前回紹介した、荻窪『チューハイ倶楽部C』の立ち飲み客限定企画、
「700円で焼酎ナカ飲み放題、しかも時間無制限」は、まさに出血大サービスだが、
同じくらい太っ腹なのが、私の地元・立川市にあるバー『サムライキッチン』。
そちらのお店では、すべての客が「500円でおでん食べ放題、当然時間無制限」。
下記画像がそのお知らせ看板。失礼ながら「本当かな!?」と疑いつつ、入ってみたのが緊急事態宣言中の今年2月。

店内はバーのような造りで、カウンター席と、折りたたみ式の小さなテーブル席があり、目一杯詰めても12席くらいか。
しかもこのときは、17~20時までの短縮営業だったため、開店直後の時間なのにほぼ満席。
温厚そうな若い男性店主が、「こちらへどうぞ」と、空いていたカウンター席に案内してくれた。
食べ放題を実施しているお店はその分、飲み物やチャージが高かったりするのだが、
こちらの酒類はだいたい350~450円。席代はかからず、お通しも出てきたが無料であった。
ドリンクは、珍しい「ジャワティハイ」があったので注文。焼酎類はどれも400円だ。
おツマミは当然、気になっていた「食べ放題おでん」500円を選択。
下記画像の大きな鍋から、希望する具材を店主に告げると、専用の白い器で提供される。

鍋の出汁は濃い茶色に見えるが、実際はもうちょっと薄い色である。
主なおでんダネを記したメニュー表はこちら。さすがに見づらいだろうから、下に転記した。

大根 ごぼうてん いか 玉子 車麩 なると にんじん ロールキャベツ はんぺん こんにゃく 糸こんにゃく
肉団子 厚揚げ いわしのつみれ エリンギ かにのつみれ さといも ねぎ入りつみれ チーズ入りはんぺん
もち入り巾着 がんもどき ちくわ ちくわぶ 竹の子 フランクフルト バクダンきんちゃく(中身は日替わり)
上記以外にも、季節の食材が加わるため、何度通っても飽きることはないはず。
私の初注文は、ロールキャベツ、がんもどき、バクダンきんちゃく、かにのつみれ、いわしのつみれ。バクダン~の中身は忘れた。

※画像奥に見えるのが、無料のお通しとジャワティハイ
お好みで、卓上の一味や辛子を付ける。いざ食べてみたら、無料なのにちゃんと美味しい。
やや小ぶりなおでんダネは、自家製ではないと思われるが、どれもほど良く煮込まれ、食べごろ状態を維持。
店主がこまめに継ぎ足す、濁りのない澄んだ出汁は、しょっぱすぎず濃すぎず、個人的にはちょうどいい塩梅。
ジャワティハイをお替わりし、せっかくなのでおでんの追加もいただく。
ふた皿めは、フランクフルト、はんぺん、玉子に、先述のメニューにはない、さつま揚げと牛スジ串。

肉、玉子、魚介と、野菜のないチョイスが私らしい。当然、今回のタネもみんなウマかった。
よく知らないが、都内のおでん専門店では、500円ではせいぜい2個くらいしか注文できないはずだが、
サムライキッチンさんでは500円で、ひと皿めと合わせて10個も食べられた。ありがたいねえ。
お客さんも次から次へと来店し、イスがなく立って飲む客もいたので、新参者の私はお会計を済ませ、席を譲ることに。
店主が「またよろしくお願いします」とおっしゃってくれたし、当たり前のように再訪を決意。
2度目の訪問でも、やはりジャワティハイを注文。さっきの写真では全体が写っていないので、お通しと一緒に改めて掲載。

この日のおでんは、3品だけ注文(画像はなし)。その他に、「鶏のから揚げ」400円もオーダー。
おでん以外のおツマミもあるが、すべて500円以下とリーズナブル。

※この他にも日替わりメニューあり
しばらくして、揚げ立ての唐揚げが登場。400円にしては個数が多いし、生野菜も付いている。

おでんと唐揚げでドリンクをがぶがぶ飲み干し、計4杯飲んだところで、お会計。
酒400×4=1600+唐揚げ400+おでん500で2500円のはずが、伝票には2300円と記載されている。
たずねてみたところ、「今日は、あまり食べてないようなので、おでんは300円でいいです」だって。ええっ!?
普段、食べ放題or飲み放題のお店では、元を取ろうと意地汚く飲み喰いする私だが、
こちらのおでんは500円と、元を取るどころか、客側が申しわけなく感じてしまう価格。
なのでこの日は、遠慮して3個しか頼まなかったのだが、店主はその分、しっかり割り引いてくれていた。
余計なお世話なのは重々承知だが、ただでさえ安いのに、儲けは出るのだろうか?
店主の心遣いに感謝し、そして今後もこちらに通い、少しでもお金を落とそうと決意。
緊急事態宣言が明け、サムライキッチンさんの営業時間も伸びたが、どの時間帯も相変わらず混んでいる。
ここからは、私が注文したおでん、一品料理、酒類の一部を一挙に紹介。
まずはおでんから。アスパラガス、竹の子、もち入り巾着、チーズ入りはんぺん、ごぼうてん。

アスパラガスと竹の子は、個人的には珍しいタネ。おでんって、どんな具材でも合うんだね。
こちらは、チーズ入りはんぺん、なると、ねぎ入りつみれ、ごぼうてん。

なるとは、隠れマニアにはたまらないビッグサイズ! はんぺん内のチーズが見えないので、一応撮影。

あるときは店主に、「お任せで」とお願いし、盛ってもらった。
チンゲン菜、ふき、なると、ぼんじり串。なると以外は通常メニューではないし、珍しいおでんダネであろう。

いろいろ食べたが、私のおススメおでんは玉子、チーズ入りはんぺん、ロールキャベツだ。
念のため忠告するが、300円のソフトドリンク1杯で粘り、500円のおでんを大量に喰うような行為はご法度だ。
実際、そんな意地汚い客は見たことないし、そもそも男性の常連客は、おでんを食べていない気がする。
おツマミ類では、下記の「こんがり! ちくわのチーズ巻き焼き」400円も気に入った。

商品名そのままの一品だが、大葉も挟まっていたり、これまた量・質ともにお値段以上の価値あり。
おでん専門店にもある「茶飯」は、飲んだシメに最適。右端のキムチ付きで150円という価格も嬉しいではないか。

※ちくわチーズ、出汁に浸してみた
出汁で炊いたご飯だから、残ったおでんダネを乗せても当然ウマい。

さらにバージョンアップしたのが、非レギュラーメニューの「茶飯TKG」250円。

通常の茶飯になめたけをたっぷり乗せ、生玉子と一緒に提供される。
とき玉子を混ぜ、木のスプーンでお下品にズルズルとすすり、満足・満腹で「ごちそうさまです」。

最後にドリンク。店名がサムライキッチンなので、「サムライロック」400円を頼んでみた。

知らない方のために補足するが、「サムライ」というカクテルは実在し、日本酒にライム果汁を合わせるのが一般的。
ただ、普通は安酒で作るのだが、こちらでは人気銘柄の「浦霞」を使用。400円なのにもったいない!
そして、最近の私がよく飲んでいるのが、「ジャワティハイのメガサイズ」。

通常のハイボールが350円で、上記画像のメガサイズジョッキだと、倍額の700円になる。
「ハイボール以外のモノも、あのジョッキで作れますか?」とたずね、作っていただいたのだが、
価格は400×2で800円かと思いきや、「メガハイボールと同じ700円でいいです」だって。
さっきも書いたけど、儲けは出るのだろうか? と、あえて最大フォントで表示。
失礼かとは思ったが、店主にも実際、儲けは出るんですか? とたずねてみた。
店主は苦笑いしながら、「そんなに儲かってはいませんが…なんとかやっていけますよ」と返答。
「あまり場所もよくないので、(値段設定は)高くできませんし」とおっしゃるように、
お店の場所は、立川北口『ドン・キホーテ』の裏側にある、シネマ通りの一角…と説明して、すぐにわかる人は少なそう。
駅からはそれほど遠くないのだが、人通りはそんなに多くなく、私も滅多に行かないエリアであった。
それでも、サムライキッチンさんは、今年で開店12年目!
好立地とはいえない場所で、長く愛され続けている最大の理由は、店主の温和な人柄だろう。
常連の皆さんも、そんな店主を助けるべく、新参者の客、特に若い女性客には(笑)愛想よく接している。
私のような、見た目のよろしくないおっさんにも、何人かの方がいろいろと話しかけてくれて、ありがたかった。
店主が儲けているかはさておき、大勢の客の信頼と支持を集めているのは間違いない。それって、お金以上に大事だよね。
サムライキッチン
東京都立川市曙町2-30-6
JR立川駅から徒歩約6分 多摩都市モノレール立川北駅からも同程度
営業時間 17時~0時
定休日 月、火
※夏休みあり、今年は8月の中旬あたりを予定
「700円で焼酎ナカ飲み放題、しかも時間無制限」は、まさに出血大サービスだが、
同じくらい太っ腹なのが、私の地元・立川市にあるバー『サムライキッチン』。
そちらのお店では、すべての客が「500円でおでん食べ放題、当然時間無制限」。
下記画像がそのお知らせ看板。失礼ながら「本当かな!?」と疑いつつ、入ってみたのが緊急事態宣言中の今年2月。

店内はバーのような造りで、カウンター席と、折りたたみ式の小さなテーブル席があり、目一杯詰めても12席くらいか。
しかもこのときは、17~20時までの短縮営業だったため、開店直後の時間なのにほぼ満席。
温厚そうな若い男性店主が、「こちらへどうぞ」と、空いていたカウンター席に案内してくれた。
食べ放題を実施しているお店はその分、飲み物やチャージが高かったりするのだが、
こちらの酒類はだいたい350~450円。席代はかからず、お通しも出てきたが無料であった。
ドリンクは、珍しい「ジャワティハイ」があったので注文。焼酎類はどれも400円だ。
おツマミは当然、気になっていた「食べ放題おでん」500円を選択。
下記画像の大きな鍋から、希望する具材を店主に告げると、専用の白い器で提供される。

鍋の出汁は濃い茶色に見えるが、実際はもうちょっと薄い色である。
主なおでんダネを記したメニュー表はこちら。さすがに見づらいだろうから、下に転記した。

大根 ごぼうてん いか 玉子 車麩 なると にんじん ロールキャベツ はんぺん こんにゃく 糸こんにゃく
肉団子 厚揚げ いわしのつみれ エリンギ かにのつみれ さといも ねぎ入りつみれ チーズ入りはんぺん
もち入り巾着 がんもどき ちくわ ちくわぶ 竹の子 フランクフルト バクダンきんちゃく(中身は日替わり)
上記以外にも、季節の食材が加わるため、何度通っても飽きることはないはず。
私の初注文は、ロールキャベツ、がんもどき、バクダンきんちゃく、かにのつみれ、いわしのつみれ。バクダン~の中身は忘れた。

※画像奥に見えるのが、無料のお通しとジャワティハイ
お好みで、卓上の一味や辛子を付ける。いざ食べてみたら、無料なのにちゃんと美味しい。
やや小ぶりなおでんダネは、自家製ではないと思われるが、どれもほど良く煮込まれ、食べごろ状態を維持。
店主がこまめに継ぎ足す、濁りのない澄んだ出汁は、しょっぱすぎず濃すぎず、個人的にはちょうどいい塩梅。
ジャワティハイをお替わりし、せっかくなのでおでんの追加もいただく。
ふた皿めは、フランクフルト、はんぺん、玉子に、先述のメニューにはない、さつま揚げと牛スジ串。

肉、玉子、魚介と、野菜のないチョイスが私らしい。当然、今回のタネもみんなウマかった。
よく知らないが、都内のおでん専門店では、500円ではせいぜい2個くらいしか注文できないはずだが、
サムライキッチンさんでは500円で、ひと皿めと合わせて10個も食べられた。ありがたいねえ。
お客さんも次から次へと来店し、イスがなく立って飲む客もいたので、新参者の私はお会計を済ませ、席を譲ることに。
店主が「またよろしくお願いします」とおっしゃってくれたし、当たり前のように再訪を決意。
2度目の訪問でも、やはりジャワティハイを注文。さっきの写真では全体が写っていないので、お通しと一緒に改めて掲載。

この日のおでんは、3品だけ注文(画像はなし)。その他に、「鶏のから揚げ」400円もオーダー。
おでん以外のおツマミもあるが、すべて500円以下とリーズナブル。

※この他にも日替わりメニューあり
しばらくして、揚げ立ての唐揚げが登場。400円にしては個数が多いし、生野菜も付いている。

おでんと唐揚げでドリンクをがぶがぶ飲み干し、計4杯飲んだところで、お会計。
酒400×4=1600+唐揚げ400+おでん500で2500円のはずが、伝票には2300円と記載されている。
たずねてみたところ、「今日は、あまり食べてないようなので、おでんは300円でいいです」だって。ええっ!?
普段、食べ放題or飲み放題のお店では、元を取ろうと意地汚く飲み喰いする私だが、
こちらのおでんは500円と、元を取るどころか、客側が申しわけなく感じてしまう価格。
なのでこの日は、遠慮して3個しか頼まなかったのだが、店主はその分、しっかり割り引いてくれていた。
余計なお世話なのは重々承知だが、ただでさえ安いのに、儲けは出るのだろうか?
店主の心遣いに感謝し、そして今後もこちらに通い、少しでもお金を落とそうと決意。
緊急事態宣言が明け、サムライキッチンさんの営業時間も伸びたが、どの時間帯も相変わらず混んでいる。
ここからは、私が注文したおでん、一品料理、酒類の一部を一挙に紹介。
まずはおでんから。アスパラガス、竹の子、もち入り巾着、チーズ入りはんぺん、ごぼうてん。

アスパラガスと竹の子は、個人的には珍しいタネ。おでんって、どんな具材でも合うんだね。
こちらは、チーズ入りはんぺん、なると、ねぎ入りつみれ、ごぼうてん。

なるとは、隠れマニアにはたまらないビッグサイズ! はんぺん内のチーズが見えないので、一応撮影。

あるときは店主に、「お任せで」とお願いし、盛ってもらった。
チンゲン菜、ふき、なると、ぼんじり串。なると以外は通常メニューではないし、珍しいおでんダネであろう。

いろいろ食べたが、私のおススメおでんは玉子、チーズ入りはんぺん、ロールキャベツだ。
念のため忠告するが、300円のソフトドリンク1杯で粘り、500円のおでんを大量に喰うような行為はご法度だ。
実際、そんな意地汚い客は見たことないし、そもそも男性の常連客は、おでんを食べていない気がする。
おツマミ類では、下記の「こんがり! ちくわのチーズ巻き焼き」400円も気に入った。

商品名そのままの一品だが、大葉も挟まっていたり、これまた量・質ともにお値段以上の価値あり。
おでん専門店にもある「茶飯」は、飲んだシメに最適。右端のキムチ付きで150円という価格も嬉しいではないか。

※ちくわチーズ、出汁に浸してみた
出汁で炊いたご飯だから、残ったおでんダネを乗せても当然ウマい。

さらにバージョンアップしたのが、非レギュラーメニューの「茶飯TKG」250円。

通常の茶飯になめたけをたっぷり乗せ、生玉子と一緒に提供される。
とき玉子を混ぜ、木のスプーンでお下品にズルズルとすすり、満足・満腹で「ごちそうさまです」。

最後にドリンク。店名がサムライキッチンなので、「サムライロック」400円を頼んでみた。

知らない方のために補足するが、「サムライ」というカクテルは実在し、日本酒にライム果汁を合わせるのが一般的。
ただ、普通は安酒で作るのだが、こちらでは人気銘柄の「浦霞」を使用。400円なのにもったいない!
そして、最近の私がよく飲んでいるのが、「ジャワティハイのメガサイズ」。

通常のハイボールが350円で、上記画像のメガサイズジョッキだと、倍額の700円になる。
「ハイボール以外のモノも、あのジョッキで作れますか?」とたずね、作っていただいたのだが、
価格は400×2で800円かと思いきや、「メガハイボールと同じ700円でいいです」だって。
さっきも書いたけど、儲けは出るのだろうか? と、あえて最大フォントで表示。
失礼かとは思ったが、店主にも実際、儲けは出るんですか? とたずねてみた。
店主は苦笑いしながら、「そんなに儲かってはいませんが…なんとかやっていけますよ」と返答。
「あまり場所もよくないので、(値段設定は)高くできませんし」とおっしゃるように、
お店の場所は、立川北口『ドン・キホーテ』の裏側にある、シネマ通りの一角…と説明して、すぐにわかる人は少なそう。
駅からはそれほど遠くないのだが、人通りはそんなに多くなく、私も滅多に行かないエリアであった。
それでも、サムライキッチンさんは、今年で開店12年目!
好立地とはいえない場所で、長く愛され続けている最大の理由は、店主の温和な人柄だろう。
常連の皆さんも、そんな店主を助けるべく、新参者の客、特に若い女性客には(笑)愛想よく接している。
私のような、見た目のよろしくないおっさんにも、何人かの方がいろいろと話しかけてくれて、ありがたかった。
店主が儲けているかはさておき、大勢の客の信頼と支持を集めているのは間違いない。それって、お金以上に大事だよね。
サムライキッチン
東京都立川市曙町2-30-6
JR立川駅から徒歩約6分 多摩都市モノレール立川北駅からも同程度
営業時間 17時~0時
定休日 月、火
※夏休みあり、今年は8月の中旬あたりを予定