ここまで大きな時計は今まで経験なく、実物を目の当たりにすると相当な迫力の22インチ、約57センチの丸時計。
通常、マツダの電気時計であれば「マツダ電気時計」と文字盤に表示してあるのですが、この時計には
マツダの「ロゴマーク」。
不動ということで入荷したのですが、何とかして上げたいのがいつもの性格。
早速、鉄製の枠から裏蓋を取り外し内部のチェックです。どうも60サイクル用のようです。
体の割には極小なムーブメントを取り外す。 (最も、大きな文字盤のせいでもあるのですが)
モーター自体は最初は動かなかったのですが以前の「マツダ製セレクトスイッチ電気時計のレストア」でも触れた方法で
「ジー」 っと音は鳴るまで回復するも、どうも様子がおかしい・・・。
それもその筈で、単なる電気時計とは今回は違うのです。
何とテンプも存在し、電気による電磁石により先ずはテンプが動き、合わせてモーターも動くという
今まで観たことのない仕組。マツダの補助ゼンマイ付き電気時計とも違います。
何度、チャレンジしても電磁石による反復運動が起きない状態が続き正直、お手上げです・・・。
よく単三電池で動くようなクォーツに交換して動かすことも可能なのですが、構造が面白くオリジナル優先のため
このまま10時10分を指した状態で「静態保存」となりました・・・。
(因みにSEIKOのカタログ広告記載はアナログ式:10時8分42秒、デジタル式:10時8分59秒が基準です)
マツダ電気・22インチ大時計(静態保存)