第3弾から10ヶ月以上空いてしまった、ハヤシライス称賛シリーズ第4弾。
間隔が空いてしまった理由は、前回の文末で、「五反田『グリルエフ』のハヤシライスは、次回必ずリポートする」と記したものの、
なかなか五反田に行く機会がなかったもので。私が住んでいる立川からは、決して近くないからね。
よく通っている飲み屋で、顔見知りの女性客に「近いうちに五反田に行くつもりなんだ」と告げたところ、
「そんなこと、わざわざ言わないでください」と叱られた。どうやら私+五反田=フーゾクと思われたらしい(泣)。 ※行ったことないです
それはさておき、先日ようやく五反田に足を運び、グリルエフに初訪問し、写真のハヤシライスを食べてきた。
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グリルエフの報告の前に、第1弾や第2弾と同様、他にもハヤシライスを数種食べているので紹介。
まずはレトルトカレーから、たまにスーパーで安売りしている、『明治』の「銀座ハヤシ」。
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上記画像は、数ヶ月前にHPから拝借したもので、現在の商品には「具材25%増量」のマークが追加されている。
お皿に移してレンジでチンして、温かいご飯に盛りつけ完成。
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玉ねぎの甘味と旨味を感じるソースは、さほどくどくなく、ガツガツと食べられる。
以前、「レトルトのハヤシはハズレがない」と記したが、この商品も、安売り(108円だったかな)ではもったいない高品質だった。
同じレトルト商品では、『日清食品』の「ハヤシメシ デミグラス」定価289円が、100円台で売っていたので購入。
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フタをはがすと、中には固形のご飯とルウが入っており、カップ麺のように熱湯を注いでフタをする。
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5分待てばハヤシライスの完成…のはずだが、画像のように泡しか見えない。
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フタに記載された、「グルグルとかきまぜて」の指示どおり、かき混ぜていくと、下記のようになる。
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味の方は、さすがは日清。水分が多い分、味付けを濃くしており、ちゃんとハヤシライスっぽくなっている。
けれども、いかんせん「ツユだく」すぎるし、ご飯も少ない。デミソースが余ったので、自宅の冷やご飯を追加した。
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全体量こそ少ないが、食器や米は不要だし、作るのも簡単なので、いいレトルト商品だと思う。
ここからは、お店で食べたハヤシライスを紹介していく。
まずは、昨年末に立川駅北口に復活した『吉野家』。
1月頃、牛丼のテイクアウトを買いに寄った際、下記の広告を見て、3日後に再訪問し、
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「新 牛ハヤシライス」589円を店内で食べた。 ※上記画像の578円は持ち帰り価格
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メニューに「新」とあるが、私は旧ハヤシを食べたことがない。やっぱり吉野家では牛丼だよ。
味の方は、ハヤシソースは苦みを抑えた無難な味だが、牛肉が柔らかいけど歯応えがあり、いかにも吉野家。
卓上の紅生姜と七味を加えると、ますます牛丼みたいなテイストになった。
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肉と玉ねぎの形状は、牛丼に使用しているものとそっくり。HPの説明によると、やはり具材を流用している模様。
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原材料が共通しているハヤシライスは、牛丼チェーンで提供するのに適しているメニューかもしれない。
続いては、同じく牛丼チェーンの『松屋』。
今年2月頃提供していた、ハヤシライス風メニュー「カットステーキのハッシュドビーフ」890円を注文。
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ご飯、ハッシュドビーフ(略)、そして味噌汁。店内チラシに「味噌汁の味が変わりました」と記されていたが、特に印象ナシ。
メンドーなので、ハッシュ(さらに略、以下同)を最初からご飯にぶちまけたら、ハッシュ皿の底にメシが付いてしまった。
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松屋のハッシュは、吉野家より旨味とコクが強い。さすが、「シュクメルリ 」など海外の料理を多く手掛けているだけのことはある。
具材は、こちらも牛めしの肉と玉ねぎを流用し、さらに牛肉のカットステーキを追加している。
ここでもやはり、紅生姜と七味をプラス。以前も記したが、紅生姜は吉野家の方が味が上品で、絶対に美味しい。
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ハッシュ自体は文句ないが、不満なのが上に乗っているカットステーキ。
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レアな仕上がりだったのだが、硬くて臭くて旨味は皆無で、正直ジャマ。
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確か「ヤフー知恵袋」だったと思うが、“松屋のハッシュのステーキは羊じゃないのか?”という質問があった。
さすがに羊肉は使っていないだろうが、私も一瞬、何の肉だかわからなかったので、質問者の疑問は理解できる。
あんなステーキもどきは乗せなくていいから、吉野家と同様590円か、せめて690円くらいにしてほしい。
そもそも近年の松屋は、客に商品を運ばせるセルフサービスにした割には、値段がどんどん上がっていてけしからんね。
今回ブログのメインを飾る、5品目のハヤシライスは、冒頭で触れた五反田の洋食屋さん『グリルエフ』。
創業は1950(昭和25)年なので、今年で74周年という歴史あるお店だ。
駅から徒歩1分と聞いていたが、駅チカとは思えぬ渋い路地裏のような一角にお店があった。
路地裏にもかかわらず、人通りが多かったのでお店の外観は撮れなかったが、看板はしっかり撮影。

特撮作品のタイトルロゴみたいな、いかにも昭和チックな独特の字体が気に入った。
看板ロゴの怪しさ(失礼)に反し、店内はBGMもなく、静かで厳かな雰囲気。若い男性店員に案内され、カウンター席へ。
2階に座敷席もあるようだが、店内はさほど広くなく、お店パンフレットによると、1界は最大17席とのこと。
先客の大半が「ハヤシライス」を食べており、ほぼ同時に入店した若い女性客もハヤシを頼んでいた。
かつては、メニューに載っていない裏メニュー扱いだったそうだが、現在は一番人気商品となった模様。
老若男女、いろんなお客さんがいたが、皆さんほとんど言葉も発さず、黙々と食事を楽しんでいる。
厨房ではチーフシェフと思われる方が、大きな鍋に入った黒褐色のソースを、木製ヘラでかき混ぜている。
どうやらあれが、ハヤシライスのベースにもなる、お店特製のデミグラスソースのようだ。
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※お店パンフレットの写真を撮影
私の隣席にいた四十代くらいの男性客は、食べ終えたあと周囲を見回し、ほんの一瞬皿に口を付け、残ったソースを啜っていた。
私に思いっきり目撃されているし、いいトシして恥ずかしい行為だが、どうしてもソースを舐めたかった気持ちはちょっとわかる。
男の退店と入れ替わるように、私の席にスプーンと紙ナプキン、
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ラッキョウ、福神漬け、紅生姜の薬味3点セットが運ばれてきて、
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その直後に、メインのハヤシライスが登場。冒頭の画像を再掲載する。
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ハヤシは、牛肉と玉ねぎとマッシュルームを炒め、デミソースを加えて仕上げるソテータイプ。彩りのグリンピースもいい脇役だ。
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最初は、お上品に少しずつソースを取り分けていたが、
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途中でいつものように全部ライスへ。ただ、松屋のときのように直接ぶちまけたりはせず、ちゃんとスプーンですくって移したよ。
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※紅生姜も添えた
玉ねぎは、硬すぎず柔らかすぎず、どれも均等な食感に炒められていた。牛丼屋の玉ねぎは、たまに硬いのが混ざっていたりするけどね。
牛肉も、大きめサイズで一見歯応えがありそうだが、食べやすい柔らかさに仕上げてある。さすがは老舗レストランである。
そして、開店から継ぎ足されてきた(お店パンフより)デミソースは、まずほろ苦さを感じ、その後芳香が追ってくる。
玉ねぎの甘味や、牛肉の旨味を引き立たせるテイストで、スプーンが止まらず。さっきの客のように、ついお皿を舐めたくなる(笑)。
お店パンフには、20:40ラストオーダーと記してあったが、この日は20:10に伝票がやってきた。
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1500円という価格を高く感じない、老舗洋食店の底力を知らされたハヤシライスであった。五反田まで足を運んだ甲斐があったよ。
以上、5種のハヤシライスを紹介してきたが、次回第5弾は、レトルトは避け、洋食店のハヤシを軸にしたい。
五反田よりも遠いが、やはり浅草や日本橋など、東京の東側に行かないとダメかなあ。
間隔が空いてしまった理由は、前回の文末で、「五反田『グリルエフ』のハヤシライスは、次回必ずリポートする」と記したものの、
なかなか五反田に行く機会がなかったもので。私が住んでいる立川からは、決して近くないからね。
よく通っている飲み屋で、顔見知りの女性客に「近いうちに五反田に行くつもりなんだ」と告げたところ、
「そんなこと、わざわざ言わないでください」と叱られた。どうやら私+五反田=フーゾクと思われたらしい(泣)。 ※行ったことないです
それはさておき、先日ようやく五反田に足を運び、グリルエフに初訪問し、写真のハヤシライスを食べてきた。
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グリルエフの報告の前に、第1弾や第2弾と同様、他にもハヤシライスを数種食べているので紹介。
まずはレトルトカレーから、たまにスーパーで安売りしている、『明治』の「銀座ハヤシ」。
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上記画像は、数ヶ月前にHPから拝借したもので、現在の商品には「具材25%増量」のマークが追加されている。
お皿に移してレンジでチンして、温かいご飯に盛りつけ完成。
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玉ねぎの甘味と旨味を感じるソースは、さほどくどくなく、ガツガツと食べられる。
以前、「レトルトのハヤシはハズレがない」と記したが、この商品も、安売り(108円だったかな)ではもったいない高品質だった。
同じレトルト商品では、『日清食品』の「ハヤシメシ デミグラス」定価289円が、100円台で売っていたので購入。
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フタをはがすと、中には固形のご飯とルウが入っており、カップ麺のように熱湯を注いでフタをする。
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5分待てばハヤシライスの完成…のはずだが、画像のように泡しか見えない。
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フタに記載された、「グルグルとかきまぜて」の指示どおり、かき混ぜていくと、下記のようになる。
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味の方は、さすがは日清。水分が多い分、味付けを濃くしており、ちゃんとハヤシライスっぽくなっている。
けれども、いかんせん「ツユだく」すぎるし、ご飯も少ない。デミソースが余ったので、自宅の冷やご飯を追加した。
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全体量こそ少ないが、食器や米は不要だし、作るのも簡単なので、いいレトルト商品だと思う。
ここからは、お店で食べたハヤシライスを紹介していく。
まずは、昨年末に立川駅北口に復活した『吉野家』。
1月頃、牛丼のテイクアウトを買いに寄った際、下記の広告を見て、3日後に再訪問し、
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「新 牛ハヤシライス」589円を店内で食べた。 ※上記画像の578円は持ち帰り価格
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メニューに「新」とあるが、私は旧ハヤシを食べたことがない。やっぱり吉野家では牛丼だよ。
味の方は、ハヤシソースは苦みを抑えた無難な味だが、牛肉が柔らかいけど歯応えがあり、いかにも吉野家。
卓上の紅生姜と七味を加えると、ますます牛丼みたいなテイストになった。
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肉と玉ねぎの形状は、牛丼に使用しているものとそっくり。HPの説明によると、やはり具材を流用している模様。
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原材料が共通しているハヤシライスは、牛丼チェーンで提供するのに適しているメニューかもしれない。
続いては、同じく牛丼チェーンの『松屋』。
今年2月頃提供していた、ハヤシライス風メニュー「カットステーキのハッシュドビーフ」890円を注文。
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ご飯、ハッシュドビーフ(略)、そして味噌汁。店内チラシに「味噌汁の味が変わりました」と記されていたが、特に印象ナシ。
メンドーなので、ハッシュ(さらに略、以下同)を最初からご飯にぶちまけたら、ハッシュ皿の底にメシが付いてしまった。
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松屋のハッシュは、吉野家より旨味とコクが強い。さすが、「シュクメルリ 」など海外の料理を多く手掛けているだけのことはある。
具材は、こちらも牛めしの肉と玉ねぎを流用し、さらに牛肉のカットステーキを追加している。
ここでもやはり、紅生姜と七味をプラス。以前も記したが、紅生姜は吉野家の方が味が上品で、絶対に美味しい。
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ハッシュ自体は文句ないが、不満なのが上に乗っているカットステーキ。
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確か「ヤフー知恵袋」だったと思うが、“松屋のハッシュのステーキは羊じゃないのか?”という質問があった。
さすがに羊肉は使っていないだろうが、私も一瞬、何の肉だかわからなかったので、質問者の疑問は理解できる。
あんなステーキもどきは乗せなくていいから、吉野家と同様590円か、せめて690円くらいにしてほしい。
そもそも近年の松屋は、客に商品を運ばせるセルフサービスにした割には、値段がどんどん上がっていてけしからんね。
今回ブログのメインを飾る、5品目のハヤシライスは、冒頭で触れた五反田の洋食屋さん『グリルエフ』。
創業は1950(昭和25)年なので、今年で74周年という歴史あるお店だ。
駅から徒歩1分と聞いていたが、駅チカとは思えぬ渋い路地裏のような一角にお店があった。
路地裏にもかかわらず、人通りが多かったのでお店の外観は撮れなかったが、看板はしっかり撮影。
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特撮作品のタイトルロゴみたいな、いかにも昭和チックな独特の字体が気に入った。
看板ロゴの怪しさ(失礼)に反し、店内はBGMもなく、静かで厳かな雰囲気。若い男性店員に案内され、カウンター席へ。
2階に座敷席もあるようだが、店内はさほど広くなく、お店パンフレットによると、1界は最大17席とのこと。
先客の大半が「ハヤシライス」を食べており、ほぼ同時に入店した若い女性客もハヤシを頼んでいた。
かつては、メニューに載っていない裏メニュー扱いだったそうだが、現在は一番人気商品となった模様。
老若男女、いろんなお客さんがいたが、皆さんほとんど言葉も発さず、黙々と食事を楽しんでいる。
厨房ではチーフシェフと思われる方が、大きな鍋に入った黒褐色のソースを、木製ヘラでかき混ぜている。
どうやらあれが、ハヤシライスのベースにもなる、お店特製のデミグラスソースのようだ。
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※お店パンフレットの写真を撮影
私の隣席にいた四十代くらいの男性客は、食べ終えたあと周囲を見回し、ほんの一瞬皿に口を付け、残ったソースを啜っていた。
私に思いっきり目撃されているし、いいトシして恥ずかしい行為だが、どうしてもソースを舐めたかった気持ちはちょっとわかる。
男の退店と入れ替わるように、私の席にスプーンと紙ナプキン、
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ラッキョウ、福神漬け、紅生姜の薬味3点セットが運ばれてきて、
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その直後に、メインのハヤシライスが登場。冒頭の画像を再掲載する。
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ハヤシは、牛肉と玉ねぎとマッシュルームを炒め、デミソースを加えて仕上げるソテータイプ。彩りのグリンピースもいい脇役だ。
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途中でいつものように全部ライスへ。ただ、松屋のときのように直接ぶちまけたりはせず、ちゃんとスプーンですくって移したよ。
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※紅生姜も添えた
玉ねぎは、硬すぎず柔らかすぎず、どれも均等な食感に炒められていた。牛丼屋の玉ねぎは、たまに硬いのが混ざっていたりするけどね。
牛肉も、大きめサイズで一見歯応えがありそうだが、食べやすい柔らかさに仕上げてある。さすがは老舗レストランである。
そして、開店から継ぎ足されてきた(お店パンフより)デミソースは、まずほろ苦さを感じ、その後芳香が追ってくる。
玉ねぎの甘味や、牛肉の旨味を引き立たせるテイストで、スプーンが止まらず。さっきの客のように、ついお皿を舐めたくなる(笑)。
お店パンフには、20:40ラストオーダーと記してあったが、この日は20:10に伝票がやってきた。
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1500円という価格を高く感じない、老舗洋食店の底力を知らされたハヤシライスであった。五反田まで足を運んだ甲斐があったよ。
以上、5種のハヤシライスを紹介してきたが、次回第5弾は、レトルトは避け、洋食店のハヤシを軸にしたい。
五反田よりも遠いが、やはり浅草や日本橋など、東京の東側に行かないとダメかなあ。