「ラーショ」の愛称で、一部マニアから支持を集める『ラーメンショップ』。
ある日、西武線青梅街道駅近くにある小川店の前を通ったら、
ランチタイムの13時10分の時点で、早くもシャッターが下りていた。
以前の営業時間はわからないが、最近は朝早くから開けている様子。今日の分は売り切れかな。
早朝開始と判明した理由は足元の看板。翌日は朝5時56分オープン。早い! というか中途半端(笑)。
私が愛読しているブログによると、「6時13分開店」の日もあった。毎日違うのかな。
最後に店の前を通ったのは7月20日だが、「しばらく休業」の貼紙があり、その後は不明。
再開したらラーメンをいただき、ついでに店員さんに、開店時間の謎を聞いてみたい。
※追記 ラーショ小川店、閉店した模様です
開店時間の謎といえば、個人的に気になっていたのが、武蔵村山市にある『弘華飯店』さん。
真っ赤な軒先テントに記された営業時間は、AM11:03~PM9:38。
場所は村山団地近くの団地西通り沿いにあり、最寄り駅は多摩都市モノレールの上北台駅になる。
実はこちらのお店も、さっき記した愛読しているブログの作者さんに教えていただいたのだ。
オススメは、他の店では「排骨」、カタカナで「パイコー」や「パイクー」などと呼ばれる、豚肉の中華風揚げ。
こちらのお店では「大肉」と書いて「チャップ」と読む。大肉体型の私は共食いである(泣)。
初訪問は昨年の夏頃。メニューに酒類が見当たらず、ランチタイムで混んでいたので飲酒はあきらめ、
好物の「餃子」550円と、お店も推している「大肉麺」935円を注文。
数分後、餃子が焼き上がり、
ほぼ同時に大肉麺(チャップそば)もやってきた。
丼サイズがなかなか大きく、大食漢には嬉しい。
餃子は、皮がモチモチしていて野菜少なめ。日本式というより、中華式の餃子だと思う。
こちらの店主は若い頃、横浜中華街での修業経験がある腕利き。
さっき載せた店頭写真の看板に、「上海料理」「横浜中華街の味」と記されているのを確認してほしい。
お店自慢の大肉は、カレーのようなスパイスが香り、かじるとパリッとした歯応えのあと、肉の旨味がジュワっと広がる。
薄味の清湯スープと、柔らかめの中細麺が、主役の大肉を引き立てている。
お店自慢の大肉メニューは、麺、飯、炒飯があり、それぞれに豚肉の中華風揚げがどーんと乗るようだ。
※価格は当時のもので、現在はそれぞれ+50円に外税
食後のお会計時、接客担当のおばちゃんに、「お酒はないんですか?」とたずねたところ、
「お酒はなくてビールしかない」と返答。そうか、おばちゃんの年代だとお酒=日本酒か。
「今度は夜、ビールで一杯やらせていただきます」と告げると、「はぁいよろしく」とおばちゃん。
ぶっきらぼうなようだが、実際は温かみを感じる声のトーンであった。
その後は緊急事態宣言もあり、ヨソ者の私は訪問を避けていた。
今年の夏、一瞬だけ酒類が解禁された期間の夕方に再訪し、念願のビール+中華を楽しむことができた。
注文したのは「水餃子」550円と「八宝菜」1540円。ビールは大瓶で、どこにも記載はないが、たぶん700円。
さっきも触れたが、ここ弘華飯店の店主は、本格中華のシェフなので、
「老麺(ラーメン)」660円、「炒飯」800円と、麺類・ご飯類は普通の価格だが、
一品料理になると、「古老肉(酢豚)」1540円、「干焼蝦仁(エビチリ)」1870円など、そこそこする。
※上記価格に+外税
だが、酢豚やエビチリなどは、かつてラーメンが300円台だった時代から、1000円超が当たり前だった。
近所には、だいぶ前に紹介した大盛り中華食堂『忠豊』もあるが、あちらのエビチリは2000円を超える。
『バーミヤン』などの廉価チェーンに慣れると高く感じるが、本来はこれくらいが適正価格なのかもしれない。
しばらくすると、まずは水餃子が登場。焼き餃子とは違い、ショーロンポーのような形状。
中身は一緒かもしれないけど、皮の食感がよく、水餃子の方が私は好き。
さらに数分後、具だくさんの八宝菜(別表記:五目うまに)が完成。
※ビールはキリンのラガー
エビ、イカ、豚肉、ウズラ、キクラゲ、キャベツ、竹の子、ピーマン。まさに八つの宝で作った菜(オカズ)だ。
大きめのエビが5尾、イカは大小合わせて8個くらいと、一般的なお店より海鮮の割合が多い。
ウズラも2個と通常の倍だし(笑)、味付けも濃すぎずちょうどいい塩梅。お値段分の価値はあるよ。
ビールを飲み終え、さて、シメの食事は…と悩んでいたら、厨房からおじちゃん店主が登場。
「どうもどうも。ゆっくりしていってくださいね」と、私に声をかけると、外のノレンを片付け始めた。
あれっ、ひょっとしてもう店じまいですか!? とたずねたところ、
おばちゃんが「最近は18時くらいで終わりなの」だって。しまった、20時までかと思ってた!
コロナ禍以降、20時までの短縮営業を強いられ、中休みをなくした弘華飯店さんだが、
以前も書いたように、夏場の中華厨房は地獄。11時(11時03分?)からの通し営業は、
おじちゃんが「もうトシだからしんどい」らしく、お客さんが途切れる18時頃に閉店するそうだ。
あわてて帰ろうとしたら、おじちゃんが再び「ゆっくりしてって」とおっしゃってくれたので、
せっかくなので図々しく居座り、客席で休憩しているご夫妻と、いろいろお話しさせていただいた。
ついでにビールも、もう1本お替わりし、おじちゃんにもごちそうした(おばちゃんは飲めないそうだ)。
おじちゃんが調理の世界に入ったのが、今から52年前。
「今と違って、あの頃の中華街は、まともな店しかなかったよ」と語る、横浜の中華街で修業。
その後は、立川市の栄町で、出前専門の中華屋さんを開業。
「近所の高校や会社が、しょっちゅう出前を頼んでくれてね。結構忙しかったなあ」。
近所の高校とは、現在の昭和第一学園のことだろう。コンビニがない時代ゆえ、生徒も出前を頼んだのかな?
繁盛していたようだが、おばちゃんはひとつ不満があったようだ。おじちゃん曰く、
「オレが競輪大好きでね。つい現場に行っちまうんだ」。ああ、ここにも同志がいた(笑)。
栄町から立川競輪場は目と鼻の先。出前専門店ということは、おじちゃん自らお客さんに料理を運びに行き、
受け取った代金を店に持ち帰らず、そのまま競輪場へ…なんてコトもあったのでは。
当時の競輪についても語りたいけど、おばちゃんが不機嫌になりそうなので(笑)、また今度。
立川市での営業を10年続け、その後は武蔵村山市に移転し、現店舗を構えたのが今から40年前らしい。
「バブルの頃はすごかった。夜12時過ぎても客が途絶えないんだから」と回顧するおじちゃん。
バブル時代だと、まだモノレールもないはずですが、どこから客が来るんですか!? と質問したら、
「近くの(村山)団地の人たちだよ。昔はこの辺も、居酒屋や雀荘がたくさんあって、帰りにウチに寄ったんだ」。
そうか、近隣の人たちが深夜まで遊んでいたのか。おじちゃんも「オレも営業終了後は飲みに行ったよ」だって(笑)。
今では居酒屋も雀荘もほとんど廃業し、当時の客も年齢を重ね、来店機会は減ったそうだが、
それでも弘華飯店さんには、常連がまだ多数存在し、お持ち帰りの注文電話も頻繁にかかってくる。
「それは、この人(店主)の腕がいいから。他では食べられない味だし」と、おばちゃんが誇らしげに語る。
昔は深夜まで営業していたのか…と、ここで営業時間の謎を思い出した。
店頭に書いてある11時03分から9時38分までって、なぜあの営業時間なんですか?
という私の質問に、おじちゃんは微笑みながら「ああ、あれは特に意味はないんだ」。えっ!?
1103でイイオミセとか、いろいろ考えたんですが…と私の想像を述べてみたが、
「いやいや。変わった時間(表記)の方が、人の目に付くだろうと思っただけで、意味はないの」だって。
確かに、私の目にはバッチリ付いた(←変な日本語)し、実際に「1103=いいお店」だったので問題はない。
何年前から表示しているのかは聞かなかったが、かなり先鋭的な宣伝方法ではないかね。
あと、一応、9:38の語呂合わせも考えてみたけど、「9喰って 3騒いで 8バンザイ」…イマイチか。
帰り際、おばちゃんに「お食事したかったのに(店じまいで)悪かったね」といわれたので、
「いえいえ。また次回の楽しみにしておきます」と告げてお店を出た。
次回といいつつ翌日、さっそく再訪したが…16時台なのにもう閉まってる!
店頭でしょんぼりしていた私を、たまたま外出から帰ってきたおばちゃんが発見。
「ゴメンねえ。明日から休みなんだけど、あの人は残ったモン使うの嫌いだから」。
ああ、なるほど。最近は月火が定休で、この日は日曜。食材ロスを嫌い、仕込みを減らしているのか。
失礼ながら、3日前の食材を使用する中華食堂なんて、いくらでも存在する。
だが、おじちゃん店主は、それをヨシとしないのだ。さすがは横浜中華街で腕を磨いた職人である。
それからちょっと日にちが過ぎ、最近ようやく、3度目の入店を果たし、ご夫妻にご挨拶。
酒類提供禁止なのでお食事だけ。前回も頼んだ水餃子と、夏限定の冷やし中華をオーダー。
具材はチャップ、トリ、くらげの3種で、価格はすべて税込990円。同額ならチャップ一択でしょう。
まずは水餃子(画像ナシ)、続いて「大肉冷やし中華」がやってきた。
具材はキュウリと大肉だけだが、それだけで充分。自家製ダレの酸味が、揚げた豚肉とマッチ。
大肉のコロモがタレに浸みて、柔らかくなったり、酸味が加わり甘味が増したりと、いろいろ変化するのが面白い。
短時間でツルっと食べ切り「ごちそう様です」。ますます大肉=デブになっちまうな。
武蔵村山で開業し、村山団地の住民たちの胃袋を支えて約40年。
長い歴史の分だけ、ご夫妻もお年を召されたはずだが、おふたりとも実年齢より若く見えるのが幸い。
これからも、可能な限りお店を続けていただきたいし、私も当然、せっせと通わせていただく。
とりあえず、おじちゃんを元気づけるためにも、競輪選手たちのさらなる奮闘を願う(←関係あるのか?)。
上海料理 弘華飯店
東京都武蔵村山市学園3-58-2
多摩都市モノレール上北台駅から徒歩約13分、桜街道駅からは約19分 JR立川駅からは徒歩約82分…
営業時間 現在は11時~18時くらい、日曜日は早く閉まる 通常は11時3分~21時38分(中休みあり)
定休日 現在は月、火
※提供まで時間がかかるときもありますが、のんびり待ちましょう
ある日、西武線青梅街道駅近くにある小川店の前を通ったら、
ランチタイムの13時10分の時点で、早くもシャッターが下りていた。
以前の営業時間はわからないが、最近は朝早くから開けている様子。今日の分は売り切れかな。
早朝開始と判明した理由は足元の看板。翌日は朝5時56分オープン。早い! というか中途半端(笑)。
私が愛読しているブログによると、「6時13分開店」の日もあった。毎日違うのかな。
最後に店の前を通ったのは7月20日だが、「しばらく休業」の貼紙があり、その後は不明。
再開したらラーメンをいただき、ついでに店員さんに、開店時間の謎を聞いてみたい。
※追記 ラーショ小川店、閉店した模様です
開店時間の謎といえば、個人的に気になっていたのが、武蔵村山市にある『弘華飯店』さん。
真っ赤な軒先テントに記された営業時間は、AM11:03~PM9:38。
場所は村山団地近くの団地西通り沿いにあり、最寄り駅は多摩都市モノレールの上北台駅になる。
実はこちらのお店も、さっき記した愛読しているブログの作者さんに教えていただいたのだ。
オススメは、他の店では「排骨」、カタカナで「パイコー」や「パイクー」などと呼ばれる、豚肉の中華風揚げ。
こちらのお店では「大肉」と書いて「チャップ」と読む。大肉体型の私は共食いである(泣)。
初訪問は昨年の夏頃。メニューに酒類が見当たらず、ランチタイムで混んでいたので飲酒はあきらめ、
好物の「餃子」550円と、お店も推している「大肉麺」935円を注文。
数分後、餃子が焼き上がり、
ほぼ同時に大肉麺(チャップそば)もやってきた。
丼サイズがなかなか大きく、大食漢には嬉しい。
餃子は、皮がモチモチしていて野菜少なめ。日本式というより、中華式の餃子だと思う。
こちらの店主は若い頃、横浜中華街での修業経験がある腕利き。
さっき載せた店頭写真の看板に、「上海料理」「横浜中華街の味」と記されているのを確認してほしい。
お店自慢の大肉は、カレーのようなスパイスが香り、かじるとパリッとした歯応えのあと、肉の旨味がジュワっと広がる。
薄味の清湯スープと、柔らかめの中細麺が、主役の大肉を引き立てている。
お店自慢の大肉メニューは、麺、飯、炒飯があり、それぞれに豚肉の中華風揚げがどーんと乗るようだ。
※価格は当時のもので、現在はそれぞれ+50円に外税
食後のお会計時、接客担当のおばちゃんに、「お酒はないんですか?」とたずねたところ、
「お酒はなくてビールしかない」と返答。そうか、おばちゃんの年代だとお酒=日本酒か。
「今度は夜、ビールで一杯やらせていただきます」と告げると、「はぁいよろしく」とおばちゃん。
ぶっきらぼうなようだが、実際は温かみを感じる声のトーンであった。
その後は緊急事態宣言もあり、ヨソ者の私は訪問を避けていた。
今年の夏、一瞬だけ酒類が解禁された期間の夕方に再訪し、念願のビール+中華を楽しむことができた。
注文したのは「水餃子」550円と「八宝菜」1540円。ビールは大瓶で、どこにも記載はないが、たぶん700円。
さっきも触れたが、ここ弘華飯店の店主は、本格中華のシェフなので、
「老麺(ラーメン)」660円、「炒飯」800円と、麺類・ご飯類は普通の価格だが、
一品料理になると、「古老肉(酢豚)」1540円、「干焼蝦仁(エビチリ)」1870円など、そこそこする。
※上記価格に+外税
だが、酢豚やエビチリなどは、かつてラーメンが300円台だった時代から、1000円超が当たり前だった。
近所には、だいぶ前に紹介した大盛り中華食堂『忠豊』もあるが、あちらのエビチリは2000円を超える。
『バーミヤン』などの廉価チェーンに慣れると高く感じるが、本来はこれくらいが適正価格なのかもしれない。
しばらくすると、まずは水餃子が登場。焼き餃子とは違い、ショーロンポーのような形状。
中身は一緒かもしれないけど、皮の食感がよく、水餃子の方が私は好き。
さらに数分後、具だくさんの八宝菜(別表記:五目うまに)が完成。
※ビールはキリンのラガー
エビ、イカ、豚肉、ウズラ、キクラゲ、キャベツ、竹の子、ピーマン。まさに八つの宝で作った菜(オカズ)だ。
大きめのエビが5尾、イカは大小合わせて8個くらいと、一般的なお店より海鮮の割合が多い。
ウズラも2個と通常の倍だし(笑)、味付けも濃すぎずちょうどいい塩梅。お値段分の価値はあるよ。
ビールを飲み終え、さて、シメの食事は…と悩んでいたら、厨房からおじちゃん店主が登場。
「どうもどうも。ゆっくりしていってくださいね」と、私に声をかけると、外のノレンを片付け始めた。
あれっ、ひょっとしてもう店じまいですか!? とたずねたところ、
おばちゃんが「最近は18時くらいで終わりなの」だって。しまった、20時までかと思ってた!
コロナ禍以降、20時までの短縮営業を強いられ、中休みをなくした弘華飯店さんだが、
以前も書いたように、夏場の中華厨房は地獄。11時(11時03分?)からの通し営業は、
おじちゃんが「もうトシだからしんどい」らしく、お客さんが途切れる18時頃に閉店するそうだ。
あわてて帰ろうとしたら、おじちゃんが再び「ゆっくりしてって」とおっしゃってくれたので、
せっかくなので図々しく居座り、客席で休憩しているご夫妻と、いろいろお話しさせていただいた。
ついでにビールも、もう1本お替わりし、おじちゃんにもごちそうした(おばちゃんは飲めないそうだ)。
おじちゃんが調理の世界に入ったのが、今から52年前。
「今と違って、あの頃の中華街は、まともな店しかなかったよ」と語る、横浜の中華街で修業。
その後は、立川市の栄町で、出前専門の中華屋さんを開業。
「近所の高校や会社が、しょっちゅう出前を頼んでくれてね。結構忙しかったなあ」。
近所の高校とは、現在の昭和第一学園のことだろう。コンビニがない時代ゆえ、生徒も出前を頼んだのかな?
繁盛していたようだが、おばちゃんはひとつ不満があったようだ。おじちゃん曰く、
「オレが競輪大好きでね。つい現場に行っちまうんだ」。ああ、ここにも同志がいた(笑)。
栄町から立川競輪場は目と鼻の先。出前専門店ということは、おじちゃん自らお客さんに料理を運びに行き、
受け取った代金を店に持ち帰らず、そのまま競輪場へ…なんてコトもあったのでは。
当時の競輪についても語りたいけど、おばちゃんが不機嫌になりそうなので(笑)、また今度。
立川市での営業を10年続け、その後は武蔵村山市に移転し、現店舗を構えたのが今から40年前らしい。
「バブルの頃はすごかった。夜12時過ぎても客が途絶えないんだから」と回顧するおじちゃん。
バブル時代だと、まだモノレールもないはずですが、どこから客が来るんですか!? と質問したら、
「近くの(村山)団地の人たちだよ。昔はこの辺も、居酒屋や雀荘がたくさんあって、帰りにウチに寄ったんだ」。
そうか、近隣の人たちが深夜まで遊んでいたのか。おじちゃんも「オレも営業終了後は飲みに行ったよ」だって(笑)。
今では居酒屋も雀荘もほとんど廃業し、当時の客も年齢を重ね、来店機会は減ったそうだが、
それでも弘華飯店さんには、常連がまだ多数存在し、お持ち帰りの注文電話も頻繁にかかってくる。
「それは、この人(店主)の腕がいいから。他では食べられない味だし」と、おばちゃんが誇らしげに語る。
昔は深夜まで営業していたのか…と、ここで営業時間の謎を思い出した。
店頭に書いてある11時03分から9時38分までって、なぜあの営業時間なんですか?
という私の質問に、おじちゃんは微笑みながら「ああ、あれは特に意味はないんだ」。えっ!?
1103でイイオミセとか、いろいろ考えたんですが…と私の想像を述べてみたが、
「いやいや。変わった時間(表記)の方が、人の目に付くだろうと思っただけで、意味はないの」だって。
確かに、私の目にはバッチリ付いた(←変な日本語)し、実際に「1103=いいお店」だったので問題はない。
何年前から表示しているのかは聞かなかったが、かなり先鋭的な宣伝方法ではないかね。
あと、一応、9:38の語呂合わせも考えてみたけど、「9喰って 3騒いで 8バンザイ」…イマイチか。
帰り際、おばちゃんに「お食事したかったのに(店じまいで)悪かったね」といわれたので、
「いえいえ。また次回の楽しみにしておきます」と告げてお店を出た。
次回といいつつ翌日、さっそく再訪したが…16時台なのにもう閉まってる!
店頭でしょんぼりしていた私を、たまたま外出から帰ってきたおばちゃんが発見。
「ゴメンねえ。明日から休みなんだけど、あの人は残ったモン使うの嫌いだから」。
ああ、なるほど。最近は月火が定休で、この日は日曜。食材ロスを嫌い、仕込みを減らしているのか。
失礼ながら、3日前の食材を使用する中華食堂なんて、いくらでも存在する。
だが、おじちゃん店主は、それをヨシとしないのだ。さすがは横浜中華街で腕を磨いた職人である。
それからちょっと日にちが過ぎ、最近ようやく、3度目の入店を果たし、ご夫妻にご挨拶。
酒類提供禁止なのでお食事だけ。前回も頼んだ水餃子と、夏限定の冷やし中華をオーダー。
具材はチャップ、トリ、くらげの3種で、価格はすべて税込990円。同額ならチャップ一択でしょう。
まずは水餃子(画像ナシ)、続いて「大肉冷やし中華」がやってきた。
具材はキュウリと大肉だけだが、それだけで充分。自家製ダレの酸味が、揚げた豚肉とマッチ。
大肉のコロモがタレに浸みて、柔らかくなったり、酸味が加わり甘味が増したりと、いろいろ変化するのが面白い。
短時間でツルっと食べ切り「ごちそう様です」。ますます大肉=デブになっちまうな。
武蔵村山で開業し、村山団地の住民たちの胃袋を支えて約40年。
長い歴史の分だけ、ご夫妻もお年を召されたはずだが、おふたりとも実年齢より若く見えるのが幸い。
これからも、可能な限りお店を続けていただきたいし、私も当然、せっせと通わせていただく。
とりあえず、おじちゃんを元気づけるためにも、競輪選手たちのさらなる奮闘を願う(←関係あるのか?)。
上海料理 弘華飯店
東京都武蔵村山市学園3-58-2
多摩都市モノレール上北台駅から徒歩約13分、桜街道駅からは約19分 JR立川駅からは徒歩約82分…
営業時間 現在は11時~18時くらい、日曜日は早く閉まる 通常は11時3分~21時38分(中休みあり)
定休日 現在は月、火
※提供まで時間がかかるときもありますが、のんびり待ちましょう