古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

精工舎 並スリゲル レストア第一段階終了

2013年11月12日 | 時計

元気に動き出した「精工舎 並スリゲル」。

針も文字盤も取り付けることなく、馴らし運転から始めます。

ところで、「スリゲル」の語源は未だ解明されていませんが、明治以降、外国時計が日本に
輸入され始めてから、何らかの外国語が転訛して出来た日本語で有るということは分っています。

ユンハンスのように3面にガラスが嵌め込められた細長い長方形のケースに入った時計の事を
一般的にスリゲル時計と呼ぶようになったのですが、今ではサイドに角窓若しくは丸窓が有れば
スリゲルと呼んでいます。

一本掛けのハープの飾りが付いた振り子も只今、元気に振れています。

外装の黒漆もクリーングの後、磨きを掛け大分輝きが蘇りました。

後は欠品状態の「上宮部」と「下方擬宝珠」。

捜すか、はたまた造るか・・・。それは、確かに悩みでは有るものの気長に構えて悩むのも
楽しみのひとつかも知れません。

今の段階では明治35年、111年という年月の荒波に流れ去ることなく、目の前で元気に時を
刻んでいるだけで喜ばしい限りなのです。

 

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雨天中止のご案内

2013年11月10日 | 行商

本日予定しておりました【GENOME FLEA MARKET 2013秋】二日目は雨天のため
中止となりました。

昨日の初日は少しだけ晴れ間も見える空模様でしたが寒い中、沢山のご来店頂き

ありがとうございました。

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行商のご案内

2013年11月08日 | 行商

先月にも告知しました【GENOME FLEA MARKET 2013秋】が今週末となりましたので

改めてご案内させて頂きます。

金週末、9日(土)と10日(日)の二日間、「山奥にある不思議な雑貨店:GENOME」さん主催

【GENOME FLEA MARKET 2013秋】

お近くにお越しの折には是非、お立ち寄り下さい。

日時:平成25年11月9日(土)、10日(日)
    10:30~16:00  ※雨天中止

場所:福井県南条郡南越前町長沢25-2
    GENOMEの森(店舗敷地一帯)

GENOME:http://ameblo.jp/genomeblog/

 

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精工舎 並スリゲル 黒漆塗のレストア

2013年11月04日 | 時計

今まで何機もの機械式時計を触って来ましたが、今回入荷した精工舎は今までのモノとは違います。

未だ日本にそれほど柱時計が普及していない明治時代、精工舎がドイツのユンハンス社のスリゲルを元に

試行錯誤の末、生まれた国産スリゲル。明治35年生まれ「精工舎 並スリゲル」。

明治41年精工舎カタログより

当時、金六圓(円)から七圓(円)ぐらいで販売されていたと言われ、今の貨幣価値で

いくらぐらいになるかは想像もつかない程、高価なものでした。

そんな、これぞ「スリゲル」が意味する本来の箱はこの箱形状のことを意味します。

上宮部と下方擬宝珠が欠品状態ですが、状態は先ず先ず。

本体は黒漆塗り、八日巻きで文字盤は亜鉛鉄板に塗装仕上げ(振り子共)。

入荷と同時に直ちに解体。今後、慎重なレストア作業となります。

 

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