昭和初期の戦前、カメラ雑誌を出版していた「アルス社」から発売されたカメラ「Arsen(アルゼン)」。
価格¥88円。当時の教員の初任給が¥50円の時代ですから、いかにカメラが高価だったかが窺えます。
参考:カメラ雑誌「正しい写真の写し方」ARS(アルス社)表紙。モデルの女性が手に持つ「Arsen」
レンズ:アナスチグマット・グリルメン50mm/F4.5
鏡胴直進ヘリコンド・焦点距離50cm~∞。(最短撮影距離50cmまで寄れるという凄さ)
軽合金ダイカスト製ボディーに腐食も観られますが75年以上も前のカメラであることをご理解下さい。
黒モロッコ革張りの正面右角に「ARSEN」のエンボス加工。
背面の赤窓。最初の1コマはここで確認し、後は自動巻止めのようです。(内部にスプール1本付属)
シャッター(3枚羽根)も全速切れますし、各操作部分も問題無さそうではありますが試写は行っておりません。
専用レンズキャップ付属。専用革ケースも痛みはございますが残っております。
オークションを含め市場には先ず出ないカメラかと存じますので、この機会にどうぞ。
ARS社Arsenカメラ・44判/1938年(昭和13年):¥15,000円 (送料別)