人種差別や性差別は無くなってはいないが、それに対して疑念を持つ人が増えていることが確かな今にあって、学歴偏重主義は容認され拡大しているのではないかと思う。多様化を尊重する流れの中で、東大を頂点とする「学歴」への偏見、思い込みだけ頑強な堰となっている。
今井むつみさんは、人間には「偏見や先入観、歪んだデータ、一方的な思い込みや誤謬を生み出す認知の傾向」=「認知バイアス」を各自が持っていることを心に留めなければいけない。と著書の中で繰り返し強調されていた。
そして、「何回説明しても伝わらない」ということが起る根本にこの「認知バイアス」の存在があるという自覚がコミュニケーションの取り方を変える鍵を握っている。しかし、人は自分が持っているバイアスに気がつくことが簡単にはできないということがやっかいである。
「この世界で生きていくということは、自分の芯を持ち続けながら、別のスキーマを持った人々の立場や考え方を理解し、折り合いながら暮らしていくことです。相手の中にも自分の中にも存在する認知バイパスに注意しながら、物事を一面的ではなく様々な観点から評価し、判断する。自分の所属する、帰属する集団の価値観4を、一歩引いて見つめてみる。メタ認知をしっかりと働かせることを意識していく。しかし自分の芯はぶれさせない。」という今井さんの言葉を肝に銘じたい。
日本の「学歴信仰」を多面的に考える道しるべになる本を見つけ、読み始めたところである。さらなる猛暑が見込まれる8月はこの本とともに過ごそう。
今井むつみさんは、人間には「偏見や先入観、歪んだデータ、一方的な思い込みや誤謬を生み出す認知の傾向」=「認知バイアス」を各自が持っていることを心に留めなければいけない。と著書の中で繰り返し強調されていた。
そして、「何回説明しても伝わらない」ということが起る根本にこの「認知バイアス」の存在があるという自覚がコミュニケーションの取り方を変える鍵を握っている。しかし、人は自分が持っているバイアスに気がつくことが簡単にはできないということがやっかいである。
「この世界で生きていくということは、自分の芯を持ち続けながら、別のスキーマを持った人々の立場や考え方を理解し、折り合いながら暮らしていくことです。相手の中にも自分の中にも存在する認知バイパスに注意しながら、物事を一面的ではなく様々な観点から評価し、判断する。自分の所属する、帰属する集団の価値観4を、一歩引いて見つめてみる。メタ認知をしっかりと働かせることを意識していく。しかし自分の芯はぶれさせない。」という今井さんの言葉を肝に銘じたい。
日本の「学歴信仰」を多面的に考える道しるべになる本を見つけ、読み始めたところである。さらなる猛暑が見込まれる8月はこの本とともに過ごそう。