かつて日本人にとって目の病は厄介なもので、薪を焚いて暖をとっていた時代、人の目は
悪環境にさらされ、結膜炎やトラホームは当たり前。
そんな中、明治~大正にかけて「岸田吟香」が小瓶入りの「精綺水」を開発販売。
当時は小瓶入りの目薬を点眼用のガラス管を用いて使用していましたが、どうも使い難いということで
昭和に入り登場したのが「スポイド一体型ガラス製目薬点眼器」。
色ガラスの方は上部スポイドが欠品しておりますが点眼口のゴムキャップは奇跡的に残っています。
気泡が良い雰囲気です。
一方の白ガラスの方はスポイドまで残る完品です。
一説にはお産の後に赤ちゃん用に使われたというお話もあります。
どちらの点眼器も昭和初期のものと思われ状態は良いです。
ガラス製目薬点眼器/昭和初期:非売品