素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

♪夕焼け小焼けで日が暮れて♪

2023年06月09日 | 日記
 梅雨と言ってしまえばそれまでだが、今日も朝からスッキリしない天気に振り回された。雨が降ったり止んだりというのが一番始末に悪く生活のリズムがくずれる。そういう1日の憂さを帳消しにするかのような夕焼けをプレゼントしてくれた。自然の営みは人知を越えた所にあるとあらためて思った。

思わず♪夕焼け小焼けで日が暮れて~♪と口ずさんだ。小さい時から慣れ親しんできた歌だがふと「”小焼け”って何だろう」とふと思い明鏡国語辞典と広辞苑を引いたが載っていなかった。喉に小骨が刺さった感じになったのであれこれ調べてみた。

 『日本国語大辞典』には「夕焼小焼」の形で見出し語があり、それには(「こやけ」は、語調を整えるために添えたもの)「ゆうやけ(夕焼)」に同じ。と説明されている。ということは「小焼け」はそれ自体あまり意味をもたない語が結論。「仲よし小よし」も同じ類い。

 金子みすゞは「朝焼け」に「小焼け」をつけて「大漁」という詩を書いていた。

  大漁

朝焼け小焼けだ 大漁だ。
大羽鰮(おおばいわし)の大漁だ。
浜はまつりのようだけど

海のなかでは何万の
鰮のとむらいするだろう。
コメント
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