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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

今年も、ハヤシライスにもっと光を! その5

2025年02月08日 | カレー、ハヤシ
今回が5度目となる、ハヤシライス礼賛シリーズ。 過去分はこちら→1 2 3 4
礼賛なんて言葉、世界史で習った記憶がうっすらと残っているだけで、使ったのは人生初だ。

前回末尾で、「次回第5弾は、レトルトは避け、洋食店のハヤシを軸にしたい」「浅草や日本橋など(中略)に行かないと」と記したが、
私が住む立川市からは遠いので、今回も相変わらず、都内東側にある有名洋食店には足を運ばず、西側のお店ばかり。

まずは、このブログでも何度か名前を出している、西荻窪の深夜食堂兼酒場『最後に笑え』
ハヤシライスはレギュラーメニューではなく、私が最後に食べた下記画像は、今から7年前くらいのもの。


酔って入店したので、味をはっきり覚えていないが、美味しかったのは間違いない。
そして昨年末、久々にハヤシライスがメニューに登場したのをSNSで知り、お店に駆けつけた。
ブレ画像で申しわけないが、商品名は左段の上からふたつめ、「国産牛切り落としのハヤシライス」900円。


焼酎の無糖茶割りを何杯か飲んだあと、シメに作ってもらった。


ソースは濃厚でコクがあり、店主やお店の雰囲気と共通(?)。前回よりも牛肉が大きめで食べ応えがあった。
食堂兼酒場なので、ツマミとして頼む客もいるため、味は結構しっかりしているが、決してしょっぱ過ぎない。
近年は22時開店になり、なかなかシラフで行く機会がないが、たまには終電を忘れて、じっくり飲みたいね。
なお、今回は最後に笑えが唯一の都内店舗(杉並区)で、以降はすべて多摩地区かつ、拙ブログ初登場のお店ばかりである。

2軒目は小金井市・東小金井駅からすぐの場所にある、カレーとハヤシの専門店『高橋商店』。


上記画像の看板どおり、カレーもハヤシも650円と安価で、食事メニューはその2品と、「あいがけ」「お子様ハヤシ」のみ。


カツなどのトッピングも用意していないのは、それだけ味に自信があるに違いない。
カレーも気になったが、まずは「ハヤシライス」を単独で注文。
店主と思われる男性が、すぐにお皿にご飯をよそり始め、ハヤシソースをかけて完成。


お店インスタグラムによると「昔ながらの欧風カレーとハヤシライス」とのことだが、
食べてみると確かに、家庭で作るような、トロッとした歯触りの正統派ハヤシソースだ。
無論、プロの技術が秘められており、酸味と甘味がほどよくクリーミーで、
玉ねぎの歯触りや、お肉の大きさもちょうどいい。これで650円はリーズナブルだね。


先述のインスタグラムによると、今年の目標として「新メニューの追加」を挙げており、また近いうちに食べに行きたい。

3軒目はさらに西へと進み、西武線鷹の台駅を出てすぐの場所にある、小平市の『キッチンヌー』。


ご夫婦で営んでいるようだが、看板イラストのとおり、奥さんが厨房で調理をし、旦那さんがホール担当であった。
ハヤシライスは、「エビフライ付」など全6種類だが、他店と同様、私は「プレーン」1000円を選択。


お店HPによれば、「数種類のハーブをブレンドして煮込んだ」とのこと。数分後、旦那さんがハヤシライスを運んできた。


水平に盛られた美しいビジュアルで、食べる前からウマいのがわかる。


手書きの看板イラストなど、家庭的な雰囲気のお店だが、ハヤシソースの味は本格的な洋食店そのもの。
ハーブには気付かなかったが、ほのかな酸味と苦味があり、さらに、お肉の柔らかさには驚かされた。


硬めに炊かれたご飯とも好相性で、スプーンが止まらぬまま「ごちそうさまでした」。
会計時は、旦那さんと一緒に、厨房の女性シェフも挨拶してくれた。
ここで紹介した、近所の『ジュノン』とこちらは、鷹の台の二大洋食店として、地元民から支持を集めている。


4軒目は国立市から。国立駅近くの老舗喫茶店に、ハヤシライスがあったと記憶していたが、
残念ながら商品名が「ビーフストロガノフ」であった。見た目はハヤシと差がないんだけどね。
それでも、やはり駅近くに『kuniさん家』という食堂があり、そちらでは「ハヤシライス」を提供していたので訪問。
まずは、店外にあったメニューを拝見。ハヤシは1320円。


やや値は張るが、店主は長年のシェフ経験があるらしく、食堂風の内装で、本格的な洋食を提供している模様。
注文後、いかにも腕の良さそうな店主が炒め作業を開始。ここのハヤシは、煮込むのではなくソテータイプだ。
ひと通り調理を終えると、今度は何かを素早くスライスし始め、その後すぐに「お待たせしました」とハヤシライス一式が登場。


メインの他、サラダと豚汁が付く。店主がスライスしていたのは、サラダの飾りの人参だったようだ。
ハヤシだけアップ。今回紹介してきた3皿よりも、ソースの色が黒い。


まずはひと口食べてみると、一瞬「ナポリタン!?」を思わせ、すぐにビターな香りがやってくる。
ナポリタンを思い浮かべた理由は、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームなど、共通の食材がソテーされていたからだ。


お肉は、小ぶりなのがたくさん入っていたが、煮込みタイプよりも当然、やや硬く感じた。
立川の洋食店『にゅうとん』でも感じたが、ソテータイプのハヤシは、デミグラスソースに具材を絡め短時間で仕上げるためか、
酸味や甘味などよりも、苦味がダイレクトに伝わるが、既出した炒め玉ねぎなどとの相性は悪くない。
あと、豚汁が意外と具だくさんなのが、食堂っぽくて好感が持てるし、サラダも付いて1320円なら、決して割高でもないね。


ハヤシ以外にも気になる料理があるので、こちらには近いうちに再訪するつもりだ。

そして最後のひと皿は、地元立川市から。「立川 ハヤシライス」でネット検索しても、
さっき名前を出した『にゅうとん』以外は、既に閉店した店や、現在はハヤシを置いていない店が表示されるのだが、
ウインズの先にある、訪問経験はないが存在だけは知っている、洋食店『トスカーナ』を調べたところ、
ハヤシライスを提供していることが判明。行ってみることにした。

ディナータイムは店内暗く、カップルや団体客ばかりで、ひとり客は私くらい。
メニューブックを確認すると、ハヤシライス単品が見当たらず。店員さんにも聞いてみたが、単品はないとのこと。
なので、ハヤシ礼賛シリーズの規則に反するが、「カツハヤシのM」1350円を選択。メニューはすぐに下げられたので撮影できず。
サイズはS、M、大盛り、Lの4種類ある模様だが、Lはデカ盛りでユーチューバーが挑戦するレベルだとか。
カツの揚げ時間を要するため、少したってからの提供となった。


横アングルも撮ってみたが、量自体はM=標準サイズ。福神漬けもあるのでカツカレーみたい。


お店HPによると、デミグラスソースは「60年以上継ぎ足し続けた特製」で、期待しながらスプーンを口に運んでみると、
バカ舌の私には、60年間の重厚な歴史がわからず(泣)、クセや苦味はなく、まろやかで食べやすい、としか書けない。
具材はお肉が少々あったくらいで記憶になく、カツは厚さも味も普通。揚げたてのはずだが、温かくないような…?


無論、味に不満はなく、残さず食べ切った。もっとも印象に残ったのは、やはりソースであった。
こちらのお店は、食べログでは「イタリアン」扱いされており、注文するならばピザやパスタだったかな。

以上、今回も5種のハヤシライスを食べてきた。
冒頭でも触れたが、ハヤシの名店といえば、浅草などだいたい東京の東側にあるのだが、そういうお店は、他の誰かが既に投稿済みだろう。
拙ブログはあえて、多摩地区など東京西側に存在する、隠れた名店のハヤシライスを紹介したいと考えている。
今年も引き続き、ハヤシライスに光を当てるべく頑張るので(←ただ喰うだけだが)よろしく!
コメント (2)
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