素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

政治と金の問題、尻すぼみに

2015年03月08日 | 日記
 西川農林水産大臣の辞任までは威勢のいい追及がなされていたが、その後、国からの献金を受けていた企業、団体からの寄付を受けていた政治家がゾロゾロと出てきた。「こりゃ大変だ」と思っていたら皆さん「知らなかった」「返金した」でおとがめなし。挙句の果てに安倍首相、岡田代表まで登場となり追及する側とされる側がゴチャゴチャになってきてトーンが一気に下がってしまった。

 まさに『大山鳴動鼠一匹』である。中国の諺だと思っていたが「故事名言・由来・ことわざ総解説」(自由国民社)で確認したらローマの詩人ホラティウス(紀元前65~8)のことばだとあった。〈山々が産気づいて、滑稽な二十日鼠が一匹生まれる〉というのがラテン語の原文だそうだ。今日では、前ぶれの騒ぎばかりが大きくて、実際の結果の小さいことをたとえる場合に使われている。

 企業、団体から寄付、献金をもらわなければいい。という単純な話だが、金の魔力に政治家は勝てないということか。闇のギャンブルと公営ギャンブルの関係と似たものを感じる。こそこそやれば贈収賄の罪だがこれは公然と認められた贈収賄。利益を得る者が法律をつくるのだから始末に悪い。

 身を切る改革ができないのは当たり前。マスコミも3月11日が近づくにつれて、政治と金の問題は隅に追いやってしまった。いつものパターンである。

 身内に甘いといえば、大阪府のパワハラ認定教育長の処遇。認定された瞬間、「教育長の資格はない」と考えるのが普通だが本人も知事もそうではないみたいで再チャレンジすると言っている。ご都合主義と言われても仕方ないだろう。
コメント
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