3号自動式電話機の場合、卓上電話機はたまにオークションでも目にしますが「壁掛け」となると
たまにしかお目に掛かれない上、その「壁掛け」という特性から破損が有ったりする個体が多い。
今回、入荷した「3号自動式壁掛け電話機」も本体ケース四つ角の内、3箇所でヒビが入っていたりで
決して程度は良くない。早速、手持ちの「3号自動式壁掛け電話機」と比較して、欠品破損等を観てみる。
左の黒ベルの方が修理を施さなければならない今回、入荷した方。
初見では「ダイアルの固定不備」「フック受け部固定ナットの欠品」「裏蓋のラッチ不良によるロック不能」等々、結構な
不具合ぶりである。ダイアルの回転板は金属ではなくベークライト製。これもクラック(ヒビ)が入っている状態。
本体ケースのマスキング部はヒビが入っている部分で修理が必要。
因みにモジュラーコードを接続して、発信着信のテストを行うとスピーカー音量が低いものの一応は問題は無さそうである。
通信テストを確認したところで分解作業に移行する。
この時代に送受話器の「ループコード」がある筈もなく、これは布打ちコードへの換装が望ましい。