古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

セルロイドのコンパクト

2015年03月12日 | 雑貨

コンパクトの歴史は欧州で1世紀、100年ほどあるとされますが、日本では大正末期に登場したと言われます。

今回ご紹介する「セルロイドのコンパクト」は戦後のお品で新品未使用のデットストック品となります。

ストライプ柄がモダンな八角形。

手に馴染みやすい形であることと、昔の人は縁起が良い「八」に拘るのもあるようです。

新品とはいえ、鏡に腐食が観られるのと少し汚れもございます。

それと蓋の蝶番も甘いようにも感じますが、半世紀以上も前のものですから致し方ないのかも知れません。

実用も可能と思われますが、ファンデーションがこぼれる可能性もあります・・・。

お色は緑色のストライプと濃紺のストライプ、各1品のみとなります。

この手のものは滅多に入手できないことと、貴重なセルロイド製であることで人気です。

もしお気に入りの場合はお早目のご連絡の程よろしくお願いいたします。

セルロイド製コンパクト/戦後:各¥3,000円(送料別)

 

  ←ランキングへどうぞ♪

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再チャレンジ/愛知時計NO.701

2015年03月09日 | 時計

showa 土花亭は時計修理屋さんではございませんが、前回の「悲しい結末・・・。」から一旦、目を覚まし、

覚ましたからにゃ~起き上がることが大切です。

破断したコハゼバネと解放時に削られた1番車と2番車の修復にチャレンジしてみる。

先ずは2番車を取出し、観察。

カナ部分のピンが全て内側に変形しています・・・。相当な力が加わったことが分ります。

それを何とか真っ直ぐに修正して行きます。

(一旦、曲がったモノを戻すと必然的に強度は落ちます。本来はピンの入れ替えが妥当です)

修正が終わったところで今度は1番車の歯の修正。

柔らかい真鍮製のため修正にも限界がありますが一応は修正。

今度は課題のコハゼバネなのですが持ち合わせも無く、予備のムーブメントにも合いそうなモノがありません。

そこで取り出したのが「Wクリップ」。ハガネ線を使用しているためバネ性能が有ります。

それを一つ頂戴しコハゼバネを自作して行きます。

コハゼの溝に入る先端はハンマーで鍛造し、形を合せながら修正を掛け何とか作成。

奥は修正が終わった2番車。(修正後の格子車が暗くて分り辛くすみません)

そして、各パーツの組み込み。

1番車の変形や削れを修正した跡が分りますが正直、これが限界です。

そして、外箱に組み込み可動を試みる。

香箱式のそれと良く似た姿で、文字盤が直接ムーブメントに取り付きます。

文字盤の愛知のロゴですが通常のものとは違うあっさりとしたロゴマークです。

少し分り辛いですが、振り子室のガラスはオーバル型の面取りガラスになっています。

上宮飾り部分。

そして、全景となります。

正直、今回は時計修理屋さんに近いような、かつ邪道作業となってしまいましたが、本来は

ここまで手を掛けません。

ただ、時を刻む姿を観たかったが故の再チャレンジとなりました「愛知時計NO.701」

  ←ランキングへどうぞ♪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御殿飾り雛

2015年03月03日 | 雑貨

元は「人形遊び」だったものが「雛遊び」となり「雛祭り」。

平安期には川で雛を流す「流し雛」という「災厄除けの守り雛」として祀られる様になったとか。

「御殿飾り雛」

主に京阪神(関西)地方の雛飾りとされる「御殿飾り」も「段飾り」が流行する中、衰退して行った

経緯があり、今では希少な「雛飾り」です。

御殿飾り雛/大正~昭和初期:非売品

 

  ←ランキングへどうぞ♪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陶磁器製フック

2015年03月02日 | 磁器・陶器

今でも古い建物にたまに見掛けます「陶磁器製」の白いフック。

本来は金属製である筈のフックも戦時中の物資不足を補う「金属類回収令(1941~1945)」

によって他の材質で代替として作られるようになります。

(精工舎製の柱時計でたまにガラス製の振り子の玉を見掛けますが、あれもそのためです)

今となってみれば、それが返って趣を感じたりもし製造期間が短かったせいで希少でもあります。

今回、ここでご紹介する「陶磁器製フック」はデットストック品の未使用ではあるものの、製作時の品質は落ちます。

例えば成形に均一感がなかったり、製作時の「クッツキ(窯の中で他の陶磁器と接触した跡による欠損)」や

「ケムリ(他の釉薬が入り込んだ黒い点)」があるものもや、取り付け用ネジには錆びもあります。

これらは、その時代背景によるものであることをご理解下さい。

陶磁器製フック(1940年代):¥1,200円/1個 (送料別) 在庫:7個

 

  ←ランキングへどうぞ♪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする