素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

税金の5月が近づいたので・・・銀行めぐり

2014年04月28日 | 日記
 「目に青葉 山ホトトギス 初鰹 家に届くは 税の知らせ」 5月はお金が吸い取られていく月というイメージがある。我が家はそれぞれの負担分野を決めて、会計は独立採算制になっている。ごく自然に出来上がってきた形態である。最近はカード決済が多いので油断していると口座の残金不足が生じる。そこで5月を前に、各銀行で通帳記入などをして現状を把握することにした。かつては職場の近くにあって便利であった三井住友銀行が、今住んでいるまわりにはなくて一番不便な銀行になった。季節の花を愛でながら自転車でゆっくり回ることにした。

 ハナミズキの白や薄紅色は真っ盛りである。今日、目に入ったのは「小手毬」と「大手毬」の白い花。名前は似ているが前者はバラ科、後者はスイカズラ科で全く別の種類。
 小手毬は中国原産の帰化植物。日本には古くに渡来したみたいだが、観賞用として「小手毬」と呼ばれ出したのは江戸初期ごろという。花言葉は、花の寄せ合った感じから「友情」、雰囲気から「優雅」「品位」、大木にならず古い枝が毎年新しい枝に更新していくことから「努力」などである。
  大手毬は日本原産のヤブテマリが園芸種として改良されたもの。花言葉は「私は誓います」 いつのまにか桐の花も見頃を迎えていた。フジのように房がたれていると目に入りやすいが、背が高い上に花も空に向かっているので忙しく動いていると見逃しやすい。
  江戸時代に書かれた「大和本草」(やまとほんそう)に「コノ木切レバ早ク長ズ、故ニキリト云ウ」とあり、その語源は「切り」にあるという。 花言葉は「高尚」。それゆえ多くの家紋として使われてきた。140を超える図案があるみたいだが 、花序につく花の数が3-5-3の「五三桐」、5-7-5の「五七桐」と呼ばれているものが代表的なもの。近代以降も五七桐は「日本国政府の紋章」として大礼服や旭日章の意匠にとり入れられたり、菊花紋に準じる国章としてビサやパスポートなどの書類の装飾に使われたり、 「内閣総理大臣の紋章」として官邸の備品や総理の演台に取付けられるプレートに使われている。このことが万城目学さんの『プリンセス・トヨトミ』のベースにもなっている。
 財政制度等審議会が2060年度までの政府債務残高の長期推計試算をまとめた結果、60年度には借金は約8150兆円という数字をはじき出したことを報道していた。「こんなに豪快に借金して、あとはよろしく!という暮らしをしてみたいもんだ」と息子は言った。「大丈夫やで、我が家は今のところ健全財政。次の世代に負担をかけない試算が出てる。国に比べたら微々たる数字だけど」最新の数字が記帳された通帳を眺めながら心の中で呟いた。


 
コメント
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