらしい。
ご飯もカレーも、熱々かつ大盛だったが、やっぱり味がイイので、難なく食べ切ることができた。

ついでに、2年前に食べたビーフとポークのミックス・大盛も紹介しておく。


奥に見える、紙ナプキンで巻かれたスプーンも懐かしいね。





(中辛)のビーフは、デミクラスソースのような褐色をしており、辛さよりもほろ苦さを感じる。
ちなみに、こちらのお店を取材した、伊丹由宇さんの著書「こだわりの店 乱れ食い」にて、
「ポークはポタっと、ビーフはトロッと、チキンはサラッと仕上げる」
「カレーこそが、俺の命。根っからのカレー好き」という店主の言葉が紹介されている。

さっきのポーク&チキンは、食べ終えた証拠写真がなかったので、このときの画像を掲載。 
シルバーのお皿が昭和チックでいいね!


実は、2年前の方が食べるのに苦労したので、完食したとき嬉しくなり、つい撮影してしまったのだ。
さらに、10年以上前にガラケーで撮影していた画像も掲載しておく。画質の悪さはカンベン。
こちらは、普通のチキン&ビーフに、ポークのソース単品350円と、三冠を達成(?)したときの画像。


わかりづらいが、普通サイズでもご飯の量は一般的な店の大盛レベルである。
そしてこちらは、ポークカレーの大盛。ミックスじゃなくてもご飯は山盛りだ。


実は数年ぶりの大盛で、かなり苦戦したため、会計時に「前からこんなに量多かったですか?」とたずねたところ、
お店のお母さんが「開店以来、味も量も変えてませんよ」教えてくれた。値段もあまり変わっていないのは先述したとおり。
私が久々の入店だったからか、「胃が小さくなられたのでは?」なんて心配されてしまった。
胃が小さくなったのかを確かめるために、以後は毎回大盛を頼み続け、現在に至っているワケだ。
そもそも、幡ヶ谷付近を訪れる機会が減ったため、久々にスパイスに来たのだから腹イッパイ食べておこう!
という意地汚い動機もあったりする。もちろん、まだ残したことはない。
ただ先日食べたときは、日が空けて食後から約19時間経過しても、お腹がキツかったことを告白しておく(悶)。

味や見た目だけでなく良心的な価格、さらに銀のお皿やスプーンの紙ナプキンなど、
私が愛する「日本のカレー屋さん」に当てはまるスパイスさんだが、もうひとつ特筆したいのが、店主夫妻の存在。
接客担当のお母さんは、いつでもやさしい笑顔で、丁寧な応対をしてくれる。
一方、調理担当のお父さんは、ちょっとコワモテの頑固職人風。かつては厨房から出ることは珍しかった。
なので私は、言葉を交わした機会は少ないのだが、学生時代のある日、先輩と食後に麻雀のハナシをしていたら、
珍しくお父さんが「おい、麻雀やるのか?」と混ざってきて、自身の過去の経験などを語ってくれ、
最後に「まあ、あんまり派手にやるなよ」と忠告してくれたことがあった。
それほど厳しい口調ではなかったため、我々も「ハイ、わかりましたー」と笑いながら応じたのだが、
今振り返ってみると、お父さんの「派手にやるなよ」というのは、麻雀自体もそうだが、
勝ち負けの他に、低額とはいえ賭け金の移動にも触れていた、我々の会話にも向けられていたのだろう。
今さらながら、世間知らず(注:今も)でケツの青い若造だった、当時の私の非礼をお詫びしつつ、
そんな私を、人生の先輩として叱ってくれた、お父さんこと渡辺店主に感謝したい。
上記のような、店主と客のやり取りも、日本のカレー屋さんというか、昭和の飲食店の特徴だよね。

最近は二代目が厨房に入り、お母さんの代わりに、お父さんが配膳や接客をやるときもある。
ご夫妻は変わらず元気だし、カレーの味や店内の雰囲気も、以前と変わらぬまま。
なので私は今後も、若造だったあの頃に戻り、山盛りご飯に緊張しながら、絶品カレーにパクつくことにする。
スパイスさんにはいつまでも、「日本のカレー」を守り続けてほしい



カレーの店 SPICE(スパイス)
東京都渋谷区西原2-28-2
京王線幡ヶ谷駅から徒歩約2分半
営業時間11時~20時 
定休日 月曜
※最近は時短営業で、11~19時となっていますが、以前から19時には売り切れていました
※早じまいなどの情報はお店のTwitterで確認を→twitter.com/spice_1973
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カレーの王様・カツカレー

2020年06月07日 | カレー、ハヤシ
以前、「チャーシューメンこそラーメンの王様だ!」と述べたことがあったが、
同じく国民食である、カレーライスの王様といえば、カツカレーであろう。
以前、江戸川橋界隈のカツカレーを紹介したときも書いたが、
インドではありえない、「とんかつ+カレー」という組み合わせを考案した、日本という国を私は誇りに思う。

昨夜、テレ東「アド街ック天国」のカレー特集を観たこともあり、久々にカツカレーが食べたくなったのだが、
お店に行く前に、私がここ数年で撮りためていた、カツカレーの画像を紹介していく。
今回はあえて、マニアックな個人店は避け、誰もが知ってる(?)チェーン店を選択してみた。
なお、すでに販売が終了している商品も混ざっているが、お許し願いたい。

まずは、個人的にはカレーチェーンで一番好きな、京王グループの『C&C』
「三元豚ロースかつカレー」690円+「チキンカツ」単品210円のダブルカツカレー(価格は現在のもの、以下同)。


写真の商品を食べたのは、今から4年前。リオ五輪の女子バドミントン・ダブルスの決勝戦が行われる直前、
日本のタカマツペアこと、高橋礼華&松友美佐紀組の勝利を願い、ゲン担ぎとしてダブルカツを食べたのだ。
東京五輪でも、バドミントン女子ダブルスはまず決勝戦に残るだろうし、再度ダブルカツを注文する予定だったのに…。
なお、さきほど「カレーチェーンで一番」と絶賛し、実際、『ココイチ』よりも美味しいと思っているC&Cだが、
地元立川店の閉店(跡地にできたのが『いきなり!ステーキ』。ガッデム!)もあり、最近ご無沙汰していたところ、
いつの間にか「食事のたびに1枚配布、10枚集めるとカレーに引き換え」できる、サービス券の配布が、廃止になっていた!

※このデザインのサービス券自体、相当古い

テイクアウトで利用した際、券をくれないので変だとは思っていたが、廃止されたのは一昨年の夏だった。
私の財布の中には、いつか使用しようと保持していた、サービス券が15枚もあるんだけどねえ。

続いても、4年前に食べた、『くら寿司』の「すしやのシャリカレー」+「とんかつ」トッピング、計486円。


486円という安価は評価するが、カツは小ぶりだし、カレーソースとシャリライスの印象も薄い。
画像奥に瓶ビールが見えるように、結構飲み食いしたあとのシメには、ふさわしくなかったようだ。
そういえば、だいぶ前に食べた牛丼もイマイチだった。盛り付けもヤル気ないし。


不人気だったのか提供がメンドくさいのかわからないが、現在はカレーも牛丼もやってないみたい。
当たりハズレのあるくら寿司だが、麺類やデザートは、意外とウマかった記憶があるよ。

お次は、「神田カレーグランプリ優勝」を売り文句にしている、『日乃屋カレー』の「名物カツカレー」840円。


都内を中心に支店展開しており、上記画像のカレーは、3年前に国分寺店(昨年閉店)で食べた。
あとで調べたところ、国分寺店のカツカレーは、都内の店舗より20円高いと知りムカついた。なんで都下の方が高いんだよ!
カレー自体は甘口で、私好みのテイストだったが、カツの状態がよろしくなかった。すぐ衣が剥がれるし。


実は、日乃屋カレーさんは国分寺店が一期一会なので、別の店でも食べてみないとな。

ここでようやく、最近食べた(昨年夏だが)カレーを紹介。『APAホテル』が経営し、例の女性社長が自信を持っておススメする、
『アパ社長カレー』の「ロースカツ社長カレー」830円+「ハンバーグ」単品150円。


ホテル発祥の地・石川県の「金沢カレー」をベースにした、ドロッとしたカレーソースと千切りキャベツが特徴だ。
同じく金沢カレーをウリにしている『ゴーゴーカレー』に、味も見た目もよく似ている。
私が食べたのは飯田橋駅南店で、大阪の御堂筋にも店舗がある。あと、各地のAPAホテルでも食べられるのかな。
さすがホテルが母体だけあって、店員さんのサービスや対応は文句なく、気分良く食事ができる。
唯一の不満(?)は、紙ナプキンなど店内のあちこちにプリントしてある、下記のキャラクター。


これって…例の女性社長でしょ。さすがに自分を美化しすぎでは!?

5番目の紹介は、カレーではなく天丼チェーンの『てんや』が、
3年前になぜか販売していた、限定メニュー「ブラックカレーの豚天丼」850円。


薄いけれどそこそこ大きい豚肉の天ぷら4枚に、黒いカレーソースをかけたもので、カツカレーに近い料理。
「二日酔いにはカレー(のスパイス)が効く」という説を信じている私が、まさに二日酔い状態で選んだメニューだったのだが、
さすがに豚天4枚のトッピングはキツすぎて、余計気持ち悪くなってしまった。
ただ、カレー自体は悪くなく、同じく限定商品だった、「Wハンバーグ天丼」よりは満足できた。


シラフだったら絶対ウマいと感じたはずなので、てんやさんには再発売を検討していただきたい。
以上、5軒のカツカレーを紹介してみたが、数年前の商品や画像ばかりで申しわけなかった。
ここ数年、個人店を応援する意味もあり、チェーン店はあまり利用していないからねえ。

ところで、最後に紹介した「ブラックカレーの豚天丼」は、モデルとしたメニューがある(てんやの重役もそれを認めていた)。
それは、神保町にある名店『キッチン南海』の「カツカレー」750円である。
 
※「Jタウンネット 東京都」より画像を拝借

キッチン南海とは、プロ野球チーム・南海(現ソフトバンク)ホークスのファンだった店主が開業した洋食店で、
神保町の本店の他、各地にのれん分けのお店がある。一部例外もあるが、看板を南海カラーの緑色にしているお店が多い。

※同上より、本店の画像

なので拙ブログでも、普段は赤字表記する屋号を、『キッチン南海』と緑字にしていたのにお気づきかな?

大きなお皿に盛られたカレーライスは、カツやコロッケなど揚げ物との相性も抜群。
淡路島の玉ねぎをふんだんに使用した、黒いカレーソースはほどよい辛さと粘度で、スルスルとお腹に収まっていく。
「しょうが焼」や「えびフライ」などの定食類もあるが、ほとんどの客はカレー、特にカツカレーを注文する。
私が都内で働いていた頃、よくこちらの店を利用したが、人気店ゆえ14時くらいまで行列が続く。
とはいえ、客は腹ペコ学生や私のような腹ペコオヤジ(笑)ばかり。全員一気にたいらげるため、行列の割に回転は早かった。
私はだいたい、カツカレーorクリームコロッケカレーに、生玉子とキャベツを追加したものを注文していた。
当時で800円くらい、現在でも900円くらいか。ボリュームを考えれば破格である。

支店・系列店も、カレーを軸としたボリューミーな店ばかりだが、店舗によっては、黒くないカレーを出す店もある。
高円寺店や、以前ここで紹介した江戸川橋『ヨッチ』(元『ニュー南海』)もそうだった。


そんなキッチン南海・神保町本店が、今月6月26日で閉店するらしい。
原因は建物の老朽化だそうで、コックさんたちが独立し、7月中には近隣で、新店舗をオープンするそうだ。
変わらぬ味が楽しめるのは朗報だが、現店舗のカウンター席に思い入れのある客は、私以外にもたくさんいるはず。
最後にもう一度、本店の味と雰囲気を、記憶に刻み込んでおきたいところだが、閉店間近になったことで、
ただでさえ長い行列が、さらに長くなることが予想されるため、泣く泣くあきらめようと思う。

キッチン南海のオーナー、長い間ご苦労様でした。
絶品のカツカレーを、私は一生忘れません。どうかいつまでもお元気で!

さて、今からカツカレーを食べてこよう。南海系列にしたいけど、日曜はやってないお店ばかりだし…。
最後にひと言。南海バンザイ! カツカレーバンザイ!!


追記:この日の夜に食べたのは、東小金井『冨士ランチ』の「カツカレー(大)」890円。


初めて入ったお店なので知らなかったけど、値段の割には皿がデケエ!

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あおいー あおいー あーのそらー 三鷹『ブルーバード』

2020年05月30日 | カレー、ハヤシ
吉祥寺の『うどん白石』さんが、5月18日から昼だけ営業を再開。さっそく食べに行ってきた。
普段は、夜の時間帯に行き、天ぷらやおつまみで一杯やってから、うどんでシメるのだが、
ランチタイムで長居は迷惑なので、「天ぷらうどん」+「とり天」「半熟味玉天」だけで、サクッと退散。

※しっかりラガービールも頼んでいるが

6月からは夜営業も再開するとのことなので、またゆっくり飲み食いさせてもらうつもりだ。
うどん白石さんの最寄り駅は吉祥寺なのだが、三鷹駅からも徒歩圏内である(18分くらい)。
三鷹ルートを利用したある日の夜、下記の看板を発見。


「うまい・うまい」のコピーから、ここは『ラーメンショップ』だと思いこんでいたのだが
つい最近、こちらの店名は『さんちん』であったことが判明。
まあ、ラーショもさんちん(珍珍珍)も同系列なのだが、間違えて認識している方もいると思うので、
「三鷹のラーショ、正しくはさんちん」と、しっかり覚えていただきたい。
もちろん、覚えていなくても、日常生活に不都合が生じるケースはないだろうが(苦笑)。
ちなみに、私はこちらの店に入ったことはないため、今回のテーマは、さんちんの隣にあるお店、
『ブルーバード』である。毎度のことながら、本題に入るまでが長くてゴメン。


看板には「カレー&珈琲」とあるように、こちらの業態はカフェのようだ。
拙ブログで、カフェを紹介するのは初めてとなる。東高円寺の『平日昼だけ』は、カフェと呼ぶには怪しすぎるし(笑)。
ただし、私自身は「カレー店」として利用しているので、ブログのカテゴリーは「カレー」にしておく。
ここブルーバードさんは、カレーなど食事メニューが5~6種類で、その他はデザートや珈琲などのドリンク類。

店内は、落ち着いた雰囲気のいわゆるカフェ的な内装(←知識不足がバレバレ)。男性従業員に案内されカウンター席へ。 
最初に注文したのは、「ドライカレー (目玉焼orゆで卵つき)」。最大の選択理由は「目玉焼」の存在だ。
さらに、カレーと一緒に注文すると、半額の150円になるデザート類から、「杏仁豆腐」をチョイス。
まずはサラダから運ばれてくる。中央に乗った、すりおろし人参を使用したドレッシングが個性的。


しばらくして、「ドライカレー+目玉焼」850円が登場。HPによると、現在は900円になったようだ。


ほぼ同時に、自家製と思われるピクルスと、福神漬けもやってきた。好きな人には嬉しいサービスだ。


さっそくドライカレーを食べてみると、野菜の甘味と旨味を強く感じ、あとからピリっと辛さがやってくる。
和風であり欧風であり、東南アジア風でもある、他で食べたことのない独創的なテイストだよ。
途中で、玉子ちゃんをやさしく崩し、「むひょひょ~」と心の中で叫びながら(声に出すと危ないからね)パクつく。


個人的には、ご飯が熱々でなく、ほどよく冷めていたのが気に入ったが…コレって、悪口になっちゃうかな?
ドライカレーを食べ終わったころ、「杏仁豆腐」(単品だと300円)が運ばれてきた。


口直しにちょうどいい、ほのかな甘さで、チュルンと一気に食べてしまった。
一見不愛想に思える店員さんだが、会計時に営業時間などをたずねたら、丁寧に教えてくれた。
帰り際には「またよろしくお願いします」と声もかけてくれたので、その後も通うことにした。

2度目は、都内で飲んだ帰りに、三鷹駅で途中下車して訪問。
店内黒板に、メニューに載ってない「カレーうどん」の文字を発見したので、「焼きプリン」と一緒にオーダー。
「ライスお付けしますか」と聞かれたけど、飲み食いしたあとなので遠慮しておいた。
こちらが、限定メニューの「カレーうどん」850円。具材はネギ、もやし、ナルトにカイワレなど。


もちろん今回も、サラダ&薬味2種が付いてくる。


福神漬けの奥に、謎のブツが入った容器があるが、これもスパイスの一種(?)らしい。
砂糖みたいなのがあるから、てっきり珈琲用のセットかと思ったため、使いそびれてしまった。
さて、肝心のカレーうどんだが、前回のドライカレーとは当然、味わいも違う。ウマいか否かについては、
最初に断ったご飯サービスを「やっぱりください」と要求したことが回答になるだろう。

※きんぴらも付いてきた

うどんにカレー汁、さらに福神漬けやナルトも盛り付け、ミニカレー丼にして食べたよ。


デザートの「焼きプリン」150円(単品は300円)は、提供直前に表面をバーナーで焼いていた。


スーパーやコンビニで売っている焼きプリンとは違い、キャラメリゼされたパリパリの部分がある。

※キャラメリゼって言葉、人生で初めて使った

プリン本体は柔らかく冷たく甘いのに、外側が硬くて温かくてほろ苦いのが面白い。
デザートは他にも、バニラアイス(300円、食事とセットで150円)やガトーショコラ400円もある。
おそらく、お店独自の工夫が施してあるのだろう。

最後の訪問は今年の3月。注文したのは17時からの限定商品「ミラノ風カツカレー」1050円。


最初のドライカレーにもあったが、揚げたジャガイモがついてくる。
カツは薄いお肉を少ない油で焼くように調理し、妙に細かく切ってある。これがミラノ風カツなのか。
そういえば、いつもの三点セットの他に、カツ用にウスターソースとマスタードも提供された。


カツが小さいため、スプーンにカレーとライスとカツを毎回乗せることができるので、
ミニカツカレーが何度でも楽しめる。当然、残さず食べ切り、ごちそう様。
「また来ます」「お待ちしております」と挨拶を交わした数日後、外出自粛要請が出てしまった。
今度行くときは、まずはビールを飲んでから、ゆっくりカレーとデザートを楽しむつもりなのだが。

さて、ブルーバードさんの店名の由来だが、聞いたことないので私にはわからない。
普通に考えれば、童話の「青い鳥」が元になっているのかな。まさか日産の自動車ではないだろうし、
おそらく、いきものがかりさんの楽曲とも無関係のはず。
ならばなぜ、今回のタイトルが「あおいーあおいーあーのそらー」なのかといえば、
ただ単に、私があの「ブルーバード」という曲を気に入っているから、である。
とはいっても、有線で流れたのを聴いて「あ、この歌いいな」と思った程度で、CDなどは持っていないし、
今日、改めて歌詞を調べて、「あおい」ではなく「蒼い」が正しいと知った。そもそもここだけの話、
私はブルーバードという曲に出会うまで、「いきものがかり」さんの存在自体を知らなかった。世間知らずにもほどがあるね。
というわけで、ブログタイトルを見て、うっかり読んでしまった、いきものがかりファンの皆さん、
無関係な内容でごめんなさい。あと、三鷹ブルーバードの関係者の皆さんにも、
店名に関係なさそうなタイトルをつけたことを、お詫びいたします。



BlueBird(ブルーバード)
東京都武蔵野市中町2-16-1
JR三鷹駅から徒歩約7分 吉祥寺駅からだと20分くらいか
営業時間11時~21時
定休日 土曜

※現在は店内のお食事は20時まで、20時~21時はテイクアウトのみとなっております
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真昼の異空間でいただく和風カレー 東高円寺『平日昼だけ』

2018年07月20日 | カレー、ハヤシ
前回のつづき。
2日前、方南町のうどん店『御利益』さんを訪問したところ、先月末で閉店していたことを知った。


廃業のショックもさることながら、高円寺駅から炎天下を30分ほど歩いて向かったため、心身へのダメージが大きい。
いまさら気付いたけど、ウォーキングは健康にいいというが、日中35度超での徒歩は死を招くな
仕方なく、再び高円寺駅へ引き返すべく、暑さでボーっとしながらも、環七をとぼとぼ歩き始める。
青梅街道との交差地点に到着したときは、もはや歩道橋の階段をのぼる気になれず、あてもなく左折。
すると、和食レストラン『華屋与平衛』を過ぎたあたりの歩道にて、写真の看板を発見。


「高円寺に昼だけやってるカレー屋がある」との噂は知っていたが、ここのことだろうか。
せっかくなので入ってみるかと、看板から少し歩くと、お目当てのお店らしいアバンギャルドな(?)建物を発見。


おっ、やっぱりここだ。カレー屋さん『平日昼だけ』


「外観が怪しい」とは聞いていたが、ここまでとは…。普通は店内に入るの、ためらうよね。
いざ入店してみると、目の前には広がるのは、外観以上にカオスな空間!


まるで江戸川乱歩の世界のようなこちらの店舗、本来は骨董品屋兼カフェバーらしいが、
店名通り、平日の昼間だけ場所を借りて、カレー屋さんを営んでいるそうだ。
そんな、白昼夢のような光景から現実に戻してくれたのが、女性店員の「いらっしゃいませ」の声。
お店の怪しさに反比例するかのように、丁寧な応対をする、チャーミングな女性であった。
「どこでもお好きなお席に…こちらはどうですか」と案内してもらったのが写真の席。


念のため繰り返すが、ここはカレー店であり、江戸川乱歩の「妖気蠢く洋館」ではない。
とはいえ、黒いソファの座り心地は、なかなかよかったよ。

テーブルには、メニューのほか、こちらのお店について説明したマニュアル(?)が置いてある。


それらを眺めていると、さきほどのお姉さんが「クリスタルガイザー」のペットボトルを持ってきた。
クソ暑い中を歩いてきたので、一気に飲み干そうかとも思ったが、2本目からは有料なので自重(セコイ)。
でも、こういう飲料水の提供の仕方は珍しくてユニークだね。
珍しいといえば、こちらのメニューは、写真のように「和だしそぼろカレー」980円のみ。


トッピングはカツやコロッケなどはなく、オクラ、納豆、みょうがなど、和だしに合わせた和風食材が多い。
私はとりあえず、トッピングなしのノーマルを選択。なお、ご飯の量は240グラムとのこと。
しばらくすると、カレーが運ばれてきた。水分多めで、スープカレーみたい。


ソースの具材は玉ネギのみ。ご飯の上にはそぼろ肉、竹の子、大葉、揚げ玉、梅干し、鰹節などが盛られている。
「お好みで山椒をお使いください」とのことだが、まずはカレーだけひと口。


ムム、この味わいは…カレーうどんのツユのようだ
「カツオ、コブ、どんこ、いりこで出汁をひき、そば屋の醤油(私注:かえしのことだろう)を使う」
と、メニューに記載されていた通り、まさに「和だし」のカレーソース。
この日は、御利益でカレーうどんを食べる予定だったので、ちょうどよかった。
一方、ご飯の上に盛られた、各種食材も個性的。


大葉はさわやかだし、揚げ玉や竹の子は食感が面白く、梅干しはかなり熟成されたタイプで、酸味がすごい。
パクパクと食べ進み、あっという間に完食。温玉つけて大盛りにするべきだったな。
それにしても、複数のスパイスを組み合わせて作る、いわゆるインド風のカレー屋さんが増えている今、
あえて和風カレーで勝負している、店主の思い切りの良さに拍手を送りたい。
できることならば、あのカレーのご飯を、うどんに変えて食べてみたいな。

お会計時、「お持ち帰りのコーヒーもいかがですか」と声をかけられたので、ありがたく頂戴することにする。
普段の私は、コーヒーはブラックでなくブラウンに限ると豪語し、
砂糖とミルクがたっぷり入った、コーヒー牛乳しか飲まない(←子供かよ)のだが、かわいいお姉さんが勧めてくれたのでね。
最後、厨房の店主らしき方にも「ごちそうさまです」と告げて、お店を出た。

外は相変わらず異常な暑さのため、もらったアイスコーヒーにさっそく口をつける。


クリスタルガイザーとコーヒーで水分を補給し、和の食材とダシを使用したカレーで栄養も補給し、
お姉さんの丁寧な接客に癒される、素晴らしいランチであった
御利益の閉店で落ち込んでいたのが、少し和らいだ気がしたよ。



平日昼だけ
東京都杉並区梅里1-21-21
地下鉄東高円寺駅から徒歩約5分、新高円寺駅からは約9分、JR高円寺駅からは約13分
営業時間 11時半~15時
定休日 土、日、祝日
※カレー完売次第閉店、夜のお店の都合による臨休あり


追記:2020年に、東京都杉並区上荻1-4-3に移転したようです
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江戸川橋界隈でカツカレーを食べ比べ

2017年12月09日 | カレー、ハヤシ
いいトシこいて、子供のような味覚を持つ私はもちろん、カレーも大好物である。
最近は、本場インド(や近隣諸国)形式のカレーを出す店が増えてきているが、私はやっぱり、日本風のカレーが好きだね。
「日本のはスパイスが少なく香りが乏しいし…」とバカにする輩もいるけど、そんなヤツには、
「インドのカレーにはトンカツが乗らねえじゃねえか!」と反論することにしている。
実際、インド風のお店で、トンカツのトッピングって、あんまり見ないでしょ(宗教上の理由もあるだろうが)。
カツ+カレーという素晴らしい食べ物を生み出した、この日本という国を、私は誇りに思う。

さて、最近の私は、文京区の江戸川橋あたりに足を運ぶことが増えた。
このエリアは、何十年も前から営業しているようなレトロ食堂が多く、マニア心をくすぐる。
そのような食堂で、安ウマなカツカレーを食べたので、以下で紹介していこう。
まずは、いかにも「日本の食堂」らしいネーミングの『キッチン タロー』


入口ドア付近の古びたサンプル(←失礼だろ)から、長年営業していらっしゃるのがわかる。


メニューはカレーと揚げ物定食が中心で、どれもだいたい700円以下。最高値メニューがカキフライ定食の800円。
カレーライスが580円で、カツカレーは680円。100円しか変わらないのなら、当然カツカレーを選ぶでしょ。
注文後、おばちゃんが小鍋でカレーソースを温め、おじちゃんがカツを揚げ…「カツカレーライス」が到着。


おおっ、期待通りのビジュアルではないか!
黄色いカレー、紙ナプキンで包まれたスプーン、遅れて出てきた味噌汁(笑)。これぞ食堂のカツカレーだよ。
ほどよい辛さとトロミのカレーと、薄いけど熱々でサクサクのとんかつとの組み合わせは最高。
最近、こういうカレーを食べられる店が、どんどん減ってるのがさみしい。

ここは揚げ物もおいしく、再訪時には、写真の「ミックスフライライス」700円を食べた。


メンチカツ、クリームコロッケ、エビフライに、キャベツとスパゲティ、そしてご飯と味噌汁とお新香。


粗目のパン粉をまとったメンチは、臭みもなくジューシーで、クリームコロッケは、トロ~り優しい味わい。
カツカレーを食べて気付いたけど、揚げ物担当のおじちゃんは、かなりの腕前と見た。
ご高齢のおふたりに跡継ぎがいるのかは不明だけど、1日でも長くお店を続けてほしいね。

さて、お次に紹介するのは、こちらもカレーと揚げ物が主体のお店『キッチンヨッチ』


神保町に本店があり、各地に支店がある『南海』出身らしい。ならばカツカレーを注文だ。
数分後、料理長らしきおじちゃんが、外出から戻ってきて調理開始。近所に出前に行ってたのかな?
しばらくして、「カツカレー」750円と「生たまご」50円が、スープ付きでやってきた。


やや大盛りなのと、千切りキャベツが付くのは、南海と同様だが、カレーソースの色は神保町店ほど黒くない。
食べてみると、色との関係は不明だが、南海よりは甘口。玉ネギが多いのかな。個人的にはこちらの方が好きかも。
あと、ひと口サイズのジャガイモ(生卵のすぐ上)が付くのも、こちらのオリジナル。
さらにこちらのオリジナルルールとして、「カレーの方、一回に限りルーのおかわりサービス」(原文ママ)がある。
お言葉に甘えて、ご飯とカツを半分残して食べていき、カレーソースだけ意地汚くお替り


このツユだくカレーは、まさに「カレーは飲み物 byウガンダ氏」的な状態で、スルスルお腹に収まった。
ここまで書いてなかったけど、南海出身らしい大き目サイズのカツは、味も揚げ具合も申し分なく、
次回はカツ単品でビールを飲みたいね。シメはカレーかナポリタンだな。

最後は江戸川橋ではなく、飯田橋駅にほど近い場所にある『インドール』


看板でもおわかりの通り、カレー店風の店名なのに妙に生姜焼きを推している
確かに私も、これまで豚肉の生姜orにんにく焼きしか頼んだことがなく、カレーを食べている客を見た記憶がない。
久々の入店時も、オーダーは結局、いつもと同じ「豚肉のしょうが焼き」550円と「ライス並」150円。


右上の豆腐、ピーマン、トマトはお店からのサービスだ。
ここの生姜焼きは、タレが程よいしょっぱさで、実にメシが進む。昔は大盛りライス200円を頼んだものだった。
相変わらずウマかったが、今度こそカレーを食べてみようと、数日後に再訪。
「カレーライス」が500円で、「カツカレー」は700円。ここのカレーも、タローと同様に安いね。
予想より早めにカツカレーが到着。残念ながら、カツは揚げ置きらしい。


カレーは、辛味や旨味がさほどなく、ごくフツーの味。生姜焼きが一級品なだけに、凡庸に感じてしまう。
調理担当の店主も、なぜか不機嫌そうに感じた。自身がフライパンを振るう、炒め物関係を食べてほしいのかな。
次回は、生姜焼きの単品に、ライスに替えてカレーライスを頼んでみるか。
2/3ほど食べ進んだころ、ようやくサービスが届いた。カレーには付かないのかと思ってたよ。


揚げ豆腐、ピーマン、生野菜がついて700円とは、ずいぶんお得なカツカレーだよね。
こちらも、高齢のご夫婦が頑張ってらっしゃる。後継ぎがいらっしゃるといいな。

今回紹介した3店についてまとめると、
●キッチン タローは、安くて美味しい揚げ物のお店。
●キッチンヨッチは、ボリューミーなカレーがウリ。
●インドールは、やっぱり焼肉関係がおススメ。


カツカレーは、ヨッチの方が万人受けしそうだけど、私の好みは、昔懐かしいタイプのタローだ。
江戸川橋エリアには、魅力的な食堂がまだまだあるので、そちらもまた、改めて紹介したい。
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野菜たっぷりの愛情カレー 高津『おばちゃん八百屋』

2016年07月15日 | カレー、ハヤシ
個人経営なのに安く飲み食いできる、そんな飲食店をこよなく愛する私だが、
たまに「こんなに安くていいの?」と心配になることもある。
今回紹介する、『おばちゃん八百屋』もそんなお店だ。
場所は川崎市高津区の住宅街。最寄りは東急田園都市線の高津駅だが、
溝の口駅やJR南武線の津田山駅からもなんとか歩いて行ける。

名前の通り、基本はおばちゃんが営む八百屋さんだけど、


すぐ隣には、やはりおばちゃんが調理を担当している食堂がある(写真左側)。


店内はテーブルがひとつだけ。6~8人座れるかな。当然、相席は必須。
こちらの名物は、おばちゃん特製のカレーライス
八百屋さんらしく、ニンジンやジャガイモなど、野菜がたっぷり入ってる。
しかも、かなりの大盛りなのに、280円と超お手頃価格!
こちらがそのメニューの一部。


おばちゃんが描いたと思われる、イラストも味があるよね。
さらに、最近やったテレビの企画で、一流書道家によって、新たに作成されたメニュー表がこちら。


左半分しか撮れなかったけど、さすがにプロは達筆だ。
と、ここで双方のメニュー表を見たらおわかりだろうが、カレーだけでなく他の料理もメチャクチャ安い!
玉子丼300円、オムカレー330円、豚丼350円、天津丼や定食類は500円。これらすべて税込み。
いまどき、学食だって、もっと高いんじゃないの?

そんな、良心的なお店の売上アップに少しでも貢献しようと、
まずはキリンの500ml缶ビール400円を注文。350mlなら300円だ。缶のままでいいのに、保冷コップを出してくれた。
さらに、メインの食事兼ビールのツマミとして、カツカレー500円をオーダー。
私はトマトが苦手なので「すいません、トマト抜きでお願いします」と告げたら、
「ズッキーニは大丈夫? じゃあ入れとくよ」と、追加してくれた。申し訳ない!
数分後、揚げたてのカツにたっぷりのルウがかかった、カツカレーが完成。


うわ~噂には聞いていたが、かなりのビッグサイズ!
端っこの方はカレーが少しこぼれてる。大盛りにしないで良かった。
そして、真上から撮影した画像がこちら。


カツとカレーだけでなく、レタスとズッキーニ(本来はトマト)、そしてリンゴも添えられている。
ちなみに私は、写真2枚目上部にあるリンゴを、ポテトフライと間違え、ビールと一緒に飲んじまった。
ビールとカレー味のリンゴは、あまり相性良くなかったね(笑)。
カレー自体は、たくさんの野菜が入っているため、やや甘口。
おばちゃんの人柄を表すような、家庭的な優しい味わいだった。

そんなおばちゃんこと佐藤さんだが、実はかなりの苦労人らしい。
両親を失い、病気がちなお兄さんの面倒を見る人がいなくなったため、
還暦を過ぎてから、兄と一緒にこちらの八百屋さんを開くことになり、お店を運営する多忙な日々。
隣接している八百屋と食堂を、ほぼひとりで回し、双方の接客だけでなく、仕入れに調理に帳簿に清掃…etc。
今では、週に1度くらいしか、家族が住む実家には帰ってないそうだが、
それでも佐藤さんは、常に笑顔で明るくポジティブに生きてらっしゃる。
この日、私にカツカレーを提供した後も決して放置せず、いろいろと話しかけてくれた。
ひとり客だった私が、さみしそうに見えたので、元気付けようとしてくれたのかもしれない。
山盛りのカツカレーと、おばちゃんの心遣いに、お腹も胸もイッパイになった(涙)。

なお、こちらのお店のテーブルには、お客さんのための「連絡帳」が置いてある。
要するに、来店した際の感想などを書くためのノートだ。
「おいしかった」「また来るよ」などと、たくさんの感謝の言葉がつづられており、
恥ずかしながら、私もペンを借り、ひとこと書かせていただいた。
「たっぷりの野菜と真心が込められたカレー、とても美味しかったです」
たしかこんな内容。日付は7月8日。ヘタクソな字で書いてあるはず。
みなさんも、ご来店の際は、おばちゃんに感謝のメッセージを!

最後に蛇足になるが、
以前紹介した、立川の『双葉食堂』もそうだけど、
明らかに自分より年長者の店主が、安く美味しく心も身体も温まる料理を提供しているお店に対して、
「5点満点で3.5」などと、食べログで点数を付けてる評論家気取りのヤツらは、人間としてどうかと思う
まあ、ろくに仕事もせず、昼酒飲んでるヤツに言う資格はないか。



おばちゃん八百屋 
神奈川県川崎市高津区久地1-9-21
高津駅から徒歩約10分、溝の口駅から徒歩約14分、津田山駅から徒歩約18分、店の真ん前に「梅林」というバス停留所あり
営業時間7時~19時 (18時半ラストオーダー)
定休日 日曜


※残念ながら、21年頃閉店なさったようです。おばちゃん、いつまでもお元気で!
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