素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

先日は「夕焼け小焼け」今日は「虹」

2023年06月12日 | 日記
連日はっきりしない天気だ。昨日は、夕暮れ時の「夕焼け小焼け」で心が晴れたが、今日は「虹」だった。2階の雨戸を閉めようとカーテンを開けると東の空にちょうど出ていた。

 虹にまつわる言い伝えでよく知られているのは『好きな人と一緒に虹を見れたら両想いになれる』というもの。ほかには『東の空の虹は縁起が良い』というのもあるらしい。また、『虹を見ると幸せになる』『夜の虹は最高の幸運をもたらす』という言い伝えや雲が虹色に輝く「彩雲」を見ることができれば『幸運が訪れる』というジンクスもある。

 虹は、太陽の光が雨滴で屈折してできる自然現象だから、昔から人々はずっと見てきたはずだが、余り和歌などに取り上げられていないような気がする。なぜだろう?という疑問が湧いた。

 昔は虹が生じる仕組みがわかっていなかったので、現代のようにプラス思考で見ることができなかったのではないかとふと思ったので、調べてみた。

 やはり、科学がまだあまり発展していない昔、虹を怪奇現象だととらえていたことはたしかなようだ。それゆえ、絵や和歌の題材になってこなかったこともうなずける。次のような話もある。「虹に関する言い伝えの中で有名なものとしては、虹は蛇と同類のものだという言い伝えです。虹は池や沼にいる主(ぬし)の語源と一緒だと言われており、虹は昔「ヌジ」と呼ばれていました。ヌジとは蛇類のことを指します。
 特に沖縄では、虹はアミヌミヤー(赤マダラの蛇)と呼ばれており、干ばつの兆候とされ、とても恐れられていました。日本では「虹=蛇」という概念があるようです。」

 古代の中国では、虹は蛇もしくは龍とみなされていた。今でこそ蛇は爬虫類だが、以前は虫の一種として扱われていたため、虹には虫偏が使われている。漢字の成り立ちからも類推できる。

 また、虹の字に含まれている『工』とは天と地をつないでいる形にも見えることから、『天と地を結ぶへび』ともいわれている。

 1つの現象でも、時代、国によってたくさんの見方、考え方があることがわかった。私は、幸運をもたらすもの。ととらえたい。
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