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バロック調高野時計

2020年12月19日 | 時計

先月の「柱時計の救出」から約一月で、蘇らせることが出来たのは5機の内3機・・・。

その3機について順次、紹介してゆきますが先ずは「高野時計」。

国産には珍しくヨーロッパ調のデザインを有する。個人的にはこの手のデザインは好みではないが

デザイン的にまとまりがありバランスも優れていたため力が入る。

状態は上宮飾りのガタツキに下宮の擬宝珠の欠品、後は扉の下側のアクセント飾りの欠品ぐらいで、文字盤をはじめ

ムーブメント、振り子、渦リンも刻印はないもののオリジナルと思われる。先ずはムーブメントのみ洗浄注油し初動を確認する。

 

それぞれの軸受けのホゾは若干ガタ付はあるものの以前にポンチで絞められた修理痕もあり元気に可動させることが出来た。

可動確認後に一旦、分解の後ケースは塗装もしっかりしていたので洗いにかけ、他の部品も磨きをかける。

 

 

上宮飾りの修復と下宮飾りに手持ちの合いそうな擬宝珠装填。

 

扉の下側のアクセントの飾りはたまたま着いてた飾りの跡が残っていたため、その形で新たに作成。

後はビートスケールが少し剥げていたため補色。

 

文字盤は劣化がみられるもののオリジナルのため、あえてあまり手を加えずにおくことに。

剣のデザインもこの時計に合っていて中々のセンスであると思う。

 

 

国産には珍しいバロック調のデザインではあるが結構、完成されたデザインだと思う。

 

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