素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

初ジムでのこと

2015年01月05日 | 日記
 ジムは3日から営業を始めているが、私は今日が初ジムとなる。年末の25日以来なので10日間ご無沙汰していた。月曜日はピラティスのある日。担当のZさんの挨拶。「この休みの間、腹筋の一つもしないでだらけた生活を送りました。昨夜も気分がしゃっきりしないで明日から大丈夫かと思いましたが、朝起きて、今日から仕事だと思うときの張り方が全然違いました。」即座におばさまが「私は今日から仕事納め、朝から気が緩みっぱなし」共感の笑いが広がる。年末年始、孫の帰省してきた息子、娘や孫の世話やら親戚づきあいの大変さを愚痴る声があちこちから聞こえた。

 最初だからゆっくりやっていきましょうという言葉とは裏腹に初日からけっこうハードな内容であった。

 ジムのラックにはノジュールをはじめ5~6種類の雑誌がある。その中の1つ、『Tarzan』No.664(1/22 2015)の表紙にでかでかと書かれている特集のタイトルに反応した人がいた。「人生最後のダイエット」 とあった。隣にいた長老に見せながら「あんたのことと違うか?」そこは然る者「私なんかまだまだ、点滴打ちながらベッドに寝てみなはれあんたのその腹すぐにしぼみまっせ」と返す。「終活やな」と話はその方向で盛り上がっていった。

 ちょうど乗っていた乗馬マシーンから手をのばすとラックの雑誌がとれる。話題だけ提供して置いてけぼりになった『Tarzan』No.664(1/22 2015)を取ってユラユラ揺られながら読んで見る。

 「人生最後のダイエット」とは、ダイエットにトライして一旦は痩せてもリバウンドし、また別のダイエットを開始し・・・・・という悪循環を断ち切り、減った体重をずっとキープする方法の紹介である。このことでダイエット人生に終止符を打つことができるという。

 要は、リバウンドをいかに防ぐかということである。この話の中心になっているのは予防医学研究者である石川善樹さんの研究である。食事制限と運動の組み合わせについてのポイントは2つ。

①食事制限は痩せるのには有効だが、長い目で見ると続かない
②体重をキープするには、生活活動や運動を増やすことが有効である

 このことから「体重を減らす減量期は食事制限、減った体重を維持する維持期には生活活動と運動をメインとする戦略が大切」となる。今までのダイエットは減量のみに重きが置かれがちで、そのことがリバウンドを招いてきた原因となっていることをふまえ減量期と維持期を明確に設定したことが売りである。

 減量期は短期決戦で、本能に打ち勝って食事を頑張って減らすしかないが、大切なのは維持期。生活活動や運動などの活動でカロリーコントロールしていくためには継続するということが鍵となる。

 活動の継続に意志は約3割しか影響せず、継続の原動力は習慣だと石川さんは説く。そしてその習慣づくりのために重要なのが、決めた行動目標を「できた」のか「できなかった」のかを記録するセルフ・モニタリングだという。

 これらの内容は、自分自身の5年余の実践から頷くことができる。私は維持期に入っていると思う。現状維持のために毎朝の体重の記録と運動記録を手帳やカレンダーを利用して書いている。自分でも大切さを感じていたが、あらためて『Tarzan』No.664を通して「それでいいのだ」と言われた気がした。

 ちょっと気分の良い初ジムとなった。
コメント
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