素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

ノウゼンカズラ

2023年06月28日 | 日記
 「むし暑いですな」「やはり30℃を越えると体感的にもずい分違う」「夜も網戸でしのぐのがむずかしくなってきましたね」「熱帯夜間近ですな」
「まだまだでっせ、35℃ラインを覚悟しないと」などなど夏本番を迎える言葉がジムの中で飛び交うようになってきた。

 夏の暑さの中で元気に花咲く樹木といえばキョウチクトウが真っ先に浮かぶ、学生時代よく歌った
   ♪夏に咲く花 夾竹桃 戦争終えた その日から
     母と子供の おもいをこめて 広島の野に もえている
        空に太陽が 輝くかぎり 告げよう世界に 原爆反対を♪が頭の中にあるからだろう。健康被害への配慮からずい分伐採されて少なくなったが、公園や街路樹でたくましく咲いている。他にムクゲ、ランタナ、サルスベリもあるが、まだ本番前の待機中。先頭を切って咲いているのがノウゼンカズラである。
 「ツル」を意味する「カズラ」がついているようにツル性の花木だが近隣の庭などで栽培されているものはからまってフェンス越しにはみ出しているものが多い。
 漢字では「凌霄花」と書く。「霄」(しょう)という漢字は「天やはるかな空の果て」などを意味する。「この植物は、天を凌(しの)いで伸びるぐらいの勢いがある」ということで使われたのだろう。どこの家のものも繁殖力が旺盛だと感じる。その中でジムに来ているKさんの家のノウゼンカズラはまさに「天を凌いで伸びる勢い」を実感させてくれるものでひときわ存在感がある。
 近年、外国から入って来たようなハイカラな感じの花だが、安土桃山時代の画人狩野永徳も描いているようで、古くから日本にあったようだ。漢字の表記はこの時代のもの。
コメント
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