以前から、CMでの謳い文句「今なら送料無料!」「〇〇〇円以上で送料無料!」「3個まとめて購入で送料無料!」には素朴な疑問を持っていた。単純に私は、表面に見えないだけで、送料は価格に上乗せされているのだろうと思ってきた。しかし、先週の土曜日の新聞で、小さな囲み記事だったが、次のような記事を読んだ時、「そう単純ではないぞ」と思い直した。
「物流業界の残業規制強化で人手不足が予想される「2024年問題」に対応するため、消費者庁は23日、運送業者が適正な運賃を得られない要因とされる「送料無料」表示の見直しに向けた協議を関係団体と始めた。
政府は、2024年問題対策としてまとめた政策パッケージに、インターネット通販などの「送料無料」表示の見直しを盛り込んだ。「送料無料」の場合、運送業者の負担になっているケースが多く、消費者に輸送コストを認識してもらうことが狙いだ。
この日は最初の意見交換会があり、運送業者らで作る全日本トラック協会と協議。協会側は、送料は運送の対価として受け取るものだとして「無料」の表現をやめ、どこが送料を負担しているかを明記するよう訴えた。
人手不足が深刻化する中で、再配達も負担となっているという。馬渡雅敏副会長は「1回の運賃で2、3回も運んでいるケースがある。苦労して運んでいるのに『送料無料』と言われるとやりきれない。将来の担い手もいなくなってしまう」と話した。」
そんな矢先、松阪にいる母から電話が入った。柴田トヨさんの詩集を読みたいから送ってほしい。とのこと。Amazonを使えば母の施設に配達先を指定すれば、早く、送料無料で届けてくれるので重宝してきた。
検索してみると、柴田トヨさんの詩集「くじけないで」と「百歳」のセットが844円であった。中古本だが十分だろうと手続きを進めた。さすがにこれだけだと送料は負担しないといけないだろうと思ったが、支払い請求を見ると、配達料・手数料441円は引かれ844円だけの支払いでえ母に届けることができた。どういう仕組みになっているのだろう?と疑問が膨らんだ。
商品の売買は「売り手」と「買い手」だけではなく、その商品の原料を作った人、加工して商品にした人、運搬に関わった人など多くの人によって成り立っている。私はどこかに犠牲を強いるようなシステムはだめだと思っている。甘いかもしれないが、「三方よし」の心がほしい。
今日の毎日新聞の論点のテーマは【物流危機「2024年問題」】、グッドタイミングだった。野村総研グループマネージャー・小林一幸氏、流通経済大教授・矢野裕児氏、川崎陸送社長・樋口恵一氏がそれぞれの視点から意見を述べられているが、共通しているのは日本独特の「商習慣」すなわち「業界の常識」を見直す必要があるということだ。特に、現場で課題に直面している川崎さんの話には考えさせられた。
消費者である私も「送料無料」が当たり前ということを考え直さないといけないと思っている。
「物流業界の残業規制強化で人手不足が予想される「2024年問題」に対応するため、消費者庁は23日、運送業者が適正な運賃を得られない要因とされる「送料無料」表示の見直しに向けた協議を関係団体と始めた。
政府は、2024年問題対策としてまとめた政策パッケージに、インターネット通販などの「送料無料」表示の見直しを盛り込んだ。「送料無料」の場合、運送業者の負担になっているケースが多く、消費者に輸送コストを認識してもらうことが狙いだ。
この日は最初の意見交換会があり、運送業者らで作る全日本トラック協会と協議。協会側は、送料は運送の対価として受け取るものだとして「無料」の表現をやめ、どこが送料を負担しているかを明記するよう訴えた。
人手不足が深刻化する中で、再配達も負担となっているという。馬渡雅敏副会長は「1回の運賃で2、3回も運んでいるケースがある。苦労して運んでいるのに『送料無料』と言われるとやりきれない。将来の担い手もいなくなってしまう」と話した。」
そんな矢先、松阪にいる母から電話が入った。柴田トヨさんの詩集を読みたいから送ってほしい。とのこと。Amazonを使えば母の施設に配達先を指定すれば、早く、送料無料で届けてくれるので重宝してきた。
検索してみると、柴田トヨさんの詩集「くじけないで」と「百歳」のセットが844円であった。中古本だが十分だろうと手続きを進めた。さすがにこれだけだと送料は負担しないといけないだろうと思ったが、支払い請求を見ると、配達料・手数料441円は引かれ844円だけの支払いでえ母に届けることができた。どういう仕組みになっているのだろう?と疑問が膨らんだ。
商品の売買は「売り手」と「買い手」だけではなく、その商品の原料を作った人、加工して商品にした人、運搬に関わった人など多くの人によって成り立っている。私はどこかに犠牲を強いるようなシステムはだめだと思っている。甘いかもしれないが、「三方よし」の心がほしい。
今日の毎日新聞の論点のテーマは【物流危機「2024年問題」】、グッドタイミングだった。野村総研グループマネージャー・小林一幸氏、流通経済大教授・矢野裕児氏、川崎陸送社長・樋口恵一氏がそれぞれの視点から意見を述べられているが、共通しているのは日本独特の「商習慣」すなわち「業界の常識」を見直す必要があるということだ。特に、現場で課題に直面している川崎さんの話には考えさせられた。
消費者である私も「送料無料」が当たり前ということを考え直さないといけないと思っている。