こんにちは。栄えある日大三高OBの正田です。ちなみに現役時代は帰宅部の劣等生でした。
今回のタイトル通り、我が母校野球部は秋季都大会でまさかの(?)優勝。
以前、拙ブログで高校野球について書いたのは、夏大会の準々決勝直前。
「次の東海大菅生で負ける可能性が高い」なんて予測したところ、案の定的中(0-5の完敗)。
それ以来、三高野球部については沈黙してきたが、優勝したこの機会に、記述を再開させていただく。
新チームの試合を初観戦したのは、8月下旬に日大三高グラウンドで行われた、遊学館との練習試合。
三高のスタメンは、日置に大塚に金子と、昨年からベンチ入りしていた面々が大半。
目立った新戦力は、しいていえば変化球投手の林くらいで、あとはだいたい力量がわかる選手ばかり。
よくいえば、個々の欠点は少なくまとまっており、悪くいえば、全体的に小粒でスケールダウン。
特に打線は、金成、櫻井、井上兄ら長打力のある選手が引退し、ここ数年ではもっとも迫力不足。
そんな状況で戦った、遊学館戦のスコアは下記写真の通り8-1。
7回までは2-1の接戦だったが、8回以降、遊学館守備陣にミスが生じ、ラッキーな得点を重ねての辛勝。
慣れ親しんだホームグラウンドで戦えたのが勝因だろう。実際、三高側にもくだらないミスが多かった。
打線は相変わらず、大物狙いでポップフライを連発し、守っては、得意の(?)エラーも飛び出した。
また、長打力不足を補うべく、積極的に盗塁を仕掛けたものの、4度走って3度失敗。
悪いけど、相手キャッチャーの肩もたいしたことはなく、ただ単に三高ランナーが遅かった(特にスタート)だけ。
夏の石川大会で準優勝したチームに競り勝ったとはいえ、前途多難な印象であった。
9月になると、新チーム初の公式戦となる、秋季都大会・ブロック予選が始まる。
ブロック1回戦 日大三13-0正則
ブロック決勝 日大三9-0都豊多摩
点数だけ見れば完勝だが、守備ではムダな四死球やマヌケなエラーが多く、打線は相変わらず、凡フライを連発。
ただし、その凡フライが、そのままスタンドに入ったりするので、全否定はできないのが困る。
長年観戦している常連たちも、私と同様「今年はちょっと…」と、実力を疑問視する方が多かった。
10月からは、予選を勝ち抜いた64校による秋季大会本戦が開幕。
1回戦 日大三7-1都城東 試合は終始城東ペース。ヒットも城東の方が多かった。三高は主軸に当たりが出ず。
2回戦 日大三10-3修徳 私立の強豪相手だが、春には16-2で勝っており、この秋も7回コールド勝ち。
3回戦 日大三8-1都昭和 5番飯村の2本塁打などで勝利。三高はこの試合で対都立高校150連勝を達成。
ここまで、打線こそ機能しているが、被安打やエラーは多く、どの試合も決して完勝ではなかった。
どうにかベスト8に進出したが、他の組み合わせでは、強豪同士のつぶし合いや番狂わせもあり、
東海大菅生、二松学舎、日大鶴ヶ丘、早稲田実業、関東一、創価といった評判校がすでに敗退。
今年の三高のクジ運は良かったといえよう。唯一の難敵は、準々決勝で当たった東京屈指の名門・帝京だ。
とにかく雨が多かった今年の秋季大会。ベスト8も当初の予定からは、日にちも球場も変更となった。
準々決勝 対帝京戦(府中市民球場)
三0112008→12
帝0002111→5
序盤優勢も中盤に追いつかれ、イヤなムードが漂ったが、相手エースがバテてきたのを逃さず、
7回に一挙8点を奪う集中攻撃で、強豪の帝京相手にまさかのコールド勝ち。
この日の打線は、大物狙いの凡フライはほとんどなく、左バッターはレフトへ、右バッターはライト方向へ、
鋭いゴロやライナーを弾き返す、まさに高校野球のお手本のような試合。やればできるじゃんか!
ただし、走塁ミスも4~5個やらかしており、特に7回表、満塁でセンターオーバーの打球が飛んだのに、
二塁ランナーが三塁でストップしたときは、スタンドから激しいヤジが飛んだ。私もヤジを飛ばしたひとりである。
大振りをせずミート主体の、三高らしからぬ堅実な打線は、なかなか頼もしかった。
準決勝 対日大豊山戦(神宮球場)
三1050033→12
豊0200000→2
準決勝からは神宮球場。日大同士の対決は、三高が格の違いを見せた。
豊山の9番打者に特大ツーランを打たれたが、三高は全17安打のうち、長打は4本でホームランはなし。
この日も単打でつなぐ、相手が嫌がる攻撃に徹した。8~9月のダメ打線とは雲泥の差だ。
投手陣も、実質エースの背番号8中村と、準エースの背番号11井上を温存できたのも好材料。
ただ、この日も三塁コーチが走者の生還を止める、消極的(というかマヌケ)な走塁が見られた。
準決勝第二試合では、好投手を3人擁する国士舘に佼成学園が競り勝ち、50年ぶりの決勝進出を決めていた。
11月5日、澄み切った晴天の下、いよいよ決勝戦が行われる。
昨年は清宮フィーバーで大観衆が訪れたが、今年は外野席すら開放せず、そこそこの観客数。
私が観戦した席は、三高ベンチを目の前にした、前から4列目という好位置。
選手たちのウォーミングアップも間近で見られるため、「ガンバレよ!」と声をかけた。
試合内容については、マスコミが報じているだろうから、スコアだけ紹介。
秋季東京都高等学校野球大会決勝
対佼成学園戦(神宮球場)
三000300008→11
佼110001101→5
敗戦ムード漂う中で迎えた、9回表の起死回生の猛攻には、さすがにシビレた。
それにしても、佼成学園は5年前の夏大会決勝でも9回二死から逆転されたし、
昨年夏大会初戦で当たった時も、9回表まで3点リードしながら、その裏4失点で敗戦と、
三高との試合では、途中優勢でも最後にはキッチリ負けてくれる。相手ながら少々気の毒。
6点差での敗戦では、来春のセンバツ出場は難しく、三高の神宮大会優勝が絶対条件となるが、
三高が全国の強豪相手に勝ち進めるわけがないので、ほぼ絶望的だ。
ここからは、私が撮影した写真を掲載。ズーム&ブレのため、見苦しい画像ばかりだがカンベンしてくれ。
優勝が決まった瞬間、マウンドに集まる選手たち。クリックすれば大きくなるよ。
試合後の整列。負けた佼成学園の選手だけでなく、勝った三高側も何人か泣いていた。ここだけのハナシ、実は私も…。
校歌斉唱後、応援席に向かって挨拶。私の現役時は優勝に縁がなかったので、今の生徒たちがうらやましい。
場内記念撮影からの場内行進。変なアングルで申し訳ない。
続いて、場内での監督インタビュー。小倉監督の安堵の表情が印象的。
選手退場後は、祝福メールに返信したり、場内のあちこちに陣取った観戦仲間と合流し、改めて勝利を祝福し合う。
最終回の逆転がなければ、こんな歓喜はなかったわけで、「よく勝ってくれたよなあ」と、互いに喜びを噛みしめた。
その後は、球場外の関係者出入口の前で、いわゆる「出待ち」。久々の優勝だからね。
出てきた選手たちに、大きな拍手とねぎらいの歓声が飛ぶ。その後遅れて、ようやく小倉監督が登場。
左端の女性に花束を渡され、頭を下げる監督の姿を、脇から撮影させていただいた。
なんだか、私にあいさつしているみたいな写真なので、大変恐縮である。
某SNSには「“応援ありがとう”と私にあいさつする小倉監督」と、ウソ投稿をしてしまった。監督、ゴメンなさい。
7年ぶり13度目の秋季大会制覇。そして2年連続20回目のセンバツ甲子園出場が当確。
おめでとう、ありがとう、日大三高野球部。今回も1円たりとも寄付はしないが、甲子園には駆けつけるぞ。
来春こそは初戦突破だ!
今回のタイトル通り、我が母校野球部は秋季都大会でまさかの(?)優勝。
以前、拙ブログで高校野球について書いたのは、夏大会の準々決勝直前。
「次の東海大菅生で負ける可能性が高い」なんて予測したところ、案の定的中(0-5の完敗)。
それ以来、三高野球部については沈黙してきたが、優勝したこの機会に、記述を再開させていただく。
新チームの試合を初観戦したのは、8月下旬に日大三高グラウンドで行われた、遊学館との練習試合。
三高のスタメンは、日置に大塚に金子と、昨年からベンチ入りしていた面々が大半。
目立った新戦力は、しいていえば変化球投手の林くらいで、あとはだいたい力量がわかる選手ばかり。
よくいえば、個々の欠点は少なくまとまっており、悪くいえば、全体的に小粒でスケールダウン。
特に打線は、金成、櫻井、井上兄ら長打力のある選手が引退し、ここ数年ではもっとも迫力不足。
そんな状況で戦った、遊学館戦のスコアは下記写真の通り8-1。
7回までは2-1の接戦だったが、8回以降、遊学館守備陣にミスが生じ、ラッキーな得点を重ねての辛勝。
慣れ親しんだホームグラウンドで戦えたのが勝因だろう。実際、三高側にもくだらないミスが多かった。
打線は相変わらず、大物狙いでポップフライを連発し、守っては、得意の(?)エラーも飛び出した。
また、長打力不足を補うべく、積極的に盗塁を仕掛けたものの、4度走って3度失敗。
悪いけど、相手キャッチャーの肩もたいしたことはなく、ただ単に三高ランナーが遅かった(特にスタート)だけ。
夏の石川大会で準優勝したチームに競り勝ったとはいえ、前途多難な印象であった。
9月になると、新チーム初の公式戦となる、秋季都大会・ブロック予選が始まる。
ブロック1回戦 日大三13-0正則
ブロック決勝 日大三9-0都豊多摩
点数だけ見れば完勝だが、守備ではムダな四死球やマヌケなエラーが多く、打線は相変わらず、凡フライを連発。
ただし、その凡フライが、そのままスタンドに入ったりするので、全否定はできないのが困る。
長年観戦している常連たちも、私と同様「今年はちょっと…」と、実力を疑問視する方が多かった。
10月からは、予選を勝ち抜いた64校による秋季大会本戦が開幕。
1回戦 日大三7-1都城東 試合は終始城東ペース。ヒットも城東の方が多かった。三高は主軸に当たりが出ず。
2回戦 日大三10-3修徳 私立の強豪相手だが、春には16-2で勝っており、この秋も7回コールド勝ち。
3回戦 日大三8-1都昭和 5番飯村の2本塁打などで勝利。三高はこの試合で対都立高校150連勝を達成。
ここまで、打線こそ機能しているが、被安打やエラーは多く、どの試合も決して完勝ではなかった。
どうにかベスト8に進出したが、他の組み合わせでは、強豪同士のつぶし合いや番狂わせもあり、
東海大菅生、二松学舎、日大鶴ヶ丘、早稲田実業、関東一、創価といった評判校がすでに敗退。
今年の三高のクジ運は良かったといえよう。唯一の難敵は、準々決勝で当たった東京屈指の名門・帝京だ。
とにかく雨が多かった今年の秋季大会。ベスト8も当初の予定からは、日にちも球場も変更となった。
準々決勝 対帝京戦(府中市民球場)
三0112008→12
帝0002111→5
序盤優勢も中盤に追いつかれ、イヤなムードが漂ったが、相手エースがバテてきたのを逃さず、
7回に一挙8点を奪う集中攻撃で、強豪の帝京相手にまさかのコールド勝ち。
この日の打線は、大物狙いの凡フライはほとんどなく、左バッターはレフトへ、右バッターはライト方向へ、
鋭いゴロやライナーを弾き返す、まさに高校野球のお手本のような試合。やればできるじゃんか!
ただし、走塁ミスも4~5個やらかしており、特に7回表、満塁でセンターオーバーの打球が飛んだのに、
二塁ランナーが三塁でストップしたときは、スタンドから激しいヤジが飛んだ。私もヤジを飛ばしたひとりである。
大振りをせずミート主体の、三高らしからぬ堅実な打線は、なかなか頼もしかった。
準決勝 対日大豊山戦(神宮球場)
三1050033→12
豊0200000→2
準決勝からは神宮球場。日大同士の対決は、三高が格の違いを見せた。
豊山の9番打者に特大ツーランを打たれたが、三高は全17安打のうち、長打は4本でホームランはなし。
この日も単打でつなぐ、相手が嫌がる攻撃に徹した。8~9月のダメ打線とは雲泥の差だ。
投手陣も、実質エースの背番号8中村と、準エースの背番号11井上を温存できたのも好材料。
ただ、この日も三塁コーチが走者の生還を止める、消極的(というかマヌケ)な走塁が見られた。
準決勝第二試合では、好投手を3人擁する国士舘に佼成学園が競り勝ち、50年ぶりの決勝進出を決めていた。
11月5日、澄み切った晴天の下、いよいよ決勝戦が行われる。
昨年は清宮フィーバーで大観衆が訪れたが、今年は外野席すら開放せず、そこそこの観客数。
私が観戦した席は、三高ベンチを目の前にした、前から4列目という好位置。
選手たちのウォーミングアップも間近で見られるため、「ガンバレよ!」と声をかけた。
試合内容については、マスコミが報じているだろうから、スコアだけ紹介。
秋季東京都高等学校野球大会決勝
対佼成学園戦(神宮球場)
三000300008→11
佼110001101→5
敗戦ムード漂う中で迎えた、9回表の起死回生の猛攻には、さすがにシビレた。
それにしても、佼成学園は5年前の夏大会決勝でも9回二死から逆転されたし、
昨年夏大会初戦で当たった時も、9回表まで3点リードしながら、その裏4失点で敗戦と、
三高との試合では、途中優勢でも最後にはキッチリ負けてくれる。相手ながら少々気の毒。
6点差での敗戦では、来春のセンバツ出場は難しく、三高の神宮大会優勝が絶対条件となるが、
三高が全国の強豪相手に勝ち進めるわけがないので、ほぼ絶望的だ。
ここからは、私が撮影した写真を掲載。ズーム&ブレのため、見苦しい画像ばかりだがカンベンしてくれ。
優勝が決まった瞬間、マウンドに集まる選手たち。クリックすれば大きくなるよ。
試合後の整列。負けた佼成学園の選手だけでなく、勝った三高側も何人か泣いていた。ここだけのハナシ、実は私も…。
校歌斉唱後、応援席に向かって挨拶。私の現役時は優勝に縁がなかったので、今の生徒たちがうらやましい。
場内記念撮影からの場内行進。変なアングルで申し訳ない。
続いて、場内での監督インタビュー。小倉監督の安堵の表情が印象的。
選手退場後は、祝福メールに返信したり、場内のあちこちに陣取った観戦仲間と合流し、改めて勝利を祝福し合う。
最終回の逆転がなければ、こんな歓喜はなかったわけで、「よく勝ってくれたよなあ」と、互いに喜びを噛みしめた。
その後は、球場外の関係者出入口の前で、いわゆる「出待ち」。久々の優勝だからね。
出てきた選手たちに、大きな拍手とねぎらいの歓声が飛ぶ。その後遅れて、ようやく小倉監督が登場。
左端の女性に花束を渡され、頭を下げる監督の姿を、脇から撮影させていただいた。
なんだか、私にあいさつしているみたいな写真なので、大変恐縮である。
某SNSには「“応援ありがとう”と私にあいさつする小倉監督」と、ウソ投稿をしてしまった。監督、ゴメンなさい。
7年ぶり13度目の秋季大会制覇。そして2年連続20回目のセンバツ甲子園出場が当確。
おめでとう、ありがとう、日大三高野球部。今回も1円たりとも寄付はしないが、甲子園には駆けつけるぞ。
来春こそは初戦突破だ!